運転したいばっかりに、バイトの隙間を見つけて
何とか、一泊だけ帰ってきた♪♪
「帰る」と連絡が来たのはうれしいけれど、
その日は、お手伝いするバンドの、初の練習日。
K市にいるから、迎えに行けず・・・
K市行きのバスに乗ってもらうことにして
練習の合間に娘を迎えに行った。
さてさて・・・そのバンド練習ですが
緊張からか?前日あまり眠れなかった・・・(汗)
あたしの歌は一体、どうなっちゃうんだろう?
裏声の「ゆず」かよっ!と、
引き受けたはいいけれど、くよくよしっぱなし・・・。
バンマスのKYクンは、いつも
機材がまるでわからない「おーい!」な私たちを
サッと助けてくれる、神様みたいな人。
彼のお願いとあらば、なんだってきいてあげたいけれど
足を引っ張って恥をかかせちゃ~いけないわっ、と
余計に緊張が走る・・・。・・・ああ・・・。
案の定。
何度か歌って、早速凹んだあたし。
音程甘すぎだろっっっ!!!・・・・・(凹)
もう~ダメ、ホントにダメ。
誰か歌える人を探したい気分になってきた・・・・。
曲が終わると、「シーーーーン・・・・」と、一同沈黙。
優しすぎるのか?(怖)
言いたいことは言ってくれぇぇぇぇ・・・(泣)
(いや、言われても出来ないから、
ますます落ち込むのはわかってるけど)
ここここ、こわい・・・。
優しいけど、こわい・・・。
てか、本番がこわい・・・・。
そのあたりで娘が到着。
迎えに行った車の中で、
「落ち込む~~~ぅ・・・」を連発する。
KYくんちに着くと、もうマイクも片付けてあって
まったりと休憩モードになっていた。
(練習、しましょうよ!)
娘が「聴きたい。歌ってみてよ」と言うので、
ギターを弾いてもらって、リードのゆっちんと再びハモる。
「るかさん、低い?」と、さっきKYくんが言ったのは
一体どういう意味なんだろう?と頭で自問自答しながら、
どっちが上パートになるか?で
あーでもない、こーでもない、と何度も歌ってみるに
「おかあさん、上のほうがいいと思うよ。
下になると声が張らないから、急に自信なさげになって
全ッ然ツインリードに聞こえなくて、ヘン!」
ほほ~~~~う♪
「そ、そう?」(と次男に聞いてみる)
「うん、まあ。」
今まで意見を求めても黙ってた次男だけど
こやつも同じコトを思っていたらしい様子。
そうか~
そう言われると、そんな気にもなってくるなァ。
実際、上パートは声を張れるから歌いやすいし、
音程も合わせやすくて、私としては上手に歌える。
曖昧になりそうなフレーズは、もっと練習するとして
少し、気が楽になった。
後から娘が感想をどっさり述べてくれた。
「言うほど変じゃなかったよ。
・・・まあ~、おかあさんが落ち込む理由もわかるけど(笑)
(・・・でしょ?)
一般の人が聞いたらわからない程度だと思う。
おかあさんもゆっちんさんも、音程は悪くないから
ちゃんと気持ちよく聞こえてたし
ゆずだと思わなければいいんじゃん?
それより、下パートになっちゃうと
自信なさげでオロオロするのがダメなんだよ」
とかなんとか。
ああ~やっぱりこの子はやるじゃん(笑)。
吹部で鍛えた耳の良さは、
私の周りにいる誰よりも信頼できる。
それに、娘だからお世辞も遠慮もなし!
その彼女が言うのだから、「悪くない」のかも、と
やっと思えた私。
帰って来て、恐る恐る録音を聴くと
なるほど、そんなに凹むほどじゃなかったじゃん。
(マイクなしで録ったから?)
「ホントだ!ゆずだと思わず、
“RYTHEM”(リズム・・・娘とあたしがよくハモってる
女子二人組)だと思えば、ね。」
「・・・そこまで?!」(爆笑)
聞き分けができるばっかりに、
音程の甘さがわかりすぎて、打ちのめされる。
昔、自分に自信が持てない、と悩むあたしに
「だからあなたらしいのよ」と、
「自信家な」ライバルが言った。
あれは、誉め言葉だったと、今も思うけど・・・。
その後、KYくんとゆっちんのハズバンドがギターを弾いて
みんなで歌ったり呑んだりした。
あたしは娘という危険な?運転手を連れていたので
勧められるままに、禁酒中のマッコリを久しぶりにいただくことが出来た。
まだまだ帰りたくなかったけれど
この未成年を連れて、初心者マークが運転するとあらば
遅くならないうちに戻らないと。
子供たちも「ずっといたかった~~~」と
かなり楽しかった様子。
後ろ髪ひかれながら、KYくんちを後にする。
家に車を置いて、近くの居酒屋へ。
(未成年を連れまわす・・・いいのか?笑)
久々におねえちゃんが帰って来て
私も次男もうれしかった~
翌日、三人で地元のお寿司屋さんにランチに行く。
大将の話を聞くのも、手元を見るのも大好きだから、
いつものカウンター席へ。
茨城から来たというセレブな雰囲気のご夫妻(・・かしら)と
私たちと大将とで、話が弾む。
お寿司が来て、「いただきま~す」と
三人で手を合わせると、ご婦人が
「まあ、なんてお行儀がいい・・・親御さんの躾がよいから」と
誉めてくださり、照れる~
しばらくして、「この子(次男)とここのお孫さんが同級生で・・」と
私が言った時
「まあ!!!もしかして・・・ママなの?!」と
ご婦人が大きな声を出した。
「なんてお若い~♪お友達かなにかと思ってたわ!」
・・・子どもら、大爆笑。
(んなワケないだろッ!)
確かに。。若作りでした(汗)。
キンキラのカチューシャに長めのイヤリングだったし・・・
どんだけ目が悪いんだよ、と思いつつも
嘘でもお世辞でも、
子供の友達に間違われることなんてそうそうないから
うれしかった!
前にラグタイムのピアノコンサートに行って
最後にみんなで歌いましょう、というクリスマスの歌を
ピエールちゃんとハモりまくってたら
「まあ~あなた方、音大生?」と
白髪のおばあさまに声かけられた・・・・
あの時以来のうれしい勘違いだわ!
ほほほほほ・・・。(怖っ)
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