膝とアキレス腱の関係
「膝を温めたりマッサージしたりしても、膝痛がちっとも楽にならない」という人は、ひょっとしたら、膝痛の原因のひとつとして「アキレス腱の問題」がからんでいるかもしれません。
アキレス腱というのは、言うまでもなく、歩行をはじめとした「足を使う動き・運動」のためには不可欠な存在。
そのため、アキレス腱がひきつったような状態になっていると、それだけでも歩行姿勢などのバランスが崩れてしまい、そのバランスの崩れが膝の痛みにつながる、というケースも少なくないのです。
アキレス腱のほぐし方
アキレス腱のほぐし方は、結構簡単です。
イスに座って、アキレス腱を親指と人差し指でつまむようにしてから、足首を内側に向けるようにするだけ。つまむ力はあまり強くしないように気をつけましょう。
足首を内側に向けて5秒たったら足首の角度を戻し、指でアキレス腱をかるくもみほぐします。
これを、左右のアキレス腱ともに3回ほどやったら、あとは、かつて体育の授業などでやった「アキレス腱伸ばし」のストレッチを軽くやれば完了です。
アキレス腱の状態をチェックしよう
「膝の痛みが、右か左か、どちらかに偏っている」という人は、アキレス腱の柔軟性そのものに、左右で差が出ている可能性もあります。
これを調べるのは簡単。
床に座って両足を前に伸ばしてから、足首(甲側)から足先にかけての部分を手前に向けるように曲げます。
この足首の曲がり具合に差があったら「曲がりの悪い方が、アキレス腱のほぐれも悪い」ということになります。
左右の状態に差がある場合は、足首の曲がりの悪い方の足のアキレス腱を、もう片方よりも少しだけ念入りにほぐす、というようにするといいでしょう。