いろいろなハーブのプランターが置いてあるコーナーもあって安らぐ空間になっています。そこにあった愛らしいミントの葉を指先で軽くこすると爽やかな香りがしました。
よく手入れされた植物がバランスよく植えられている様子を見ながら散策していると、スズメがベンチにいるのを見つけました。
羽があるから不思議なことではないけど、こんな高い場所にまで飛んでくるのかと改めて驚きました。そして自由に飛びまわれるスズメがちょっと羨ましかった……。
そんな場所で、ふと足を止めて植物に見入っていたときです。自分の内側からふわ～っと幸福感が立ちのぼってくるのを感じました。
植物と静寂のなかに身を置いたことで、自分の中で忘れ去られていた感覚がよみがえってきたようです。
これは驚きでした。私の魂の感覚とも言えるものが、このようなビルに囲まれた都会の真ん中で得られたなんて！
地上にはもっと緑の多いところもあるのに、このような感覚になったことはありませんでしたから。
きっとそれは、限られた空間のためにどこからも邪魔されない“静寂”があったからかもしれません。
人が本当に幸福になるためには、「表面の意識」と「魂」が求めるものが一致していないといけないそうです。
私は最近ずっとそのことを考えていましたが、考えても、考えても、「表面の意識」と「魂」の望みの一致するものが分からなかったのです。
でも、ミニ庭園で思いがけずよみがえった幸福感からヒントを得たように感じました。
昔、ハーブに興味を持ったことがあったのを思い出したのです。
そして、私のなかでハーブというキーワードをもとにして、興味ある様々なものが結びつくことに気がついたときは、がく然としました。
魂は私たちにいつも呼びかけているのかもしれません。あなたの幸せはここにあるよ！って。
私たちは本当の幸せを得るために、その呼びかけに注意しないといけないのでしょうね。
Photo by ミントBlue
