スキンヘッドの叔父

突如訪れた

強面の叔父との別れ

筋の通った

筋金入りの1本気

人に恨まれることは

しないよ

理不尽な客に

襲われたから

遠くから来た客だったから

丁寧語で対応

京都弁なまりが

ちょっとでたりするのが

気に入らない

突如

家の中で物をこわしはじめた

叔母は

体調崩して眠っていたのに

熱がかなりあった

太った女人が

叔母を羽交い締め

動かなくなったのを

叔父が

確認

すかさず

私を抱えて神社の宮司の叔父の家に

向かう

参道をこえ

獣道を辿り

剣道で毎日走り込んでいたから

軽やかに

仕事道具といえども

針は危険なのでしっかり身体に結んで

叔父もこんなことは初めてだ

どうしたらいいのだ

繰り返し言うだけ

困り果てていた

今は

逃げるしかない

争っても不利だからな

おな～～はあとで見に行くよ

それがええ～～

宮司の叔父の所まであとわずか

追いつけられてしまった

思い出したのは

ここまで

この後どうなったのか

叔父のために

思い出したいが

無力感だけで