青い街シャウエンの街角で撮った壁画。
by Morocco🇲🇦
私の包丁は実家の父に研いで貰っていました。
かれこれ35年以上そうでした。
それが当たり前。当たり前でなくなったときに途方に暮れました。
父が亡くなり弟が引き受けてくれたのですが、両親のいない実家へは段々と足が遠のきます。
いつも行くスーパーにときどき刃物研ぎ屋さんが来るのです。1本500円。2回くらいお願いしたかな?
使っているうちにすぐ切れ味が悪くなることに気付きました。
それがどうかはわからないのですが、機械に通して2〜3分で仕上げているんですよね。
古い商店街にある研ぎ屋さんも調べましたが、電車を乗り継いで行き「お渡しは数日後」では最終候補のひとつです。
結局、父ができていたことは私にできないはずはないと思い、自分で研ぐことを調べ始めました。
砥石を買うところから始め、研ぎ方を動画で見て理解し実践。
数年前のことです。
最初は苦戦しましたが、コツさえ掴めば「ああ、こんなに簡単に研げるんだ」と驚きました。
以来何十回も研いでいます。
母の気持ちのこもった嫁入り道具の包丁に一層愛着も感じますし、料理をしていても楽しいです。
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