その中に興味深い表現がありました。
「あの世」と「この世」の説明にトンボを使っているのです。
トンボの幼虫ヤゴは水の中で暮らしています。
ある時スイレンの茎に強く惹かれ、それを伝って水の上へと出ました。
スイレンの葉の上に来てしばらくすると身体は変化し、飛び立てるトンボとなったのです。
水の中の仲間うちでは、水の上へ出て消えて行った者を死んだと思い嘆いていました。
自分は元気だと知らせようと思ったのですが、新しい羽を持った身体では水にもぐれず、仲間に知らせることができなかったのです。
人間もこれと同じように、残していった人々に自分の状況を伝えに帰ることができないのです。
現世にいるときよりも、もっと生き生きしているというのに……。
ざっと、このような話です。
著者のトレイシーはイギリス有数の女性霊媒師だそうです。
このお話は、この世に残った人々を勇気づけてくれますね。
逝ってしまった人は悲しむべき存在というより、
トンボのように素晴らしい状態になって、喜々としているのだと考えらますから。
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