もし私が山に登ってしまったら

四季を通して山を歩きたい。時に山菜も採ったりして、、

初冬の鳴虫山1103.6「栃木県日光市」~憾満ケ淵

2015-11-28 10:23:11 | 山の散策

山行日2015/11/27
鳴虫山1103.6「栃木県日光市」~感満ケ淵


「コ-スタイム」
志渡淵川橋登山口9:40-神主山10:20~25-鳴虫山11:30~58-独標12:55

-感満ケ淵13:30~40-日光市役所14:15-志渡淵川橋14:20

寒気が入り「ピュ-ピュ-」と電線が音を立ててうなる。寒さに慣れるためのトレとした。

中間着を省きアンダーとアウターで決めた。天然氷を作る池のほとりに車を止めた。

毎年この氷の切り出しの映像がTVに流される。100年近い歴史があるそうだ。

うす暗い杉林の登山道をゆっくりと歩く。40分ほどで神主山(こうのすやま)に着く。

すっかり雪化粧した「日光連山」が眼前に迫る。やっぱり山は雪が似合う。

すそ野を広げる女峰山の峰々、そして雄大な景色が霧降高原と名を変える。

市内からすぐに、取り付くことが出来るので登山者も多い。特に五月の連休ころは、ヤシ

オの群生が山を飾る。そんなわけで登山道は荒れている。木の根がむき出しになり、歩きづ

らい。地形図で見ると分かるように、ピ-クが5ケある。せっかく上ったのに又、標高

を下げる。そしてこのピ-クが山頂かなと思いきや、騙されてしまう。そんなことの繰り返

しで、登山客のいない静かな山頂に立った。すっかり葉を落とし、広がる景色にうっとり。

アウタ-の上に軽量のダウンを着て、陽だまりに銀マットを広げた。背中からやさしく太陽

が身体を温めてくれる。気温も一ケタ前半なのに寒さは全く感じない。

下山は少し下がり合峰から東へ下る方法もあるが、今日は正規な道を歩くことにする。驚くこと

に木製の階段があり、そして金属製の階段も設置されていた。出来れば自然の状態をそのまま、残

してくれた方が良いと思うのだが。眼下に「和の代温泉」の屋根がみえる。やや右に方向を変え杉

林に突入。人家が近いという合図である。なん本か沢を横切り、日光道の下をくぐり、「感満ケ淵」

着く。地形図では「含満淵」とある。奥日光の山々から注ぐ支流が一本となり、岩盤を砕き落ち

水の勢いは、図り知れないほどに強い。大岩をかわし流れ落ちる水。つむじの様に渦まく水が落ち

葉を深く飲み込む。そこを抜けると河川は広がりを見せ、ゆったりと元の流れにもどる。

川岸にはお地蔵さんが数十体並ぶ。数えても数えても数えられないので「化け地蔵」と呼ぶらしい。

朱塗りの神橋を右に見ながら、「観音寺」、秋を装うもみじが、日暮れを待つ寺院を優しく照らしていた。