青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

逆様

2023年10月02日 | 思うこといろいろ
この日の本番記録を見て下さった
音楽をされない方から、

 トランペットにおける、
 ピストンが逆様ってどういう事?
 と言うか、ピストンが逆様になるの?

というご質問を頂いた。


確かに管楽器奏者でないと
非常に分かり難い話だと思い反省。


 ちょっと説明をさせて頂きます。


そもそもその先日の記事は、
ピストンのヘッドと言うかボタンが
演奏中に外れてしまったという事を
この ↓ 写真で説明をさせて頂いた訳だが、



このピストンが、
当然上下が逆様になった訳では無くて、
下の図の様にピストンは本体から外す事が出来、
それを装着する時に「向き」が有って、
正しい「向き」とは逆様に装着してしまった、



もっと詳しく言えば、

本来は矢印のピストン番号が手前に来るように
装着するのが正しい「向き」なのだが逆だった、

 と言うのが逆様事件という事なのだ。


そもそも逆様だとどうなるかと言えば、
ずばり、音が出ないどころが、息が入らない。

要するに空気を伝達する管を遮断してしまい、
息を吹き込む事が出来ず音が出ないのであります。

で、その事件と言うのは、
本番にピストンが逆様になっていたため、
始まった瞬間に音が出ず、大慌てしたという、
トランペット吹きには余りにも初歩的なミス(^^♪

 これをやらかしてしまったんですね。


ところでそもそも何故
このピストンを外す必要があるかと言えば、
既にだいたいお分かりの通りオイルを刺すため、
動きを良くするために外して手入れするんですね。

だからその大学時代の本番は、
直前にオイルを刺して「準備」したはずが
大チョンボだったという情けない話なんです。


もう一つメーカーさんのホームページに有った、
正しい向きでピストン押すと、どの様な空気の流れが
あるのかを示した図が ↓ の通り。



しかしね、それよりも、
50年ラッパを吹いてきた私はずっっと、
そもそも逆様だと入らない様にしてくれれば
こんなミスも無いのにねぇ、と思っている。

 フリューゲルは入らないのよ。


 この先は余談だが、

その先日のピストンヘッドが飛んだ本番、
その慌てふためいた私の姿を見て笑っていたのは
学生時代ピストン逆様事件で一緒に演奏した、
同期のピアニストくん。

笑った理由は
勿論慌てるその私の姿が滑稽だったからだが、

それに加えて、

 先日「ピストンヘッドが飛んだ時」に演奏した曲と、
 学生時代「ピストンが逆様の時」に演奏した曲が

一緒だったという何とも言えぬ笑える因縁(^^



この曲は、ピストンに呪いをかける?(^^♪

...ちなみに学生時代とは編曲全く違います。



あー、来週も本番でこの曲やるって(^^♪
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