展望1

私の母は今の稲沢市祖父江町
旧中島郡祖父江町と言うところの
非常にのどかなお寺の育ちであった。

　私がお寺の孫だという事は、
　よくここでも書いてきた事なので、
　この地名も書いたかもしれないのだが。

この祖父江に行く為には、
今も昔も名鉄電車にお世話になる。
なので今でも名鉄本線の電車を見ると、
その昔母に連れられ乗ったパノラマカーの
記憶が蘇るのである。

そのパノラマカーは
きまって先頭車両の展望席に座りたいと
母を困らせせがんだ事も実は覚えがある。

名古屋駅から岐阜行の特急は、
当時出来たばっかりの初代パノラマカー。
指定席でも無かったので言うなれば
並べば乗れるのである。

なので早く実家に行きたかろう母を止め、
一本二本後の電車を待ち一宮までの道のり、
展望車に乗せてもらったものであった。


そんな記憶が有ったので、
ひと昔前には、パノラマカーの展望車両に
我が息子が子供の頃に乗せたのだ。

その頃は私の子供の時とは違ってその展望車、
指定席になっていたので並ばなくて良かったが、
駅に着いて買おうとしても二時間近くあとの
電車しか空いていなかったのも覚えている。

　いつの時代も人気なのだ。

そして今、
孫にせがまれて(と言うか娘に頼まれ)、
パノラマスーパーと言うその発展形ともいえる
名鉄特別車両の展望車に乗せようとしたが、
これが驚く事に指定席が先々まで一杯なのだ。

　勿論人気が衰えていないというのも有るが
　展望車両が減ったという事も有るらしい。

加えて孫や子供を楽しませるだけに乗る、
正に私の様な人が沢山いるというのを駅の方に聞いた。

　ただし埋まっている指定席は一番前だけ^^

そして2週間も前に手にした切符で。



つづく^^