緑萌える、死

目の前の原っぱらっぱが工事が始まり
とうとう壊滅状態になってきました。
まず草刈が始まったのですが、そんな数人が芝刈り機で刈って行ったって
距離がしれてる～と思ってたら翌日には倍の人数で草刈り。
４日目の昨日はとうとう山も原っぱも丸裸（号泣）
あまりの無残な光景に胸をかきむしられる思いで、
２階のベランダから荒野を見つめてると
隣で同じ視線で荒野を見つめる人が。。。
珍しい鳥がベランダの手すりで私と同じように荒野を見つめてました。
もう帰る家が無くなったんだろうな
途方に暮れてるのが私にも判って
悔しくて情けなくて悲しくて、呆然として
。。。まるで死体の山を見てる気分でした。
草や木をなぎ倒した人を恨んだけど、お仕事だもんね。

先週までは窓の外は緑萌える草っぱらに木々に、小鳥の鳴き声に
草のにおい、太陽のにおいがいっぱいだったのに。

友達は言います「整備されて綺麗になるよ、虫も減るよ」とか
「暗い林がなくなって、資産価値もあがるよ」とかいうけど
私はただの草や木や山でよかったのーーーーーっ
誰の手も入ってない普通の雑木林でよかったのーーーーっ
虫も小鳥もたぬきもいるただの自然でよかったのーーーーーーっ

瞬子もテンション下がって、もう窓の外を見るのもいやだと。
こうやって人間は大事なものを壊して行って
最終的に自分たちの首を絞めてるんだって
そうなんだろうな、こうやって簡単に何でも壊して行ってるんだろうな
人間って怖いな。
どうすることも出来ない自分がはがゆくて情けない。
ただ、静かに原っぱは「誰にも支配される事はない、私は私」と気丈に
雨に打たれてるように見えるけど。
この滅茶苦茶になった風景を私は一生忘れないだろうな。