すると眼がほとんど開いていないきちゃない猫がよぼよぼと歩いてきたのです。
そうです。以前、うちの軒下のダンボール箱(夜遊びした猫が家に入れてもらえるまで非難するところorちゃーくんの隠れ家)に数日やってきては、ちゃーくんに追い立てられて逃げていった猫です。
何度か近所でみかけたのですが、しっかり野良猫をしているようでした。
数日前見かけた時、びっこをひいていたのでちょっと心配してました。
なぜに、今、うちに現れるの?
よく見ると、あっちこっち怪我をしています。
皮膚も像のようでそんな肌に毛がついている感じですし、耳も欠けています。
野良生活は悲惨極まりなかったんだね。
この辺の野良猫たちはまんまると太ってボス猫と化す猫が多いのに
この猫は、野良猫になれずにただちからの限り徘徊していただけなんだね。
とりあえず、うちのねこたちを家の中に入れました。
カリカリご飯をあげましたら、一生懸命食べました。
水を持ってきたら、おいしそうに飲みました。
どうしよう・・・。
追い返そうにも悲惨な状態です。
もし、死に場所を求めてうちに来たのなら・・・
この消えそうなおぼろげな命を放ってしまえるだろうか・・。
おババ様にばれないように・・・・。
はやくなんとかしなくっちゃ。
ダンボール箱を持ってきて、猫の前に縦に置くとダンボールの中に入りました。
ダンボールを横にすると、猫はその中に横たわりました。
タオルをひくて、中に水とカリカリを入れて、物置の脇の犬小屋だったところに置きました。
そして、わからないように板キレで入り口を覆いビニールシートをかけました。
ちゃたろうくんが、やってきて猫を探しあてて威嚇し始めました。
ちゃたろうくんに一生懸命言い聞かせました。
「かまっちゃだめだよ」
抱っこしてよ~く言い聞かせました。
すると暫くしたらそこはノータッチ。
えらいなぁ~ちゃーくん。
夜、外で猫のうなりあう声がするので外へ出ましたら。
野良猫君は、段ボール箱をでて、ちゃー君の避難場所の軒下の段ボール箱にいるようです。
力を振り絞ってあるいてきたのでしょう。そして力を振り絞ってちゃーくんのダンボール箱へ登ってきたんでしょう。
なんだか・・・。
泣けて来て・・・。
頑張れ、野良。
何とか元気になって欲しいと思った。そして、元気になったら、おいだすぞぉ~って。
箱に向かって威嚇しているちゃーくんに「こら!」と言うと直ぐに遠くに逃げてしまいました。
暫く帰ってこないので、迎えにいきました。
ちゃー君は、本当に賢い猫なので色んな状況を察知するんですよねぇ~。
やっと見つけて抱っこしてかえってきました。
その日は、なんでかちゃー君私を布団にしてずっと寝てました。
物凄く甘ったれてました。
今朝、庭に出たら箱のなかの猫はのびきって動かなくなっていました。
壮絶な日々を送ったであろう猫はひとりしずかに旅たちました。
きっといいことなんてなかった毎日だったのではないだろうか。
きっと最初はどこかで飼われていたのかもしれなく、いきなりのらになって路頭に迷っていたようでした。
最後に、うちに来てご飯を食べて水を飲んでダンボールはこのなかでも寝床で最後を迎えさせてあげることができて、よかったと思う。
ハリーちゃんみたいに、かわいがられて育って、食べる事にも寝る場所にも困らずに愛情いっぱいに生きてたのに、ある日夜遊び中に事故で帰れなくなってしまうという最後。
命あるもの、人も動物も命ある限り精一杯いきればそれでいいよね。
幸とか不幸とか誰が決める?
もし自分は不幸だと感じる人がいたら
その不幸は、誰のせい?
他人のせい?自分のせい?運が悪かったから?
誰のせいでもなく。
誰もうらむこともせず。
ただひっそりと静かに消えていく。
猫のように。
理想だ。私のね。
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