3595.~楽しくスモールステップで~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「字はまわるから…」(10月16日)
おはようございます。所沢教室の榎戸です。
保育園年長のNくん。
今春初めて授業をした時、「字はまわるから書けない。でも見て、これは書けるよ」と
「い」「こ」「た」を書いて見せてくれました。
お母さまから、「家で練習しようとしても嫌がって書かない」とのお話がありました。
そこで 横→縦の順番で十字クロス。
「あ」や「わ」に必要な大きなふんわりカーブ。
「す」や「む」に必要な小さな回転など、ひらがな書字に必要な線描を取り出し、
大きくクレヨンで描いたり、小さく鉛筆でなぞったり、時間をかけて取り組みました。
縦方向の回転がスムーズになったところで、ひらがな書字へ移行しました。
歌唱言語法ひらがな書字で、「す」を選択。
「ここに縦回転発見」といいながら大きくモニターに出てくる書き順を見た後、一人で書くことができました。
「できた」、目をまんまるにして自分の書いた「す」を見つめていました。
すっかり自信がついたようで、「ここは縦回転」「ここはふんわりだね」と文字の分析を始めました。
「じゃあ 次はこれ書いてみるよ」と抵抗なくすべての文字に挑戦しています。
◇ワンポイント・メッセージ
なるほど、ひらがなには回転を含む文字と含まない文字とがありますね。Nくん、すばらしい分析力ですね。私たち講師も同じような分析をして、「い」「こ」「た」は書字学習の初めの課題に持ってきます。そして、「に」や「け」がそれに続きます。そして、回転を含む文字へ。Nくん、スモールステップで書字学習を積み重ねて、もう“まわる字”も大丈夫ですね。