今、「サイババに学ぶ幸福論」(堀江琢磨著)を読んでいるのですが、そこにこんなエピソードが載っていました。
著者が仕事上のことで、ニッチもサッチもいかなくなってしまったときのことです。サイババにこの状況を解決してくださいと必死にお願いしたのです。
そして、願いが叶ったあかつきには、私はタバコを止めますとサイババの写真に向かって言いました。
とうてい解決できそうもない事柄だったので、あまり期待していなかったのに、ひょんなところから助け舟が出て、その問題はあっさり解決してしまいました。むろんタバコは止めることになりました。
しかし、人間とは弱いものです。タバコの煙が漂ってくる職場の環境にいるうち、著者は、仕事中だけでも吸わせてくださいと、スワミにお許しを願いました。
タバコを吸いだしてから三日後の深夜でした。夢の中に鬼のような形相のババ様が現れて「お前は信用出来ない。私との約束を破った」とおっしゃったのです。
あまりの恐ろしさに汗びっしょりになって飛び起き、タバコとライターを一つ残らず捨てて、それ以来、タバコは一服も口にしなくなったということです。
著者が後に思ったのは、タバコを止めますと口にしたことは、気管支が弱い自分が重大なことになる前にタバコを止めるよう、スワミに仕向けられたのではないかということでした。
私が上記のエピソードを読んで、思い浮かべたのは次のようなことでした。
小さな子供が、熱いものに手を伸ばして触れようとしていたら、親はどうするでしょう?
何やっているの!と、物凄い勢いでやめさせようとすることでしょう。
このエピソードからは、それと同じものを感じました。
サイババは、帰依(きえ)者である著者の夢に現れて“愛の鉄拳”を与えたのでしょうね。
特に帰依者でなくても、サイババに助けられたという話は読んだことがあります。
実は、かく言う私もその一人だと思っています。(精神でも肉体でもないところに不調を感じてしまって、病院に行くわけにもいかず、かと言って霊能者のところに行く気にもならず、ホント困ってしまいました。まったく食欲がなくなり、短期間に4キロも体重が減り……、その他にもいろいろ症状があって危なかった! 今はバンバン食欲ありますよ~!)
なので、助けていただいたお礼と言いますか、こうやってババ様のことを書かせていただいています。
著者のエピソードを読んでいるうち、自分に起こったことを思い出しました。
自分の身に起こることは自分の責任であると、スピリチュアルなことを学んできてわかってきましたから、やたらにお願い事はしないようにしています。自分の努力で変えていかなければなりません。
でも、もう、どうにもこうにも自分の力では解決できない危機的状況になっては、神にすがるしか道はないと……。それでお願いしました。ただ、ただ必死で。
人間は、危機的状況になって初めて、何が本物かわかるようになっているのかもしれません。
そして、受け取る用意さえあれば、分け隔てなく、神は人々を助けてくれるのだと思います。
ならば、なぜ最初から世の中を直さないのか?病気を治さないのか?という疑問が生じますが、
仮に、いっぺんに総てをなおしたとしても、人間の性質が変わらない限り、また元の状態に戻ってしまうのは火を見るより明らかです。そして、ことによると、元よりもっと悪い状態になるかもしれません。
時間はかかるかもしれませんが、人間に正しい人生を歩ませるよう導く方が、世の中を確実に良くしていけるのだと思います。
クリスマスの季節にふさわしい想いを綴ってみました。
最新の画像もっと見る
最近の「サイババ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事