現在、大阪・南森町のギャラリー
アートカクテルにて開催中の
ＴＯＮ個展
「閉塞と空虚 -そして見つめている-」
2023年２月２５日(土)〜３月５日(日)
そろそろ会期も折り返しです。
これからご来場を予定してくださっている方も
あるかと思いますが
この辺りで、今回の見どころをご紹介します。
ネタバレになりますので
実物を見るまでは見たくない！という方は
ここから先はご来場するまで見ないでくださいな。
さて、今回の個展の見どころのひとつは
F50号の切り取りです。
これまで、全身の作品から
身体の一部分を切り取った構図で再構成し
小さな作品を制作していました。
昨年５月に発表した「青空」という作品。
この作品を描いた時
「同じ大きさで切り取りやりたいな」
と、思ったのです。
どうなるかな？って。
なので、その段階から構想があって
今回実現できた作品です。
それが、こちら。
F50号は、116.7cm × 130.0cm
大きいです。
この大きさで、この顔のアップ。
なかなかの迫力に仕上がりました。
多分、顔の大きさは、過去最大です。
腕が太くて、塗りながら
果てしない・・・・・・と思っていましたw
下地のテクスチャも「青空」に合わせて
かなり強く、デコボコです。
色はなぜこうなったか？
その辺りは、聞いてもらえれば会場で解説しますよ。
そして、同じ発想で大きな切り抜きをした
もうひとつの作品が、こちら。
正面のひし形の作品。
ちょっと色が、ライトで飛んでしまってますが
かなりビビットなピンクです。
こちらも、全身の作品（右）を
昨年秋のアートイベントで先に発表していました。
そして今回、顔のアップが登場です。
先ほどの「青空」と違うところは
こちらの２枚は、下地の色が同じ、というところ。
これは、初めから２枚対で描くことを想定していたからです。
下地の色は、アクリル絵の具で
何層も色を重ねて作っていきます。
なので、同時に作らないと同じ色にはなりません。
最初から２枚になることが分かっていないと
こうならないのです。
この２つの対の作品は
サイズが大きいので
ギャラリーの一角で
かなりの迫力を出してくれています。
想定が想定通りになり、良い仕上がりになった作品です。
そしてもうひとつの見どころ。
こちらは、さらに新しい発想で取り組んだ作品。
サイズは先ほどの作品より小さいですが
気持ち的には、今回の個展のメイン作品です！
今回の個展のサブタイトルとなっている
「見つめている」をテーマとした連作です。
真ん中の作品は、昨年秋の
アートカクテルの企画展で発表した作品。
これを描いた時に「見つめている」という視点が
「うずくまる」の時からあったなぁと気づき、
ここに焦点を当てて描いてみたいなと思ったのです。
サイズはS10号 53.0cm × 53.0cmと
そこまで大きな作品ではないですが
画面からはみ出る大きさで、顔だけ。
というのは、想定していた以上の迫力があります。
それが５枚並ぶ。
いい感じです！
下地の色は、深めのベースに対して
蛍光色を大胆に乗せたもので
写真では蛍光色が綺麗に発色しませんが
いい、不安定さを産んでいます。
さらに、この同じ下地で
小さな作品も作っています。
これもやはり、大きな作品と同時に
下地を先に作っておいたものです。
制作段階では、同じ作品を切り取るか
全く違う作品に使うか、悩んでいたのですが
アートカクテルの、このストレートの壁に展示するなら
作品を揃えるというのも面白いかもと思い
同じ下地で、大小作品が並んでいます。
案外、これ、初めてのことです。
この親子で５組、１０点の作品が並ぶのは
もしかしたらこれが最初で最後の機会となるかもしれません。
大きな作品も、今後はバラバラになって
色々なところに出展すると思うので
全部揃って見られる機会は今回だけかもしれないです。
今の、一番新しいテーマでの作品が揃う今回。
ぜひ、この機会に見ていただきたいです！
今回の見どころは、この辺りでしょうかね。
あとは、小さな作品もありますし
何気に、BLOCKシリーズも全部揃ってます。
その辺りも楽しんでいただけるかと思います。
会期は今週末、３月５日（日）まで。
ＴＯＮの在廊は、（金）（土）（日）です。
皆様のご来場、お待ちしております！
ＴＯＮ個展
「閉塞と空虚 -そして見つめている-」
2023年２月２５日(土)〜３月５日(日)
１２：００〜１９：００
＊最終日は１７：００まで
http://www.art-cocktail.net/exhibit-event/detail/1296
大阪市北区天神橋２丁目北１−１
久徳ビル２Ｆ
