「いじめた側が教室に通えて、いじめられた娘がなぜ別室で自習なのか」。
中学二年の女子生徒の父親から、「ニュースあなた発」にこんな訴えが寄せられた。学校のいじめでは、被害者が別室登校や不登校になりがちだ。
いじめを受けた側が教室を追われるような状況はいたたまれないが、加害者にも学ぶ権利がある。どうすればいいのか。
教育現場での苦悩が続いている。
(中略)
東京都内の公立中学校の男性教員は
「学校は被害者も加害者も守るところで、どちらかを攻撃する権利はない。多忙な教員にとっていじめ対応は負担が大きく、中でも事実関係をつかむのは大変。被害者でも加害者でも別室に移すという判断は非常に難しい」。
関東地方の公立高校の男性教員は
「正直、加害者が教室の外に出ればよいと思う。ただ、そうなると今度は加害者側から抗議を受け、さらに問題がこじれる可能性が高い。被害者を教室外に移す方がやりやすいという面はある。」と話す。
(中略)
名古屋大学教授が21年8月に「いじ方めの加害者を出席停止にすべきか」と中学生や保護者らに調査したところ、
「とても思う」「どちらかと言えば思う」と答えたのが、中学生で52・7%、中学生の保護者で65・8%0。中学校教員でも45・8%と半数近くを占めた。
内田教授は「学ぶ権利がためらう理由なら、オンライン授業を使うなどして別室でも学ぶ権利を保障し、対応を検討すべきだ。いじめ被害者が教室から離れざるを得ない状況はおかしい」と指摘する。
(今朝の東京新聞1面より)
これは本当に難しい問題ですね。
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