10センチ以下博物館(断捨離の果てに) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

65歳定年時代に早期退職した男の片付け日記。
整理してしまう前に記録として残しておきます。

危険すぎる趣味

2012年11月13日 22時34分00秒 | その他
日経新聞の文化面が面白い。

一般紙で言うとTV欄になるが、ここには毎日1人の人が、寄稿をしている。
色々な人が登場するが、へーっ、と思わせる、面白い文章が結構掲載される。
特に、趣味についての寄稿は、摩訶不思議な内容であることも多い。
例えば、筆記用具売り場の試し書きの紙(ボールペン等を買う前に試し書きする紙)をコレクションしている人が登場したことがあった。
国内だけでなく海外でも集めているが、中には店主からあげられないと断られることもあるとか。
紙面にはコレクションした紙の1枚が写真で掲載されていたが、確かに何気に現代アートのようにも見えなくはない。
それにしても、そんなものをコレクションの対象にすること自体、まぁ何というか面白い。


で、今日の文化面に登場したのは、対向車とすれ違えないほど道幅が狭く、路面は荒れ、ガードレールのない路肩の下は深い谷を、乗用車で走破するのを趣味にしている、鹿取茂雄氏だ。

まず、車デビューからして変。(笑)
免許を取得した週末に、レンタカーを借りて、1人で真夜中に田舎道を走ろうとした。
で、最初はよかったが、途中から雰囲気が変わって道幅が急に狭くなり、ライトの先に、こんな看板が照らし出される。

「危険!落ちたら死ぬ!!」(笑)


ほぼ車幅と同じ道路で、右はせり出した山の斜面、右は谷底。
深夜だから、道と空の区別も付かない状況で、生死を分ける判断が連続した。
このときの経験が、今の国道(酷道)を訪ね走破する趣味のきっかけになったらしい。
日本の酷道が4路線ほどあげられていたが、その内の1つが私が住む県の道路だった。(笑)



私も、酷道とまではいかないが、似たような経験がある。
台風が通り過ぎようとしている日の夜、仕事を終え帰宅する時、雨で視界が悪くなったいつもの山道を登坂していくと、いきなり目の前に土砂の固まりが!
こんな天候の中泊まれる場所もなく、長距離通勤の半分くらいの地点でもあったので、帰りたかった。
で、どうするか悩んでいると、山の方からヘッドライトの灯りが見えてきた。
そこは、所謂旧道と言われる山道だったのだが、窓を開けてその車のドライバーに「通れますか?」と聞くと、「大丈夫」との返事が返ってきた。
離合する場所もないような山道を、台風の夜という視界の悪い中を、ゆっくりくねくねと下っていったが、平地に無事たどり着いたときは、本当に安堵した。


鹿取茂雄氏はフリーライターで本も数冊出している。
この文章は、著書「酷道を走る」の宣伝も兼ねているようだが、日本中の未知の酷道に挑戦しているらしい。
体調を万全にし、無理のないスケジュールを立てる事と書いてあるが、体調やスケジュール以前の話だろう、と当然ツッコミを入れたくなる。
最後に、自分の体力や運転技術、年齢などを十分に考慮した上で酷道に関心を持ってほしい、と結んでいるが、普通の人ならやりません、絶対!(笑)

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