これからの暑い時期、水槽内の環境は悪化しやすいです。
水槽内の汚れは、一般的に物理的ろ過と生物的ろ過によって、汚れが無害化されています。
最初に、水槽内の汚れの物理的なごみは物理的ろ過にて取り除かれます。
続いて海水に溶け込んだ糞・残り餌などは、生物ろ過によって、有害な物質から
(糞・残り餌➡アンモニア➡亜硝酸イオン➡硝酸塩)無害な物質に分解します。
AGS OF230のオーバーフローシステムによるろ過では、ここまでのろ過機能が搭載されています。
残った硝酸塩は生体にとって無害なものですが、一定以上蓄積すると生体に有害かつ、コケの発生原因になります。
通常は、この後は一定間隔で海水換えを行い水槽内の良好な環境を保ちます。
ただ生体、特にサンゴ、イソギンチャクなどを想定すると硝酸塩は有害です。
そこで、AGS OF230の背面に外掛け式フィルターを装着し、簡易的な硝酸塩還元を構築しました。
小型の外掛け式フィルターを利用して、デニ・バイオチップとハイブリットボール、そして脱窒菌(嫌気性バクテリア)を入れて、
硝酸塩の還元分解をします。
硝酸塩還元外掛けフィルターを装着して10日経ったデニ・バイオチップの様子です。下部の白いデニ・バイオチップが
バクテリアによって分解されている感じが見られ、硝酸塩の還元分解がされていると思われます。
これで、3カ月後くらいにデニ・バイオチップ部分が分解されより溶けているようであれば、硝酸塩の還元分解はされているでしょう。
この小さい空間(10.5L)に、昼間の海水温が31度くらいになる状態で
現在は、
デバスズメダイ×1 シリキリルスズメダイ×1 ハタタテハゼ×1 カクレクマノミ×2 キャメルシュリンプ×1 シッタカ貝×1
が元気にすごしています。
ただ、こちらを装着したしたからといって、水替えやはり必要ですが、安心感が違います。