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アツミの住む家は、はっきり言おう、自慢する所がない。大人の事情&おなごとしてその発言はどうか?的なことも多くなりそうなので詳しくは話せないが、アツミの家が無理矢理自慢する所を作るとするなら、"ギャグ"もしくは”あり得ない一人暮らし伝説”のネタとしてアツミの知人友人の間で多少は芽を出している所であろう。
そんなアツミ宅に芽生えるたくさんの伝説の中で最近また困っているのがこの家の壁。アツミの部屋に一本の突っ張り棒が取り付けられているのだが、この突っ張り棒が度々落っこちて困っていた。しかしここのところは安定していたのだが、冬になり、少し厚みのある洋服を掛け出したらまた落っこちてきた。しかしそれは突っ張り棒のせいじゃないのだ。なんのせいか?
それは壁。突っ張り棒に負けて壁がへこんでいるのです!マジです!そんな壁あるのか?いや、あるんです!!ってかそれを見たアツミの心がへこむっちゅうねん!
おいおいおい、壁さんよ~、やるきある?壁としてのプライドはないの?君は紙でなく壁だよね~?田舎の母さんが泣いてるぞ!いや、母さんは突っ張り棒に負けるようなそんな弱い子に育てた覚えはないわ!
アツミは恐れをなした。この部屋を出るときの補修費用はおいくら万円かかるのかしら…。っていうかこれはどうなの?このような虚弱体質の壁があるなんて誰も思わないさ~。この壁のへこみは許容範囲に入らないのか?いや、入って欲しい。頼む,大家さん、この日記読まないで!
そしてアツミは深いため息とともにまたへこんだ壁を見上げてこの日記を書いている…。
ボランティア精神の強い優秀な大工さん募集中!!