青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

寒天

2023年04月15日 | 旅の記録
家族との信州の旅も長々と第11話最終回。


 いきなりだが、

我々が子供の頃は、
地方に行くとその地方しかないお店が並ぶ。
食べ物屋さんや本屋さんなどは勿論の事だが
それが聞いた事が無いデパートで有ったり。

高校生の時一人旅で行った東北の町一つ一つは、
そんな私に思い出を作ってくれていた気がする。

 ただ今は、

どこへ行っても同じファミリーレストランや、
衣類のチェーン店や家電量販店にコンビニ、
そして携帯電話店に大型ショッピングモールと、
背後の景色こそ違え、地方に行った気分が
こう言った所ではあまり感じられない時代だ。

ただそれでも「名産品」は
未だその地域の色合いをしっかりと残し、
旅に出た気分にしてくれるものの一つでもある。

 その一つが寒天。

このパッケージ懐かしく思わません?同年代諸氏。



これぞ寒天、ですよ。

工場に隣接されたその直売所は、
ある意味ゆったりと、そしてどこかひっそりと
ご覧の様な建物で販売をされていた。



店主であり、ひょっとすると社長さんか
工場長さんかという様な、とても優しそうな
私と同年輩の方が寒天についてお教え下さった。

そもそもこれも家内のリクエストで寄ったが、
まさか寒天の歴史を知るとは思いもせず、
これぞ「旅に来ただけの事がある」と言った所。



私の得た寒天知識など記載しても無意味だが、
何でも冬季に天気の日が多く寒暖差が激しい、
そんなこの諏訪の地はとても適していたとか。

 その歴史は余りにも長い。

店の中はいろいろ工夫がされており、
工場見学に来られたお子様方が袋詰めしたと言う、
その販売方法はとても微笑ましい光景。



ここでもコロナの時代の苦労は有ったとか。
加えて需要の落込み等苦労は尽きぬと言いつつ
歴史あるこの地で国産の一級品を作るという、
その意気込みは頭が下がる思いでありました。




全ての予定を終え、
帰りの高速インターに向かう途中では、
道に覆いかぶさる様に桜が「超」満開に感動。





そして一番初めの記事に書いた様に、
中央道の伊那・伊北インターチェンジ辺りの
見事な桜に見送られ帰宅したのでありました。



4月1日2日の旅の記事、
今日まで引っ張ってしまいましたが、
もし最後までお読み頂けたのなら本当に感謝。

 

 ところで、

今回の旅、
何故家内と息子と三人旅だったかと言いますと...。

確かに一番初めの記事に書いた通り、
私達夫婦が最近旅をしていたのを息子が知っていて、
彼が付いて行くと言ったのは本当なのですが、

実は息子がこの度、

 結婚をいたしまして、

それを祝って連れて行った次第だったのです。


お嫁さんは息子の高校時代の同級生。
なので、かれこれ10年間のお付き合い。
当然私も良く知っている可愛らしいお嬢さんです。

時々遊びに来ては一緒に食事したり、
保育士と言う職業柄も有ってか、
私の孫を実に上手に遊んでくれた事も何度か。

丁度年度替わりで彼女が忙しく、
息子だけぽっかり予定が空いたのがこの旅行した日。
最後の息子孝行と言った所でしょうか。

 次は是非息子夫婦と旅行したいと思います。


ところで以前も記しましたが、
我々の時代は「結婚式をした日」が結婚した日、
の感覚(と言うかそれが結婚記念日)でしたが、
今は「籍を入れた日」が結婚記念日の様。

従ってまだ式は挙げていませんが、
籍を入れ新たな家庭を築き始めたところです。

結婚式は必ずするとは言っていますが、
果たしていつになるかは彼ら次第。

ただ私とすれば完全に親業終了となりました。


こんな私の大切な人生の節目の記録を
「寒天」と言う表題の中に入れ込んでしまい、
息子が見たら怒るかもしれませんが(^^)
まぁ、結婚式を挙げたその時には、
しっかりその表題で記録しておきたいと思います。


それにしても思い出に残る良い旅ができました。

信州旅の記録 完
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