プリブラムとボームの理論を合わせて考えてみると、そこには深遠な新しい世界観が見えてくる。
私たちの脳は、つきつめてしまえば他の次元――時間と空間を超えた深いレベルに存在する秩序――から投影される波動を解釈し、客観的現実なるものを数学的に構築しているのである。
すなわち、脳はホログラフィックな宇宙に包み込まれたひとつのホログラムなのだ。
目の前に広がっているのは、実は茫漠とした波動の大海であり、現実が堅固なものに見えるのも、脳がこのホログラフィックなもやもやを、私たちの世界を構成している木や石といったおなじみの物質に変換することができるからにすぎないのである。
※文中に出てくるプリブラムとは神経生理学者のカール・プリブラムのこと、ボームとは量子物理学者のデイヴィッド・ボームのことです。
※ホログラムとはレーザー光の力を借りて作られる三次元立体映像。
私たちは脳によって波動を変換し、物質を感じている?
自分の周りに存在するのは、茫漠とした波動の大海のみ?
私たちがいるのはホログラフィックな宇宙?
そして、変換している脳さえもホログラフィックなものであるとしたなら、
我々はいったい何なのでしょう?『もやもや』?
一個人だと思っている存在は、本当は、分割不可能なひとつの実体から投影された、見かけ上、別々に見える存在なのかもしれませんね。
これはSFではなく、ちゃんとした研究から導きだされた理論ですが、
いわゆる日常的な思考の範囲内にいる我々には、天地がひっくり返るような話です。
この世の世界観が崩れていきます。
宇宙とは、人間とは何なのか?という、一般に物理学とは別物だと考えられている領域にまで踏み込む話になってきます。
それにしても現実とは何なのでしょう? そして、どうして、そのような現実があるのでしょう?そんな疑問が湧き上がってきます。
Photo by ミントBlue
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