その17

2022-09-30 16:36:00 | 日記
回想:

物凄い台風の去った朝、スタジオに行くと消防車やら電力会社の工事車やら、てんやわんや。その内にtv 局まで来た。実は門を入った所に大きな木があって、根元が腐り中も空洞の状態だったが倒れるとは思ってなかった。それが台風でボッキリ折れて、電線にもたれていたのだった。局の若いカメラマンが「すみませ〜ん、そこから、大変そうに入って来てくれませんか〜」とヤラセを強要してきた。今は記憶が鮮明ではないので、やってあげたのかどうか覚えていない。それより木の空洞に鳥の巣があったらしく親鳥がけたたましく鳴いていた。雛がいたんです!はじめのうちは餌を食べた様な記憶もあるがやはり成長は出来なかった。


その16の続き

歴史あるハーネミューレの素晴らしさは聞いてはいたが、今回使用するのは初めてだった。プリンターはHPで、まあどちらかと言うと普通のタイプだし始めて刷って出てくるのがドキドキでした(印刷設定はフォトショプ)。しかし感動ものでした‼︎シックリとインクが乗りポスタリゼーションかけた写真だったのでシルク印刷を思わせる、自分としては大満足なプリントになりました。







その16

2022-09-28 16:10:00 | 日記
回想:

こんな話が面白いかどうかはわからないが…。

スタジオは四谷須賀町で、元開業医の小さな建物をスタジオにしていた。

少しだけ洋風でオシャレでもあった。建物は路地の奥にあって、その路地の入り口には、白い大きな門柱がある。聞いてみると、ここは昭和2年に首相までした田中義一の屋敷だったらしい。スタジオにしてる場所はその馬小屋があったらしい。。。

昭和2年か…、ここから馬で帝国議会に通っていたのかね⁉︎


大きな仕事が入ると大変だ。広告代理店の営業から、デザイナーから、

はては印刷屋さんまで顔を覗かせる。小さな待合室は一杯で外にズラリ屯していた。当時は殆どがタバコを吸っていたから凄かった。モウモウだ。

近所も迷惑だったんだろうな。…続く。


その15の続き

野菜には可愛かったり、デザイン的にも面白い物が沢山あり、これからも

続けていきたいモチーフだ。ところが、近所のスーパーには心動かされる

野菜があまり置いていない。

昔からフード撮影の具材と言うと紀伊国屋だった。

やはり、青山の紀伊国屋に行って来るか。


このペコロスを、次のターゲットにするつもりです‼︎乞うご期待‼︎




その15

2022-09-26 15:13:00 | 日記
その14の続き

ラディッシュは昔良く撮影の素材に使った。今回は葉も新鮮なのがあったから撮ってみた。相変わらず赤が綺麗だ。まるでココ・シャネルを思わせる赤だ。真っ直ぐでは面白くないから少しだがひねってみた。ただし、いつも心がけていることだが、いじくりまわさずギリギリを見極めて止める。じゃないと、見てもらう相手にリラックスしてもらえない。

ネーミングもマダムラディッシュで、マダムがあれば当然ムッシューもなければね。

Madame Radish

©️fine-artphoto


Monsieur Radish
©️fine-artphoto

回想:

富士フイルムの仕事もメインでしていた。が、どちらかと言うと自分はKodak派だった。富士フイルムは抜け良くする為にシアン系だ。レンズでも同じだ。Kodakのフィルムや海外のレンズはアンバーに転ぶ。これを話すと長〜くなるが 、一言でいえば富士山の雪と青い空の抜けの良い日本の環境と、パリの街のレンガ色の環境の差なんだろう。だからパリやロンドンで富士フイルムは使えない。Kodakのエクタクロームでさえ駄目だ。使えるのはKodakの物凄くアンバー系のK2だけだった。


その14

2022-09-23 19:15:00 | 日記

13の続き:


ある日、新鮮なそら豆が手に入った。鞘がツヤツヤしていてそそられた。

窓辺の自然光に置いて、少し浮かせて影を生かしてみた。照りもグリーンに映えて中々良い。ライカの影像を余りいじりたくないと思い、デザインアートのみ加えた。ドットでビーンズの一部を囲んだもの、ピースに色をつけたもの、二通りのアートが完成した。思ったとおりの出来栄えだ。


©️fine-art-photo “ SORAMAME dot”

©️fine-artphoto “SORAMAME pink”

回想:

連載中のグランドパレスの話。

コーヒーハウス「カトレア」

グランドパレス一階のロビー奥にコーヒーハウス、カトレアがあった。ここのホタテ貝のピラフが有名で一度食すると必ずまた食べたくなる。カリッとした衣の付いたホタテ貝がのった食欲そそる色のピラフに、ソースが別途ついてくる。これを好みで掛けるのだが、これが絶妙で多分相当なファンがいたと思う。少々塩味が強いのだが、これがちょっとクセになる。

コーヒーハウスを出た所にある売店には、創業時から有るオレンジケーキも美味しくてファンが沢山いた。ここだけの話、内緒だがバブル期カトレア/だけで24時間一日売り上げ一千万と聞いていた。そんな時代が日本にあったんだな。



その13

2022-09-21 17:52:00 | 日記
12の続き

大風がふいた後のレンガの石畳に、そのカラマツの落ち葉たちが絵的に集合していた。一本一本に色を入れて、カラーリング出来るかな⁇で初めてみた。が、こりゃ忍耐力の限界に挑戦!だった。しかし、止めるどころか、ついつい面白く続けてしまう。そして目薬を指す。少しずつ完成が見えていく。満足感が重なりまだ続けられる。よーしもういいか‼︎で終わったときはクタクタだった。が、何と、続いて幼葉のカラーリングを始めてた。

 

©️fine-art-photo “KARAMATU”

連載中のグランドパレスの話。

「中国料理萬寿園」

ここのシェフ李さんは凄かった。彼の鍋は絶対に誰にも渡さない。昼も晩も細い体で、自分が全て作る。だから、休憩中でも厨房傍を通ると、何かピリピリっとした空気が感じられる。弟子たちも一日中緊張中!

李さんは、片言の日本語でよく話しかけてくれた。

もう会えない、残念。。。