らんらんらんヽ(´▽`)/

 細々と、淡々と、目立たずに書いて行きたいと思います✨

 佳境。

2024-09-28 07:25:52 | 今と昔物語。

 裏庭で行者が行水してる。
 
 親は子どもに、
 裏には行くなと言って聞かせる。

 子供は表で九九を詠む。
 いろはにほへとちりぬるを。

 八十八を唱える前に、
 鳩が割り込み時刻を告げた。

 子供が帰ったその後も、
 行者は未だ行水してる。

 修行はよいよ佳境に入る。

 

 

 



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2 コメント

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ゆうまりさんへ (恭子)
2024-09-29 05:48:30
「行水」なつかしいです。
同じ間取りが続く長屋で育ったので、お風呂はありませんでした。
夏でも毎日、銭湯に通うお金など無かったみたいで、小ぜまい裏庭のタライで行水しました。
母も出勤前に行水をして夜の街に働きに出ていました。
隣のおばさんも出勤前の行水をしていました。
母親からは、裏には行くなと言われていました。
でも、おばさんの行水を覗き見したくて、母の出勤が早い日は、そっと裏庭に出ていました。
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Unknown (ゆうまり。)
2024-10-09 07:39:18
> 恭子 さんへ

 10月に入ってから長雨が続いています。
 今朝も薄寒く、行者が無心で行水していた季節が懐かしく思えます。

 むかしは家にお風呂も無く、みんな外に、
 身体や髪を洗いに出てました。
 わたしは幼くても、湯上がりのお姉さん達の洗い髪や湯の香に憧れていました。

 それはやはり気高く一瞬見ては慕情が込み上げ、目を逸らしてしまうものでした。

 わたしの家は肥後の山里で、五右衛門風呂が有りましたが、お風呂はいつもとても熱かったのを覚えてます♨️∑(゚Д゚)




 
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