青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

満席

2018年11月26日 | 本番記録
突き抜けるような青空。



昨日の会場ロビーから見た外の景色。
正にこれを書いている今の私の気分。
本当に有難いひと時を過ごす事が出来た
昨日のレアサウンズの秋のコンサート。

今回もまた演奏記録を残します。




ここの所連続で利用させて頂くここ、
今池駅から直結で来る事が出来る
ガスビルの中にある今池ガスホール。

大変綺麗なホールで気持ちが良い。



この座席がほぼ「満席」になる予定なのは、
去年のその不安とは全く違う心の持ち様。
チケット買って下さったお客様に感謝し、
メンバーの販売努力に敬意を表したい。



毎度受付班と舞台班に分かれ作業するが
↑は家庭的な雰囲気^^の中作業する受付班。

舞台班は、音響さんが持ってこられた
新しいマイクに(私含め)やたら喜ぶのであった。



フレキシブルなそれは、
我々金管楽器にも提供されてこの通り。



スピーカーもアンプもマイクも、
確実に進化を遂げていると感じるが、
果して我々は進化を遂げているのであろうか^^;


さてリハーサル。



このロケーションの中「満席」の図を想像すると、
やはり自ずと気分が高鳴ると言うものである。

今回は訳あってトランペットとトロンボーン、
ドラムに「特別参加」と言う名の助っ人を依頼。

その中トランペットとドラムには我が大先輩、
挨拶でお話しした通り、雲の上の存在の方と、
そのまた雲の上の宇宙の様な存在の方にお願いした。

こういう方々とレアサウンズで共に演奏するとは、
今迄想像もしなかったけれども、さすがである!
リハまでに完璧に帳尻を合わせて臨んで下さった。


ゲスト到着!

初めてのゲストの方はやはり緊張する。
こいつはどんな音を出すんだと試されている、
そんな気分にどうしても陥ってしまうし、
事実そう聞いているのは間違いない。



めっちゃいい人!



おそらくメンバー誰しもがそう思ったであろう。
色々なゲストの方とご一緒させて頂いているが、
明らかにこの方は陽気であり、何より若い34歳!



打ち合わせ中もこんな調子におどけてみせる。

ただ一度マウスピースを口にするとさすがのプロ。
しびれる音色がステージいっぱいに広がるのだ。



リハーサルも「無事」終了し恒例の記念撮影。



この時の表情がリハの様子を物語るというのは、
毎回思う事だが今回は実に穏やかで笑顔が多い。

そしてその後急きょ開催されたのが、
マイク・ロチャ氏によるプランジャーミュート講座。

彼曰く、
「失われた技術(the lost art)」と呼ぶ
このミュートの使い方は実に難しいのだが
彼の手にかかるとトランペットの音色とは思えぬ
色々な音が表現されるのには驚く。



これはゲストを紹介するコーナーでも演じられ、
きっとお客様もその音色に驚かれたのでは?

ラッパ吹きの私には良い勉強となり、
実にテンポよく本番を迎える準備は整いました!



開演2時間前、開場1時間前の4時、
既にお客様がお出で下さっているのには驚く。

チケットはそれなりに売れているとはいう物の、
いざ開けてみたら少なかったという事も
完全には否定出来るものでは無いため、
こういう有難いお客様を見ると非常に嬉しい。

春一回のみのコンサートをしている頃は、
お客様に並んで頂くような事も時々あったが、
今回の売行きは、その頃の様に開場前に列ができる。

本当にありがたい事です!





開演!

今回のコンサート開催するまでに、
本当にいろいろいろいろいろいろ有った。
それだけに選曲もいろいろいろいろな思いの中、
この曲でスタートして結果的に正解。
アンケートで良い曲に多くのお客様が記された。



ここから見ても一席の余裕も見られない。
本当にありがたい「満席」の中で演奏が続いた。



先に紹介した雲の上の存在的先輩。
アドリブは抜群の歌心で観客のみならず、
後ろで聞く我々メンバーも魅了。

こうして肩を並べて吹いたのは
以前も書いた通り、実に40年振りの事。



本当にありがとうございました。


そしてバテる事無く一部最後の曲に。

今回はコソ練を重ねただけの事は有ったのかも。
リハでもかなり吹き込んだにもかかわらず、
一部最後の曲まで来ても全く平気な状態。

その曲ではもう一人の先輩。
雲の上の雲の上の宇宙の様な存在の人。

とはいえこの方とは毎週JOBでご一緒するが、
レアサウンズでのステージは正にレアな図。



しっかりソロも取って頂きました。
こちらも大変ありがとうございました!


第一部から、いつもに無い、
どこか温かな会場の雰囲気に乗せられたのか、
珍しくほんの少し予定より時間オーバー。
10分押しで第二部の開演となりました。

ゲスト、マイク・ロチャ、
いきなりのソロでプランジャーミュートを使う。



迫力を感じる音が客席に降り注ぐ。
本当にそんな表現がぴったりくる感じだ。

彼が入っただけでバンドが明るくなった。

アンケートにそんな表現を複数寄せて下さったが
↓こういうアクションがそう感じさせている様に感じる、



そして、時に身体全体を使い音を作り上げる。



こんな感じだ。

彼に指揮をされると皆一斉にそれに従う。
我々を集中させる彼の動きは正に
「音を操る」と言って良い動きだ。



その動きは、やっている我々にも気持ち良く、
そして一体になって音楽をしていると実感する。


そして意表をついたこれ!



歌うマイク・ロチャ!

この曲アンケートで良い曲堂々の第一位(だと思う)。
「言い出しかねて」という邦題のスタンダード。

トランペットを吹いた後にマイクに持ち変える。
マイクがマイクを持って歌うと言うダジャレは、
マイクにも通じたと言うどうでも良い話^^。



この本番記録シリーズで良く書く事だが
ゲスト不在の練習時と、ゲストが入った時とで、
変貌遂げる曲は度々あるけれどもこれは正にその一曲。

ゲストがいない時は今一歩冴えなかったが本番は、
お客様の反応通りの曲に仕上がった様で有りました。


陽気で紳士な若者と言う言葉がはまるゲスト。
途中のゲスト紹介でも通訳君の話を聞いてにこやかに。



そして大きなアクションで自らの気持ちを伝える。



ここへ来てずっと本番を楽しんでいる自分に気が付く。

本番記録ではよくこの辺りでバテたとか、
難解な曲に緊張したとかいう事をよく書いて来たけれども、
今回は全くそういう気持ちに不思議とならない。



終始とても温かな雰囲気に包まれた中で、
確実にステージを楽しんでいる自分に気が付く。

そしてラスト前の一曲は特別我々からの依頼曲。

時に触れてきたが今年は創設リーダー没後10年の節目。
2008年に亡くなられた訳だがその2年前の2006年春
闘病中だった彼に捧げるとしてウエインバージェロンという
今や世界一のリードトランぺッターが吹いて下さった曲を、
彼を偲んで吹いてもらう事をお願いしていたのだ。

これが大正解!



余りに美しいフリューゲルの音色は、
客席全ての人をくぎ付けにしたと言っても過言では無く、
流れるアドリブに、私全てを忘れ聞き惚れてしまう程。

プロモーター氏もこの企画は最高と仰ってくれたが、
天国の西川さんにも届いたのではないかと思いたいのだ。


ラストの曲からアンコールへ、



トロンボーンの向きが横を向き、
サックス隊が何か持っているこの構図。
実は何年か振りに「振付」をしてみたのです。
トランペットも勿論右に左にラッパを振って!

リハでこれを見たマイク大喜び!

一気に彼との距離が縮まったのも
この曲のリハをした直後からだった様にさえ思う。

時にはこういう事も有りだな!



有難いアンコールの拍手。
ご覧の様に手を上げて拍手下さる方多数。
我々にとって最高の時間と言っても良く、
ラスト曲を吹き切ってもバテなかった事が、
確実に音を楽しんでいたと言う証拠。



そしてこの動きが定番のテーマ曲を最後に終演。
両先輩と真っ先握手をしたのでありました。





乾杯!



この表情でこの場の雰囲気がどうかはお分かりであろう。

公私ともに本当に色々あった今年の秋のコンサート。
無事に乾杯までこぎつけた安堵感は今迄に無いものが。

メンバーと語り合うこのひと時は何ものにもかえ難く、
そしてコンサート挨拶でお話しさせて頂いた通り、
技術では無く人間性重視のバンドと言う意味を、
自らが実感していた様な気がするのであります。


ところでマイク氏、酒が強い!めちゃんこ強い!



ボビー・シュー氏も愛してやまなかった濁り酒!
高山の師匠が差し入れて下さったこれをぐいぐい!

「どえりゃーうみゃー」
という名古屋弁を、デビル氏必死に^^教え込み、
濁り酒呑んでは「どえりゃーうみゃー」と連呼!
大騒ぎの正にジャングルパーティーとなったのです。

師匠ごちそうさまでした!



勿論一人一言コーナーの締めはゲスト。



ここでも手振り身振りでメッセージを伝えてくれます。



残念ながらここには書く事は出来ないが、
今回は特に私には彼から超嬉しい一言も頂き、
正に宙に舞うような気持ちにさせて頂いた次第。

こんな機会を頂いた皆様に大感謝です!
そして最後は恒例の一ぴょん締め。

西海岸で有名になったと言うジャングルパーティーは、
非常に楽しい時間を過ごしお開きとなりました。



この公演で36回も数えた事になる
我々レアサウンズの海外からゲストを招くコンサート。

繰り返しになるが色々本当に辛い思いをしながら、
本当に出来るのか?と言う気持ちに阻まれながらの
コンサートでありましたがこうして無事終了。

そしていつになく好評であったのが有難い限り。
苦労した分の喜びは確実に次への活力となりました。


ステージを提供下さった会場スタッフの方々、
我々の実力以上の音を届けてくれた音響さん、
この様な機会を下さる同名のプロモーター氏、
受付を手伝って下さったスタッフのみなさん、
助けて下さった若者君と二人の偉大な大先輩、
勿論私の仲間、レアサウンズのメンバー諸氏、

そして何より客席を「満席」にして下さったお客様、

本当にありがとうございました!



・・・・・そして濁り酒は、無くなりました。





来年は4月27日!エリック・マリエンサル氏を招きます。
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4 コメント

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お疲れ様でした。 (2番)
2018-11-27 09:02:50
毎度ながら素晴らしい演奏でした。
ブログ書かれてますが、本当に最後までばてることなく鳴りまくってましたね。

1曲目から結構飛ばされていたように感じましたし、マイク・ロチャのリハはきちんとやるという噂も聞いてましたので、ちょっと心配しましたが、その必要は全くなかったです。

マイクのプレーは当然素晴らしかったですが、彼の人間性も本当に素晴らしかったですね。
毎回貴重な経験をさせていただきありがとうございます。

3パートのの空席、早く埋まるといいですね。
私が名古屋に居たら!と思いますが・・・

次の日曜日はよろしくお願いします。
しっかりサポート出来るよう練習します!
返信する
2番さん (あおやき)
2018-11-27 12:22:28
いろいろとありがとうございました!

爺が自賛の様な記事になってしまい恐縮ですが、
ラッパ吹きの貴君にそう評価頂くと正直嬉しいです。

しかしゲスト氏は素晴らしかったですね。
ラッパの高音もフリューゲルのまろやかさも、
アドリブの凄さも全て今でも耳に残っています。

次の日曜日はこちらこそよろしくお願いします。
燃え尽き症候群にならないよう^^;頑張りますね!


返信する
行けなくて (Ken坊)
2018-11-28 20:44:53
超残念でした💦
代わりの刺客を送り込んでおきました ( ̄▽ ̄)
返信する
ken坊さん (あおやき)
2018-11-28 22:46:09
刺客2名様おいで頂きました。
ありがとうございました😊
まだまだ演奏し続けますのでよろしくお願いします!
返信する