石破さんに決まりましたね。ちょっと意外ではありましたが、安全牌かなあという気はします。
写真は読売こども新聞の1コマです。対象年齢は小学生、週1回でフルカラー。文字も大きく分厚くなく、気負わず読めて気にいっています。子どもの目を引く多彩な特集は豆知識の宝庫で、子どもが「あっ これ知ってる!」と自分の知識を披露してくれることもあります。子どもってみんな、知ってること見つけると本当にうれしそうですよね〜。知ることで興味が持てることも増えて、良い循環が生まれそうです。何より平易な解説が大人にも役立っているのでこれからも購読を続ける予定です。月額550円と格安なのも良いところ。
タイトルの「新ソーリにひとこと!」は、ハガキ投稿で子どもの意見を募るコーナーです。テーマは何であれ自分の意見を持ち、表明するというのはとても大切なことだと思います。意見を持つというのは知っていることにしか出来ないので簡単ではなく、面倒です。大人ですら知るということをサボって自分の不安を肯定してくれる悲観論や、誰かのせいにできる否定的な言説に流れてしまいがちになります。
とはいえ誰もが専門家なわけではないので素晴らしい意見である必要はなく、自分の知り得た範囲内での判断で構わないと思います。もし、浅いという指摘があれば教えを乞うだけです。大切なのは「わかる範囲で知る・考える」ということを子どもに伝えていきたいです。
試しに「新しい総理に何してほしい?」と聞いてみたところ、少し悩んで「水曜日を休みにしてほしい!ずっと頑張るより1回休むとみんな元気になってGDP爆上がりで中国とかアメリカとかよりすごくなる」だそうです。GDPという言葉を知っているだけでも偉いなあと思ってしまいました。10月号にたくさんのこどもたちの回答が掲載されるのを楽しみにしています。
さて石破新総裁への反応ですが、これまでの法人増税や金融所得課税への発言からマーケットでは歓迎されなかったようですね。私も石破さんといえば防衛・防災・地方重視のイメージがあり、経済面で強い主張はなかったような印象です。
日経がまとめた石破さんの経済政策はこのようになっていました。
気になるところは…
▼経済成長
最低賃金引き上げとありますが、金利上昇とセットになると地方や中小企業は耐えられるでしょうか。賃上げ促進税制は法人税の減税で賃上げを支えようということで良い取り組みだなあとは思いますが、いわゆるゾンビ企業に効果はなさそうです。地方に支えられた石破さんとはいえ、賃上げを目的としたバラマキ的なことはしないでほしいと思います。これから人口減・労働力縮小が見えているなかで、生産性が低いとされる事業に人材を留めている余裕はありません。経済全体の活性化から賃上げが行われる環境づくりをお願いしたいと思います。
▼エネルギー
原発はさすがに利活用となりました。今年も数十メガワット級の大規模データセンターの新設が続々と予定され、合計300メガワット超とありますが正直もうよくわかりません。社会のデジタル化に電力がますます必要なのは当然で、エネルギーの安定供給は経済だけでなく生活に直結するので夢は見ないでほしいですね。私は再エネは…まあ…研究していくには良いのかなというスタンスです。エネルギー問題は外交や世界情勢も絡んでくるのでこればかりはリアリストでないと困ります!頼みます!
▼財政・金融
法人増税&金融所得課税、企業や投資家は心折れるようなワードですね。「1億円の壁」は庶民とは関係なさすぎて初めて知ったところです。給与所得より金融所得が多いとは、どれだけ金融資産をお持ちなのでしょう…。お金持ち様には是非とも納税お願いします!と言いたいですが「人の取ったリスクにタダ乗りするな!」という声も聞こえてきそうです。ごめんなさい。
とはいえ格差とはつまるところ金融資産格差のことで、ここをターゲットにした税制改正はこれまでにもなされていたようです。25年に予定されているミニマムタックスなど新たに知ることも多く、景気を睨みながら国もそれなりにやってるんだなと感じます。このあたりを知らずにいると「金持ち優遇!」というワードに流されてしまいますね。気をつけたいです。
▼地方創生・人口減
婚姻率低下に加え「少母化」。なるほどです。母親に対する社会の雰囲気と子育て環境に注目させる「少母化」は是非とも連呼していただきたいです。母親をとりまく環境は「ガスライティング」「マムシェイミング」について書かれたこちらの記事、広く知られてほしいと思います。
長く書きすぎました。こんなこと日常で話したら「めんどくさいやつ」認定となること確実なので、話す機会はありません。話せないことを文章にしてモヤモヤ感を成仏させられたかな…?