盆栽

昨晩ジャズラブオーケストラのリハ。

バンドカラーとは良く言ったもの。
以前も社風ならぬバンド風等と表現したが
そこそれぞれのしきたりがあって面白い。

チューニングの仕方一つとっても、
コンマスの指摘の仕方一つとっても、
良い悪いは別として面白いのである。

何と言っても何処でもそれは同じだが、
目に見えない力関係がそうさせている！


ところでこのバンドで私の右横で吹くＡ君、
実に娘と歳一つしか変わらぬ平成青年。
トロンボーンにもサックスにも、
同年若者を有するほんの一部若いバンド。

Ａ君に至ってはご両親が私と同い年とかで、
正に息子のような人と競演する事となる。

対してラッパ隊一番左に陣取るＫさん。
前職はなななんとプロトランペッターとして
東京のメジャーなるビッグバンドで活躍された
私なんかにとっては雲の上のようなお方。

この方年齢はＡ君とは全く逆で、
私よりも一回り程年上の大先輩でいらっしゃる。
若いのか年をとっているのか分からぬバンドだ。

この日も結構ハードな練習が終わり、
寒空の中並んで帰る最中思わず口に出されたのは、

　「俺なんかさぁ、盆栽の手入れする歳だぜ、
　　寒空にラッパ抱えて歩いてるなんて・・」


・・とはいえ、それは決して盆栽をしたいとは
とても思っておられない発言だと思うのは、
きっと一緒にいたＡ君も同じだっであろう。

勿論盆栽がいけないと言っているわけではない。

でも、私もまだまだ寒空であろう深夜であろう、
スタジオに楽器抱えて出入りする中年でありたい！
と思った寒空深夜、東山スタジオ出口の出来事。