当たり

当社の近くには大きな予備校が有る。
その近くのコンビニに寄った時の話だ。

昼前の塾生たちが入り乱れる店内は
かなりの人であふれかえっており、
レジも確か三か所であったかフル回転。

　ちなみに弊社横浜営業所の近くの
　同じ名前に数字が入るコンビニも、
　いつもものすごい勢いで流行っている！
　私の若い時はコンビニが無かった訳で、
　あの頃はどうやって物を買っていたのやら。。
　なんか不思議になってしまうほどですね。

と、話がそれてしまったが、

私、753円の買い物であった。
妙に覚えているのはそれなりに訳が有る。

並んで私の順番になった時、
財布の中に千円札が在席されておらず、
やむを得ず一万円を出した所店員さん、

「3円だけでも細かいの有りませんか？」と。

小銭がどうやら不足している様子。
後ろに並んでおられたのに一万円を出し
申し訳ない気持ちでいた所にこの質問。

小銭入れを見たらば53円が見えたので
ごそごそ出した。既にそれなりの時間経過。

店員さん、感謝を私に告げたあと、
お決まりの様にお釣りの札を私の目の前で
「千円、2千円、3千円、4千円、9千円」と、
なんとご丁寧に二回りやってくださる。。

心の中で「はいはい大丈夫よ。。」と私。。


そしてまたまたご丁寧に残り小銭300円を
両手で差出し、要らないレシートと一緒に下さる。


あぁ、後ろの人がきっとイライラしただろうな。。
と思いながら去ろうとしたその時、彼女、




「お客様！お客様！」




お釣りでも取り忘れたのか、
はたまた品物をもらい損ねたのか、
半歩動いたその身を戻した時彼女、



「くじが引けます！！」




753円如きで引けるくじなど魅力もないのだが、
レジの彼女、くじ箱を笑顔で私に差し向ける。。



「くじ！どうぞ！！！」



確実に苦笑いの私。



後ろの人がイライラしているだろうと
安易に想像される中、くじを引く私。





すると、




事も有ろう、







「当たりです！お客様当たりです！！！」




まるで、

液晶テレビか海外旅行が当ったかの如く、

「当たりです！」と微笑み叫ぶ彼女。。







これだけ連呼するのだから、
案外すごいものが出てくるのではないかと
妙な期待に胸ふくらます中年オヤジ。。


すっかり後ろの人の気持ちを忘れている。。








そして奥から彼女が持ち出し、

私に差し出したのは！























「おめでとうございます！」

なんとも３つのレジの人全員から祝福され、
店の外に慌てて出た私なのであった。





まぁ、当ったのだからよしとするか。。


これだけの事で、これだけの記事にする
自分が確かに目出度い奴なのかも。。。(^^)