例年より早い花の開花で、でも雪が降ったりで桜に雪、という景色も見られました。
そんな春、新しい生活も始まりましたね。でも寂しいお別れもありました。
何人かの選手が一線を退いて新しい生活を始めています。加藤大平君も引退を発表しています。
加藤大平選手より引退のお知らせ
いつかは来る日だとは思っていました。そして今シーズン覚悟はしていましたが、やはりはっきりした形になるととても寂しく悲しい気持ちでいっぱいでした。本当はスルーしたい気分満々でしたが、やっぱりね、そうはいかない。でも気持ちの整理もなかなかつくものではないのですが、ちょっと思いを書いてみました。(だいぶ支離滅裂でごめんなさい。)
まずは近くのことから。日本で開催された白馬ワールドカップ。平昌オリンピックに選考されないまま迎えた日本でのワールドカップはきっと複雑な思いがあったでしょうね。でもそんなことは微塵も感じさせなかった大平君は本当に芯の強いアスリートだと痛感しました。ご家族の方々もとても優しくそして暖かいのです。そういうご家庭で育った大平君だからこその優しく強い人柄なんだと思いました。その時ママと話が出来たことはとても良かったです。
私が大平君を一番最初に見たのは、2002年札幌での全日本選手権でした。彦コーチが現役でもちろん前半はトップ。ですが大平君が同点でともにトップでした。その時にうわぁ~、この子のジャンプすごい~、そして好きかも…って思って見てました。結果は彦ちゃんが優勝し、大平君は5位でした。でもまだ高校生だった大平君がこの成績は立派だなって白旗山で一人思っていました。
その後サッポロノルディックスキークラブに入り、日本のトップ選手として活躍してきました。そしてやはり2009年のリベレッチでの世界選手権、団体での金メダル。本当に最高の成績でみんなで喜んだ記憶があります。
私がすごくうわ~~って思ったジャンプ、それは2013年のラハティでのワールドカップで前半トップに立ったジャンプ。パソコンの前で思わず立ち上がって「このジャンプ、これよこれ、このジャンプが見たかったの!」って私、叫びましたよ。それくらいすごいジャンプだった、今でも覚えてますもの。そして表彰台。うれしかったです。
オリンピックにも2回、バンクーバーとソチに出場。でもソチでは転倒して怪我、不本意だったと思います。でもそれを乗り越えて頑張ってきました。実はソチでの転倒の時、私は本当にその時顔に黒い線が何本も入るような感じを覚えました。(まる子ちゃん状態)周りの景色、白黒になってしばらくぼうっとしていた記憶があります。でもその時、痛いだろうにチームのために次の試合に出て裏方をしたいた大平君をテレビで見たとき、普通だったら現場に来るの辛いだろうし、来なくていいのに、私はそう思いましたが、彼はきちんとチームの仕事をしていました。すごいなぁって思いました。人として本当に強い力があり優しい人なんだなって改めて思いました。
入社1年目、白馬での最後のトレーニング。晩秋の夕暮れ時、鹿島槍でのローラーを見ていたのですが遠くからカツーンカツーンって聞こえてくるストックの音、小さい姿がだんだん大きくなって目の前を通り過ぎて消えていく時に、絶対に強くなるし、強くなってほしいって感じました。
大平君の選手生活はきっと苦労の方が多かったと思います。でもいつも私達ファンに対して優しくそして誠実に向き合ってくれました。
大平君を長い間応援で来て本当に楽しかったです。思い出は尽きません。御家族の皆様にもとても良くしていただきました。ありがとうございました。
これから、新しい生活が始まりますね。大平君の新しいステージでのご活躍をお祈りいたします。
楽しい時間、素敵な思い出をありがとうございました。