木片と木片の細いすきまに顔を押し付け、でんマイが
確実に脱出できるのを見守る。
目で追う小さな影が翼を獲て空に舞ったのは、ぼくの
箱が宙に浮いたのと同時だった。
大きな衝撃が襲い箱の中を転がり痛みを感じた気が
したけれど、それはもうどうでも良いことなのだ、
だってぼくのでんでんマイマイがいないんだから。
確実に脱出できるのを見守る。
目で追う小さな影が翼を獲て空に舞ったのは、ぼくの
箱が宙に浮いたのと同時だった。
大きな衝撃が襲い箱の中を転がり痛みを感じた気が
したけれど、それはもうどうでも良いことなのだ、
だってぼくのでんでんマイマイがいないんだから。