いつ必要になるか、わからないから」
これは、トム・ソーヤの冒険、ハックルベリー・フィンの冒険
、王子と乞食などで有名なアメリカの作家 マーク・トウェイン
の言葉です。 『ちょっと面白い話』(大久保博 編訳)より …
「嘘の無駄遣いはいけません。大切に使いなさい」と諭して
くれているわけですネ。
ジャパンエイド(JAPAN-AID)とは、
我々、透明人間(エイドマン)たちの所属する会社ですが、
入社すると、『 エイドクルー フィールドサービス 講座 』 なる
透明人間1号さんの筆による不定期の印刷物が手渡され
ます。
その配布物をクリアブックに差し込んで、1冊の講座集と
して冊子風の雑稿 講座ブック とするわけです。
その講座集、
No.12 雑稿イソップ物語 PART-3「鷲と甲虫、オオカミがきた」
のなかに、嘘に関連する内容を見つけましたので抜粋して
みました。
狼が来たと言って村人をだましていた羊飼いの少年の話
(イソップ物語)は、紙幅の関係で割愛します。
この話(オオカミ少年)は、知らない人がいないほどに有名
なのですが、なぜか釈然としないのは私だけでしょうか?
外国ではイソップ童話は、まずこの話から読んで聞かせる
ようですが、それは「ウソをついてはいけない。うそをつくと、
この少年のように災難がふりかかってきます」と教えるため
のようです。
日本にも 「嘘つきは泥棒の始まり」 ということわざがあり
ますが、人間の社会生活において嘘は普遍的かつ恒常的
に発生する潤滑油(必要悪)のようなもので、【嘘=悪】と
単純には決めつけられません。
そもそも、自分にできないことを子供に強要するのは、
うしろめたいものがあります。
子供に対して「正直に言いなさい!」と叱るお母さんたち
も、心のどこかでは(嘘は仕方ないけど、この件だけは本当
のことを白状しなさい)という気持で「正直に答えなさい!」
と問いただすのだと思います。
子供に対して嘘は時として生活に必要なものだから
なるべく上手に使いなさいとは、口が裂けても言えるわけも
なく、結局は「ウソをつくと悪い人になりますよ」とお茶を濁す
のが精一杯なのでしょう。
… とあります。
1号さんならずとも、嘘は、日常生活において適度な
潤滑油の機能をもっている。
杓子定規に嘘をすべて排除してしまうとコミュニケーション
は滞り、澱(よど)んだ空気に陰鬱な表情をしたネガティブで
消極的な人間ばかりの世界になってしまう。
嘘が言えないのだとしたら心に思い描くことはすべて正直
に話すか、押し黙るかのいずれかしかない。
正直に話したらもめごとが絶えなくなるに決まっているから
誰しも黙りこくるしかなくなるのです。
昨日の5号の『煙に巻く人たち』の記事のなかにもあった
ように、【他人の心が見える=正直に真実を話す】となるから
、お世辞も、お追従も、寝坊や遅刻の言い訳も、商取引上の
カケヒキも、ドラマや映画の脚色も出来ない。
当然、ブスやペチャパイだと心に思ったなら、その事実を
告げるか、ひたすら沈黙するかしかありません。
ただ淡々と、あるがままの事実に基づいて行動するだけの
実に、退屈で味気ない時間を過ごすという拷問にも似た生活
となるはずです。
だから、「嘘をついてもいいんだ」 と言っているわけでは
ありませんが…
「いつ必要になるか、わからないから、うそはムダに使って
はいけない。大切に使いなさい」ということです。
そうですよネッ。 マーク・トウェイン先生

さてと、
前稿での 『いろいろな色の嘘』 の冒頭ちかくで
気まぐれではなく無理やりが実情だからブログのタイトルは
嘘八百だ!と言ったのに対して、538 だと言った1号さん
の真意、つまり、嘘の五三八の説明をしておかないと
叱られそうなので、この場を借りますが、あしからず…

『嘘の五三八』とは、日本人は嘘をつくときや適当なことを
言うときに、5,3,8 という数字を使いやすいというものです
もちろん、厳密なデータに基づくものではなく経験則です。
人間は嘘をつくときに、無意識のうちにキリのいい数字を
避けるもので、体重はちょうど50㎏とか年齢はピッタリ30歳
なんて言うと、なんだかやけにキリが良すぎて怪しいなどと
勘ぐられるのではないかと思い、わざとハンパな数字を使う
ことで“本当らしさ”を演出しようとする心理が働くのです。
キリのいい数字であれ、ほかの数字であれ、0~9までの
数字は、10分の1の確率で登場するわけだから、どれでも
同じはずですが、なぜかピッタリ ジャストだと“ウソっぽい”
という気持ちになってしまうのです。
1の位で言うと、0(零・ゼロ)以外でも、日本人にとっての
忌み数にあたる 死=4、苦=9 に通じるとのことで、露骨に
避ける傾向があり、結果的に、3,5,8 が選ばれやすいと
いうことになるのでしょうか

そういえば、映画『ダ・ヴィンチ・コード』に登場した紙切れ
に残された暗号の数字 1-1-2-3-5-8-13-21
有名な黄金分割(黄金比)をあらわすフィボナッチ数列の
一桁の後半は、3,5,8 ですね。



先程、言ったように、実際に心理的な調査をしたうえでの
サンプリングデータではなく、確たる根拠は何もありません
が、20代後半の女性は、年齢を23、25ということが多く、
30代前半だと25、28が、30代後半だと28、33と偽る
ことが多いような気がします。
40代は、押しなべて、35、38 あたりでムリをきかせ、
50代は、43、45、48 と大抵、この辺で留め置きます。
つまり、【嘘八百=嘘ばっか並べて】に対して1号さんが
言った【嘘の五三八】は、実際は無理やりでも、表向きの
タイトルは、気まぐれだよ!という意味だったのです。
ちなみに、嘘八百の800は、嘘だらけ、嘘を並び立てる
という意味です。
え~、800 もあってたくさんあるってことじゃないのぉ、
八百屋だってそういう意味じゃないのかな

完全なる間違いではないのですが…
「八百屋」は、野菜など800種にもわたるほど多くの
商材を扱う商売という意味ではなく、一年を通じてさまざまな
野菜や果物を季節ごとに代わる代わる並べて売ることから
八百(800)の数字があてられたのです。
もちろん、八百万(やおよろず)というように、八(8)には、
多くのという含意もありますが、末広がりで無限の奥行きを
連想させる数字です。
偶然にも、アラビア数字(算用数字)の“8”は 横 に
すると、∞ 無限を意味する数学記号になります。
深いですねぇ、でも、なんだかとっても眠いです


… … …

暖炉にあたりながら、ロッキングチェアー の
揺れにまかせて、ウトウトとまどろむ2号。
「身近にあるちょっとした幸せ」とは、きっと、こういうこと
を指していうのだろうな


こら!ブログを打ちながら居眠りするな !!
ほら、事務所を閉めるぞ! … 1号さんです。
ゲっ、もう8時 だよ 全員解散!
早く、家に帰って 幸せな ∞ の世界に浸ろう


夢のつづきでも、怒鳴られていたりして

