引継ぎ

当社当月末日に決算を向かえ、
新しい期に入る最初の土曜日
来月７月３日に、創立記念式典と
経営方針の発表や社員表彰など行う
当社にとって大きなイベントがある。

その打ち合わせで会場ホテルの
営業マンが、先日当社を訪れた。

数年ここにお世話になっているが、
今春担当者が定年退職されたとの事。
新しい方が打ち合わせに臨まれた。

前任者は定年を迎える年齢の方らしく
職業柄もあってか実に温厚な紳士。
正にかゆい所に手が届く方であったので
今度の方は如何かと思っていたらば、
こういう人達の「サービス業」としての
プロ意識は学ばなければと思う程丁寧。
全く心配は不要なその応対であった。

ほぼ打合せも終わった時、
私がふと思い出したのが昨年の空調。
社員にはクールビズで良いと申し伝え
その様な出で立ちで参会した多くの社員。
ところが冷房が効き過ぎていて寒い寒い。
二度三度、担当にその事を伝えても、
建物がやや古く全館空調で上手く行かない。
仕方なく「我慢」した記憶が蘇った。

そして新任にその旨の話しをすると
「承っております」と引継書らしき
書類を見ながらそう言うのには驚いた。
そして今年はこんな訳で大丈夫です。と

当たり前のことといえばそれまでだが、
苦情の類もしっかり書き留め後任に回す。
まさに充分な引継ぎで心地良い。

もっとも驚いたのはそれだけではない。

その方が言われたのは、

大変申し訳ありませんでしたね。
昨年は余程お寒かったのでしょう、
その後の懇親会で「熱燗」を随分
お飲みいただいていますので・・・。

そんな記録と連動させるとはさすが。

でもね、それは違うんだな。
熱燗が多かったのはね、



単に私が好きだから！




先方苦笑しながら
それでは今年も準備してお待ちしています！

穏やかな打合せとなったのは、
明らかにしっかり準備された引継ぎのお陰。

当然当社営業担当にも転用しなければ。