グレイテスト・ショーマン（2017年）

映画館の予告で何回か観ている内にすっかり楽しみになり、YouTubeなどでサントラを聴いて待機してました。
既にwikipediaでヒュー・ジャックマン演じる「P・T・バーナム」の事は調べていたので、どんな主人公になるのか気になってました。
感想には内容に深く関わるので、観に行かれるご予定の方は自己回避でお願いします。
まだ迷っている方は、ぶっちゃけ「ララランド」よりおススメ出来ます。
マイノリティの人々に対する偏見、弱者への差別にも深刻にならないよう表現しています。
大丈夫な方のみ、下へスクロールしてご覧下さい。↓↓↓↓










































「P・T・バーナム」こと、「フィニアス・テイラー・バーナム」はこの映画では、名前の通り、貧しい仕立て屋の子になっています。
将来的には奥さんになる富豪の娘、幼馴染のチャリティと二人の娘をすこぶる愛していたのに、成功に目が眩み過ぎて目的を見失う。
でも、地元のゴロツキ達にサーカスの建物を焼かれ、ジェニー・リンドという大物歌手の公演に失敗し、全てを失ってしまいます。
大きなお屋敷も、そして愛する妻も娘達を連れ家を出て行ってしまい、フィニアス（バーナム）は悲観に暮れますが、
彼には彼を頼る興行団の団員達と相棒のフィリップが残っていました。
自分に取って何が一番大事なのか、自分は何の為に成功しようと頑張って来たのか、
そしてサーカスの団員達がどれだけ自分に感謝してくれていたか気付いていく、そんな物語でした。
その中で社交界の芸術関係のプロデューサーとして成功していたフィリップ・カーライルをスカウトして相棒にしたり、
その容姿故に特殊な才能があっても社会的に虐げられて来たレティ達の想い、
身分や容姿を超えて互いに惹かれ合うフィリップとアンの儘成らぬ恋が全て歌となり、彼等は踊り、物語は進みます。



歴史上の実在の人物、「P・T・バーナム」は余りいい印象の人物像ではありません。
でも、少し自信家で成り上がりと言われても人々の笑顔の為、家族を幸せにする為、成功を夢見るフィニアスを、
おヒュー様こと「ヒュー・ジャックマン」は好感の持てる野心家の人物として好演しています。
何と言っても189㎝の長身と細くて長い脚、団長さんの黒いブーツが長い長い。
相棒の青年フィリップ・カーライルを演じる「ザック・エフロン」が173㎝と小柄なので可哀想ですが見劣りしてしまいます。
その「ザック・エフロン」ですが、絶対何処かで観たと経歴を調べていたら、むか～し観た「ヘアスプレー」に出てました（笑）
凄く若く見えますが、30歳なんですね。幼い顔をしています。
相手役のアンこと、ゼンデイヤが何と女性ながら180㎝の長身なので二人のシーンは工夫されてました（笑）
話がずれました（いつもの事だね！）



何度も言いますが、あのディズニーでさえ、私はミュージカルという類はほぼ苦手でした。
「美女と野獣」も普通に台詞でいいのにという楽曲が幾つか有りました。
しかし断言しましょう。私にとってこの映画の楽曲全て、9曲あるのですが、外れがありません。
全てが魅力的で歌い手さん達の声とシーンに合っていて、歌詞が胸を打ちます。



初っ端の「ザ・グレイテスト・ショー」は一気に観客を映画の中に誘います。
そして気分が高揚している際に、主人公のフィニアスと共に哀しい現実へ戻っていきます。
この曲はOPとEDを通して1曲となるのですが、EDでは悲観に暮れていたフィニアスが、皆とフィリップの協力のもとに、
ショーの世界に戻り、満員の観客の前で仲間の団員達と共に歌い、踊ります。
そして団長のシルクハットを途中、フィリップに渡すと、途端、愛の歌へ変わりアンとのデュエットも加わります。
朝から晩まで聴いていたので、ほぼ耳コピで歌えるほど大好きな1曲です。



そしてフィリップとアンの叶わぬ恋を哀しくそして情熱的に2人で歌うデュエット曲「リライト・ザ・スターズ」。
偏見の目に臆病だったフィリップがアンへの恋を貫こうと決意した告白のような歌であり、
絶えず人種差別の視線に晒されてきたアンがフィリップからの熱烈な恋心に正直になれない悲恋の曲でもあります。
私は舞台の中央にフィリップが立ち、アンが綱に掴まり彼の周囲を廻りながら歌う処が凄く好きなので、
是非皆さんにも見て頂きたいです。お二人とも本当に歌が上手で、
ゼンデイヤは「スパイダーマン：ホームカミング」では失礼ながら初見の女優さんでした。
尚且つ、ホムカミでは余り目立たない存在で、ヒロインでは無かったのですが、将来的にはピーターの彼女ポジになりそうですね。



その他にはバーナムが公演を手掛けたスウェーデンの歌手「ジェニー・リンド」の歌う「ネヴァー・イナフ」も素敵です。
歌手とオペラ歌手は違うんですね。オペラかと思いきや違ったので(。´・ω・)ん?と思いましたが、
そんな事はさておき、ピアノとオーケストラ付きでの歌唱力は圧巻でした。
元仕立て屋の息子でしかないフィニアスは本物の歌手の歌を聴いて、惚れこんでしまうのです。
其処から何かが変わり始め、妻、チャリティ、フィリップとアンの恋、レティ達団員をも巻き込み、事態は悪い方へ進んで行ってしまう。
でも、冒頭で言いました通り、最後はハッピーエンドで終わり、最高のショーは続いていくのです。
久々に何度でも観たい映画に出逢いました。嬉しいです。
ヒューおじ様は余りに好き過ぎて「X-MEN」シリーズや「ヴァン・ヘルシング」以外にも「ファウンテン 永遠に続く愛」など、
超マニアックな映画まで観に行っていた程です。
社畜になっていた時期は全然行けなかったので、録画した「PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜」楽しみです。



体調が悪くて余り昨日の感動を上手く言葉に出来ているか自信がないのですが、
少しでも伝わってくれると嬉しいです。
出来れば後何回か映画館で観たいし、Blu-rayは本当に欲しいです。
あ、勿論帰宅して速攻サントラは購入しましたので、届くのが楽しみです。
3月は「ブラック・パンサー」「シェイプ・オブ・ウォーター」「トゥームレイダー」「ヴァレリアン」「レッド・スパロウ」と盛り沢山。
何処まで観れるか分かりませんが、4月も「パシフィック・リム：アップライジング」「レディプレイヤーワン」「アベンジャーズ：インフィニティウォー」が控えていますので、
頑張って体調を万全にして臨みたいです。感想書きたいですしね！



あ、「リライト・ザ・スター」はブルクラで妄想して一人ﾆﾖﾆﾖしていたのは秘密でお願いします。
では、此処まで読んで下さって有難うございます。
兎に角早く体調戻しますね。年取ると本当風邪は治り難い…( ；∀；)