小林意匠研究所企画
「クリエイターズ・メッセージ・トートバッグ」
ここまで、
このトートバッグの企画の趣旨についてという記事と
TONのトートバッグの詳細についての記事の
2つのブログを投稿をしました。
読んでいただけました皆さまありがとうございます。
あれで、だいたい、分かりました?
TONのトートバッグのデザインも
分かりましたかな?
で、これで終わりのはずなんですけど
実は、もうひとつ、
違うデザインのトートバッグも、あるんです。
TONなんだけど、TONではない・・・
ちょっと別の、ユニットで・・・
参加、して、ま、す・・・
アートユニット
「とんとろ」
「おおおおぉぉぉぉーーーーー!!!」
と思ったマニアの皆さま!
ありがとう!
お待たせしました!
冬眠から目覚めました!
「とんと、ろ?何?それ??ぶた??」
と思った皆さま。
大半の皆さまが、その反応だと思います。
というわけで、説明しましょう!
「とんとろ」とは。
これです!
ぶた
です。
「????????」
はい、より混迷を極めたと思います。
ちゃんと順を追って説明しましょう。
少々長いですので
悪ノリにお付き合いいただける方のみ
この先を読み進めていただければと思います。
この物体の登場は、遡ること18年!
TONの初めての個展の際に
作品の一部として登場しました。
初めての個展は2004年。
この時は、それまでに描いていた作品を
集めての展示でした。
なので、作品や、展覧会自体に
統一したテーマがまだなかったんです。
なので、個展のタイトルを
「とんとろ展」
というタイトルにしました。
TONの「とろ」=TONの美味しいとこ!
という意味。
TONという作家名にちなんでの
「とんとろ」
展示プランを考える中で、
「とんとろ展」なのに
ぶたの作品って、ないねぇ
という話になり、
じゃあ、なんか描こう、と
描き下ろし作品を制作することになりました。
この時のギャラリーさんは
ギャラリーの一角に
ちょっと出っぱったスペースがありまして
ここで何かしようか、と考えているうちに・・・
箱の中に、作品を入れて蓋をする。
蓋の天面に穴が開いていて、
そこから覗いて作品を見る。
ただし、箱の中は真っ暗で
ボタンを押すと電気がついて作品が見えるようになる。
という、謎の企画が、通るww
ってか、どういう経緯でこれに決まったか
もう覚えてない。
TONと朱晶の悪ノリの始まり。
で、最終的に
作品は真面目に、いつものTONの作品。
ぶたも出てくる可愛い作品。
が、それが入ってる箱が
金!
悪趣味な、金の箱(木製)
その天面に、目が描かれていて
その眼球部分に穴が開いていて
その目に、自分の目を近づけて覗き見る。
その目が、これまた悪趣味な
エジプトの壁画みたいな、目(笑)
ボタンを押すと、箱の中の天面に仕込んだ
電気が光って、作品が見えるようになるんだけど
押してないと、光らない。
手を離すと、電気は消える。
そのボタンが、ちょっと遠めの壁にあって
押しながら覗くのが、結構大変!
体制がおかしい!
でもそうしないと、作品が見えない!!
そのスイッチは、玄関のインターホン。
金の箱から、インターホンまで、
これまた悪センスな、金ピカのモールで繋がってる。
これで導線を隠してます。
ってか、より目立ってます。
でね、その周囲に、蒔いたんです。
先ほどの写真の、ピンクの、ぶたを。
大量に。
という、もうほんと、謎の作品を作りました。
ではここからは、写真とともに。
ギャラリーの一角の出っぱったスペース。
そこに佇む、怪しい物体と、床のピンク・・・
近寄ってみましょう。
これです!
見よ、この異様な箱と空間!
他の作品との異質さ!ww
壁面のボタンを押しながら覗くと
人はどうなるのか。
こうなる。
ギリギリww
こちら、私の小学校の時からの友人。
小柄。
ギリギリwwww
スーツの男性にもやらせる。
この方、まぁまぁのご年齢の方。
ってか、まぁまぁお偉い方。
にも、やらせるwwww
ご来場くださった、ほぼ全ての方に
やっていただきましたよ。
小さなお子さまは流石に届かないのでね、
お母さんに手伝ってもらいながらとかだけど
小学生から、ご年配の方、お着物の方
上司や目上の方、初めてお会いする方にもww
そしてその姿を後ろからこっそり写真に撮って
会期終了後、写真をお送りする
という悪趣味っぷりでした!
そしてその周囲に蒔いたのが
ピンクのぶた。
これは、軽量紙粘土でできています。
色んな種類の紙粘土に
ピンク、赤、マゼンタなどの絵の具やカラーインクを混ぜて
微妙に色の違うピンクの丸を作ります。
そして、乾かす。
ここに、ペンで顔を描きます。
一匹、一匹、描きます。
なので微妙に表情が違います。
若かりし日のTONさん。
顔の反対側には、しっぽ。
これを、何匹も、何匹も描いてるうちに・・・
違う顔とか、色々やりたくなってくる・・・
そして、形も、丸以外も・・・
四角・・・
しかも、前髪がある・・・
彼の名は、ジョージ(勝手に付けた)
いやぁ、不思議なもので
この鼻を描いて、顔を描けば
どんな形でも、ぶたになるのよ!
ほら。
ここから、変形のぶたも出てきて
どんどんカオス化。
でね、そんなぶたを
床に撒きました。
ら。
人は、探し始めるんですよ。
変わったぶたを(笑)
この子はどんな顔かしら?
この子がかわいいわ。
あら、しっぽが違うわ!
何、この形!!
など。
童心に返って、楽しむ大人たちww
そして、箱の上に、お気に入りたちを並べ始める。
このピンクのぶたたちも、れっきとした作品でね
こんなのぼりを立ててました。
いや、これも、ほんとに悪ノリで
どーする?100円とか書いとこかー。って。
そしたら、まぁまぁ、売れまして。
本人たちが、一番びっくりする、という。
いや、まさか買う人がいるとは
全く思ってなくて、ホントびっくりした。
買う、となると、人はより真剣に、選ぶのですwww
せっかくこの悪ノリに乗って
100円といえど、作品を買おうと思ってくださったのだから
買ってくださった方には、選んだぶたのお腹に
日付とサインを入れました。
変な形でも、どんなに小さくても、
サインを入れました。
その時は、まだ「TON」と入れたと思います。
実はこれが、TONの
初めて売れた作品です(笑)
そして、この作品は、
TONの初めてのインスタレーション作品となりました(笑)
さて、その後
この子たちは、色々な場に
こっそり登場していました。
ある時は、アクリルボックスに詰め込まれたり
これも、作品だった・・・
またある時は、瓶詰めになったり
販売用のぶた
そしてある時は
引き出しを埋め尽くしました
旅の写真をまとめた、写真集とかも作りましたね。
ロンドンとパリに連れて行きまして、
そこで撮ってきた写真たちの写真集。
写真集出版記念展、とかもやりましたwww
ただね、この子たち、
少々問題があることに、途中から気づきました。
インパクトが強すぎて
TONの作品を喰う!wwwww
もうね、TONの作品より
ぶたの印象ばっかり、残るのよ。
さらにね、TONの作品は
2012年ごろから、表情がなくなります。
どんどん、心の深くに沈む作品を描き始めます。
そこに、一緒に、この、ぶた。
アカンやろ?www
雰囲気ぶち壊しなのよwww
なのでね、共存するのは辞めて
ぶたはぶたで、なんとなく、こっそり
活動してました。
最初の個展が「とんとろ」だったこともあって
なんとなく、彼らのことを
「とんとろ」と呼ぶようになっていましたが
改めて、TONと分離して考えるなら、と
ユニットとして活動しちゃうことにしました。
そこでできたのが
アートユニット「とんとろ」
です。
悪ノリ脱力系アートユニットです。
せっかくなので名前も
とんさん、と、とろさん、に、しました。
ま、ぶっちゃけ
とんさん、は、TON
とろさん、は、朱晶ですw
全体の企画と、紙粘土コネコネは、とろさん
顔を描くのが、とんさん担当です。
と言いながら、私もコネコネ、しますけどね。
楽しいもん。
けどね、それも、ここ最近はしばらくお休みしてました。
自分たちの環境が大きく変わりまして。
まぁ、その数年前から、
自分たちを維持しながら、とんとろも、っていうのが
なんだか上手くできなくなってきて
とても中途半端になってしまって。
こんな中途半端にしかできないなら、
一旦、辞めよう。って。
。。。。。
でもなんか、それも、
えー、もう、そこもゆるくていいんじゃね?
って、なんか最近思えるようになってきてね。
なんてもかんでも、ちゃんとしな、って
思わんで、いいん、かも?って。
とんとろって正に、そんな存在でいいんじゃないかって
思えてね。
これは、とろさんじゃなくて
とんさんの、
TONの気持ちでした。
お休み中、放置となっていた
とんとろのTwitterとInstagramも
少し前から再開してました。
無理なく、楽しもうや。って。
そんな
Twitter @artunit_tontoro
と
Instagram @artunit_tontoro
とんさんと、とろさんの
ゆるい一面
悪ノリな一面も
一緒に楽しんでもらえると嬉しいな
って。思ってます。
よかったらフォローしてね🌟
ちなみに、SNSの中の人は
とろさん(朱晶)です。
さて、ここまでで「とんとろ」が
何者か、なんとなく分かっていただけたでしょうか?
やっと、本題ですよ!
トートバッグです!!
もちろん、TONで参加することを
最初に決めたんですけどね
じわじわと・・・
え、これ、
とんとろ、
かわいくね???
で、参加ww
いいねん、このノリで。
前回の、TONのトートバッグを紹介したときに
小林意匠研究所のインスタをご紹介しまして。
デザイン素敵だよ、って言いました。
で、見に行って下さった方は
もしかしたら、もう見て下さってるかもしれない、
「とんとろ」を知ってた方は、
「えー!?とんとろやん!」って思ってくれたかもしれない
お待たせしました!
「アートユニットとんとろ」のトートバッグ!
どーん!
立体が、この子たちの、本来の姿なので
写真です!
かわいい!!
親バカ。
実物、まだ見てないけど。
かわいい!!
裏面は、こちら
ちょっと右端、切れてますけど
2匹、ちらっと、覗いてます。
こちらは手描き。
今回のための、描き下ろしですよ!!!
(大袈裟www)
中に入るプロフィールはこれね
「トートバッグ?やったことないねぇって参加ナウ。」
って、おいww
もちろん、考えたの、とろさんねww
この、投稿用の画像は、
トートバッグの企画の小林意匠研究所さんが
作って下さったのですが
右側の、作家名のところに
「LOVE & TONTORO & PEACE」
と入れてくださいました。
このトートバッグの企画の
そもそもの始まりは
ウクライナの問題だったり
世界のもろもろの問題だったりに対して
「愛と平和」をテーマに、
クリエイターができることで声を上げる。
というものでした。
正直にいうと、TONの作品には
そのメッセージを強く押す、というのは
合わない、ん、です。
ただ、じっと、
その先、どうなってゆくのか
見つめているのです。
もう、ぎりぎり、テーマに沿ってるっていうか
テーマの欄外ぐらいに手をかけられてる
程度です。すんません。
じゃあ、とんとろはどうなのか。
とろさんに「テーマ、いけるん?」って聞いたら。
「え?そのまんま『らぶ あんど ぴーす』やん」
と、一言でしたwww
ですね。
もうこの子たち、存在が『らぶ あんど ぴーす』
愛があって、平和じゃないと、こんなん生まれて来んわww
でも、やっぱり、デザインにそれは入れなかったんです。
なんか、存在だけで、いいかな、って。
そしたら、投稿用の画像に
「LOVE & TONTORO & PEACE」
って入ってて、
伝わった!!!!!って思いました。
満足(笑)
そんなこんなで、今回、やってしまった
「とんとろ」トートバッグ。
TONのトートバッグと併せて
こちらもぜひ、愛でてください!
トートバッグが見られるのは
阪神百貨店の梅田本店のこちらのイベント
70's DEPT STORE
~UPCYCLE ARTIST&VINTAGE SHOP~
2022年9月7日(水)〜13日(火)
2階イベントスペースと、3階ReP
10:00〜20:00
(最終日は18:00まで)
TONは会場にはいませんが
トートバッグと
70年代のカルチャーをテーマにした
アップサイクルやヴィンテージのアイテムたちが
お待ちしています。
こちらのトートバッグは受注生産となりますので
ご購入希望の方は、店頭でお手続きしていただき
後日お届けとなると思います。
また、ご来場できない皆さま、
遠方の皆さまには、WEB販売も予定しています。
そちらはもうしばし、お待ちくださいね。
トートバッグの企画の趣旨は、2つ前の記事を。
サイズ感や、TONのトートバッグのデザインは
1つ前のブログ記事も参考にしてくださいね。
果てしなく長いブログとなってしまいました。
(12000文字を超えてるよww)
最後まで読んでくださった
『らぶ あんど ぴーす』な皆さま。
ありがとう。
らぶです。
TONとしても、とんとろとしても
初めてのトートバッグ。
楽しくお付き合いいただければ嬉しいです。
正直、どっちのトートバッグも
使いやすいデザインか?と言われると
お答えしにくいものがあるんですけどね・・・
そこは、
『らぶ あんど ぴーす』
です!!!!!!!
あ、1枚目の写真にも
とんとろトートバッグ、写ってますよん。
小林意匠研究所企画
「クリエイターズ・メッセージ・トートバッグ」
70’s DEPT STORE
~UPCYCLE ARTIST&VINTAGE SHOP~
2022年9月7日(水)〜13日(火)
2階イベントスペースと、3階ReP
10:00〜20:00
(最終日は18:00まで)