そんな死語の世界の昨日(2/23)は、
航空自衛隊航空中央音楽隊の定例演奏会に行って来ました。
今週初めの海上自衛隊東京音楽隊の定期演奏会は日中でしたが、
航空自衛隊航空中央音楽隊の定例演奏会は、死語の世界での
開催なので(苦笑)、夜の開催です。
今回の演奏会の特徴としては、アメリカ空軍太平洋音楽隊が、
友情出演すると言う事。
演奏に先立って行われた、隊長の那須純一2等空佐の挨拶での
言に寄れば、これまでこの演奏会は“ファミリーコンサート”と
題していたそうなのですが、“ファミリーコンサート”だと、
子供向けと思われることが多く、演奏会のタイトルと、
演奏の中身にギャップがあって、観客の満足度に影響していたとの事。
なので、今回思い切って“定例演奏会”とタイトルを変えるとともに、
演奏会ごとにサブタイトルを付けることにしたそうです。
今回、記念する第一回の定例演奏会なので、アメリカ空軍太平洋音楽隊に
出演を依頼したところ、快く受けてもらえる事となったので、
今回の演奏会のサブタイトルは『フレンドシップコンサート』だそうです。
演奏会は、いつものように二部構成。
概要は以下の通りです。
- ウィンドスプリント・・・R.L.ソーセード
- フライト・・・C.T.スミス
- 「スピット・ファイア」“前奏曲とフーガ”・・・W.ウォルトン
客演指揮 アメリカ空軍太平洋音楽隊隊長 クリスティーナ M.モア ウルティア 中佐
友情出演 アメリカ空軍太平洋音楽隊
- スピード・オブ・ヒート・・・J.ジルー
- タイム・トラベルズ・・・R.サーストン
【第2部】“コントラスト・メロディ”
指揮 航空自衛隊航空中央音楽隊副隊長 佐藤 義政 3等空佐
友情出演 アメリカ空軍太平洋音楽隊
- アメリカ・ザ・ビューティフル・・・S.A.ウォード
- 祝典行進曲~星条旗よ永遠なれ・・・團 伊玖磨 / J.P.スーザ
- さくら~ハナミズキ・・・森山 直太朗 / マシコ タツロウ
歌 アリシア・キャンセル 上級空兵
森田 早貴 1等空士
- 八木節・・・日本民謡
- ドナ・リー・・・C.パーカー
- 映画「風の谷のナウシカ」より“遥かな地へ”・・・久石 譲
- 映画「スター・ウォーズ」より“メイン・タイトル”・・・J.ウィリアムズ
- ふるさと・・・岡野 貞一
歌 アリシア・キャンセル 上級空兵
森田 早貴 1等空士
【アンコール】
開場 18:00
開演 19:00
場所 すみだトリフォニーホール
【第1部】“ビバ・エアフォース”
指揮 航空自衛隊航空中央音楽隊副隊長 佐藤 義政 3等空佐
演奏会は、演目には入っていないのですが、
アメリカ国歌「星条旗」と日本国歌「君が代」の吹奏から始まります。
今回は、アメリカ空軍太平洋音楽隊が来たと言う事もあったのだと思いますが、
私が参加した航空自衛隊航空中央音楽隊の演奏会で君が代が流れたのは、
初めてですね。
次回以降どうなるのか?
そう。
そして、今回の演奏会、MCがありました。
パーカッション担当の松田留美1等空曹でした。
ときどき噛みましたが、中々上手でした。
曲の感想ですが、まずは三曲目のスピットファイア。
MCの松田1曹が「前奏曲とフーガの二曲ある」って言ったのに、
前奏曲が終わったら拍手(苦笑)
ちゃんとMC聞いてないとね。
それと、拍手はそんなに急いでする必要は無いんだよねぇ。
指揮者が、緊張を解いて、指揮棒を下ろしてから拍手しても
遅くは無いのです。
ウルティア中佐が指揮した『スピード・オブ・ヒート』は、
離陸から、ドッグファイトなどF22の飛ぶ様子をイメージした
曲だそうです。
言われると、そんな感じがするかも?
その次の『タイム・トラベルズ』は、アメリカ空軍の
ワシントンDC音楽隊の隊員が作曲した曲だそうです。
吹奏楽のための奇想曲と言う事で、色んな曲想が混じっていました。
休憩をはさんで第二部へ。
第二部は、日本の曲とアメリカの曲を聴き比べてみようと言う趣向。
なのですが、三曲目は、さくらからハナミズキへのメドレーと、
どちらも日本の曲。
でもこれも、日本とアメリカにちなんでいるそうで、
1912年に日本からアメリカに、当時の東京市長の尾崎行雄が、
桜を贈呈したのは有名な話ですが、その返礼として1915年に
アメリカからハナミズキが送られてきたそうです。
この時、アリシア上級空兵がメインで『ハナミズキ』を
歌ったんですが、良かった・・・。
たぶん、日本語は出来ないのではないかと思うのですが流石プロ。
ちゃんと日本語で歌っていました。
泣けた(笑)
森田1士も上手でしたよ。
彼女、ピアノとの兼務ですが、どちらが本来業務なんでしょうね?
四曲目の『八木節』では、航空中央音楽隊の隊員と
アメリカ空軍太平洋音楽隊の隊員が、太鼓をたたく演出。
日本の太鼓は、アメリカの方にはどうだったんでしょうね?
続く五曲目の『ドナ・リー』では、日米のトランペットソロ、
サックスソロのアドリブ対決。
正直、トランペットは、アメリカの方が上手かったと思います。
アンコールも【一応】あったんですが、非常に短い曲を
ウルティア中佐と佐藤3佐が、途中で交代して指揮。
今回は、『空の精鋭』は無かったです。
結構好きな曲なんですけどね。