絵を描いていましたら
ボンッ!という重たい音がしました。
事故?
誰か車にぶつかった?
ガラスの引き戸を開けると直ぐ道路です。
目の前で猫が飛び跳ねています。
あ。
けん太だ!
夕方ですから交通量が多く、通行中の車を静止して直ぐにけん太を抱き上げて家の中へ。
頭を打っているのかどこからか血がポタポタ。
抱っこをして母のいる部屋の廊下まで連れて行きました。
暫くすると動かなくなってしまったので布を敷いたダンボール箱へ。
母は声を出して泣いてしまい。
初めてです。母が飼い猫の為に泣いているのを見るのは。
けん太は特別な存在だったのでしょう。
1時間過ぎてもけん太が温かいのです。
もしかして生きてる?
動物病院に片っ端から電話しても診察時間外の留守電です。
隣町に出来た夜間専門の病院に電話をして診てもらうことにしました。
タクシーで向かう途中、ダンボール箱が私の太ももに温かい。
生きてるの?
8:40ごろ到着。
診察室に入り直ぐにわかりました。けん太はすでに逝ってしまってから1時間以上経っているとのこと。
もっと冷静になっていたら気づいたかもですが、温かくて。
帰りは電車で帰宅。
1人で空回ってしまいました。
私には懐かなくて、ちゅーるの時だけ触らせてもらえたけん太です。
大変な美猫でしたが私の事が嫌いで逃げるので写真があまりありません。
なんともあっけないさよならです。
今描いている絵の中の猫をけん太に描きかえました。