3129.~優しさ~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「やってみる」(4月19日)~
おはようございます。武蔵境教室の柿沼です。
エレファースに長年通われている社会人のSさんは、優しくお話の大好きな女性です。お仕事の疲れのある中でも、講師の顔を見て「疲れてない?」「目が赤いよ、大丈夫?」と気遣いをして下さいます。
学習中も、教材を切り抜く時や、絵の具をチューブから出す時も「大丈夫?やってあげようか?」と声を掛けて下さいます。そこで講師は「ありがとう。優しいね。」と伝えて、Sさんに積極的にお手伝いをお願いすることにしました。
すると、「やってあげようか」の言葉が増えるに従って、「やってみる」の言葉が多く出るようになりました。
ある日、「漢字の宿題は難しかった」が口癖のSさんが、読解の穴埋め問題で「ちょっと待って。漢字で書けそう。」と考え始めました。そして、一人で『雀』と書きました。続いて携帯電話で『鮫』を調べて記入し、次々に調べては書きを繰り返しました。
全てを書き終わった時にお互いに驚き、喜び合いました。
すごいすごい!
社会人になっても成長を続けるSさんの笑顔に、講師も負けてられないなと勇気をもらいました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Elephasに、30数年通っていらっしゃるSさん。幼少の時から、とても優しい性格でした。中学、高校、専門学校、と受験や就労を経験し、紆余曲折ありながら成人しても穏やかでその優しさは変わらないようですね。
優しい気配りが周りの人の気持ちを和ませ、感謝され、それが自身にもやる気や小さな自信となって返ってきている。すばらしい、循環ですね。