透明人間たちのひとりごと

日常

 気がつけば2008年の3月になっていた。

 でもそれは、例えば90年代の3月とは明らかに違っている。

 時代や環境、あるいは流行とかではなくて、感覚だ。

 90年代は私がまだ学校に通っていたころのこと。
 そのころはまだ、今年の干支とか、去年と今年の違いとかいうものが明らであった。

 2000年以降だろか。

 干支なんてどうだってよくなったし、去年の次が今年で、今年の次が来年、そしてその次は去年のような翌年がやってくるような感覚。

 変化がないわけじゃない。

 時間の感覚が変わるのは単に何分の一年という人生の中の「分母」が大きくなったからそのうちの「一年」はちっさく感じているだけなのかもしれない。
 それでも少なからず、常日ごろ「日常」を感じられるように生きていきたいな。
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