強制退去
その日は静かに訪れました。
3月18日、たくさんの人達が
おばあさんのおうちに入って行ったそうです。
おばあさんは今月退院予定で
役所の方々に助けられながら
今後別の場所で
一人で暮らしていかれるそうです。
悲しい気持ちが残る今回の現場。
大切なおばあさんが突然いなくなり
そこに残されたのは寂し気な表情の猫達。
この子達と関わって行く中で
いろんなことを教えてもらいました。
半野良
家庭内野良
出入り自由でご飯に不自由することはありません。
初めてこれを出した時みんな逃げて行きました。
おもちゃを見るのは
初めてだったのだと思います。
猫達が大好きなちゅーるも
匂いに反応はするけれど
どうしたらいいのかわからない様子でした。
いつからかみんなで取り合いになるようになりました。
撫でられること
人との関り方を知らない子達。
触ることができても決して心地よくはなく
迷惑そうな表情と体が強張る。
これまた怪しげな表情。
少しづつ変わっていきました。
この子達の表情の変化がわかりますか?
愛らしい姿をたくさん見せてくれるようになりました。
保護した子達の今。
更に表情は良く、動きも出てきています。
まだまだ若いここの猫達。
やんちゃすぎるのも元気な証拠。
それでもここまできてしまうと。。
申し訳ない想いです。。
Aさん大丈夫でしょうか。。
預かりAさん「攻撃的とか、自己主張が強すぎる訳ではなく
ただただ好奇心の塊で体が動いちゃうような感じがします。
可愛いもんですよ。」
ありがとうございます(ノД`)・゜・。
最初は新しいおうちに行けばケージから始めます。
そこの環境、匂い、人
覚えるまでは猫達も不安です。
お部屋の中で自由に過ごせるようになっても
時折不安で鳴く姿。
何かを思い出しているのかもしれません。
おばあさんのおうちが恋しいのでしょうか?
一緒に居た仲間に会いたいのでしょうか?
馴れてきた子から順番にワクチンを打ち
譲渡会に参加していきます。
*柏餅*♂1歳くらい。
*ちまき*♂2歳くらい。
初参加の譲渡会。
こんな場所に初めて来たら
普通は怖がって固まるのですが
意外と落ち着いていてびっくりしました。
来場者の方からちゅーるを貰ったり
おもちゃに手を出す姿もありました。
こちらは↓
*よもぎ*♂8か月くらい。
譲渡会でこんな姿で爆睡
なかなかできることではありません。
預かりさんが一生懸命接して下さるので
この子達も段々変化していきます。
おばあさんのおうちにいた時のよもぎ↓
現在↓
全く違う猫さんですね(´▽`*)
預かりAさん「よもぎは本当に可愛いですよ。」
この子達も。
現在↓
本当に柔らかい表情になりました。
そしてここから我が家に来た子達。
攻撃性はないけれど
触ろうとすると逃げようとします。
諦めても体が強張り
皮膚まで硬くなっています。
毎日少しづつ
おいしいご飯を小分けして手であげます。
ちゅーるも大好物です。
確実に少しづつですが
変わってきています。
絶対に馴れる!!
うちへ来て2週間。
まだまだ警戒イカ耳。
初めてごろごろと言ってくれました。
貫禄ある大きな体でごろごろが小さいこと(≧◇≦)
耳を澄ませましたがね(≧◇≦)
もうちょっとこの子とじっくり関わろうと思います。
それから愛夢のママ。
出産経験が何度もあるゴットマザー
最年長の歩夢ちゃんは強いです。
う~う~唸り声と共に威嚇
他の猫達を蹴散らしていきます。
他の猫達は全く威嚇をすることなく
距離を保ちながら歩夢ちゃんが受け入れてくれること
待っているようでした。
歩夢ちゃん自身も一人で気が抜ける場所。
ケージの中と外
みんなのストレスを考えると大事なことです。
歩夢ちゃん、ゆっくりでいいからね。
そして。。
大きな手術を頑張りました。
胃の手術を終え経過も順調。
退院後おうちにやって来ました。
吐くことはなくなり
体重も順調に増えていきます。
食欲、元気もばっちりです。
私も心配なのですが。。
普通猫達は軽々とジャンプします。
愛夢は一気にジャンプして上がることができないので
奥のネットを使いここへ上がります。
心配そうに見てる猫達。
この子達のいろんな姿に感動を覚えます。
順調そうに見えた愛夢
今度はおしっこが出なくなってしまいました。
また入院で手術です。
がっくりの表情ですね。
無事手術が終わり
食欲、元気もあります。
少しづつふっくらしてきています。
胃は完全に良くなって
全く吐くことがなくなりました。
前は何もあげられなかったから
私も辛かったよ。
入院生活。
ちょっとしょんぼりしている愛夢に
今日はこんなん持って来たよ。
見て♪見て♪
動くんだよヾ(@⌒ー⌒@)ノ
イマイチな反応。。。。
愛夢、また来るからね。
また遊ぼうね。
このおもちゃはもう持ってこなくていい?
また更に賑やかになります。
保護した13頭の子達。
この子達の未来は
きっと明るいと確信しています。