goo blog サービス終了のお知らせ 

なんにもない主婦のなんにもしない日記

何もない自分でありますが、どんな出来事にも幸せな意味があるから、毎日、楽しみに生きている日記。

宇和島の美しい海に感動したこと

2016-06-10 | 結婚ものがたり


宇和島に初めて行ったのは
能面父の実家があり
挨拶も兼ての帰省だった

能面両親と私と夫
気まずい4人
1台の軽バンに乗り
フェリーで四国に渡った

本心は、こんな窮屈な旅行
いやで仕方なかった

狭いし、遠いし、気まずいし

一番くつろげたのは
フェリーの中だけだった

私はただ、後をついて行くしかできないし
景色のことで話しかけても
会話ははずむことはなかった

印象的だったのは
宇和島の海

真珠を育てる海だから
瀬戸内海の穏やかで優しい水が
ちょうどいいのだそうだ

昔、那覇空港に着陸する時に
飛行機の中から見下ろした
コバルトブルーを思い出した

綺麗な海だった
海岸線を軽バンで走っている時に
ずっと見ていた


能面父の実家に着く前に
大きな神社に寄った時のこと

4人でおみくじを引いて
私は珍しく、いや、めったに引いたことのない
大吉だったので、ちょっと嬉しくしていたら

能面母が、何がでたかと夫に聞いて
吉だった~中吉だ~と話しながら歩いていた

私は、嬉しかったので気分よく

「私、大吉でした~」と
ニコニコしておみくじを能面母に見せた


能面母は、そのおみくじに一瞬目を向けたが

何も答えず歩いて行った

完璧な、無視、だった


どうしてそんな態度を取れるのか
本当に不思議だ

どこまでも私を下に見ているということだ

夫を見ていても
そんな底意地悪い遺伝子は感じ取れなかったのだが

無視する行為は

卑劣だ

そうやって、自分の立場を勘違いして
嫁である私、気に入らない私を
いたぶりたい

そんなことをして
何が楽しいのだろう、可哀想な人だな


無視されても私は黙っていた

相手にする価値もないと思ったからだ


こういうレベルの人とは
同じレベルになるのを避けるため
いちいち反応しないこと

そういう人のすごいところは
私以外の人に
めちゃくちゃ愛想がよく
めちゃくちゃ笑っているところだ

いじめをする人ってそんなだよね

心は決して
晴れやかではないだろう

いじめる側はそんなこときれ~いに忘れるけど
いじめられた側は

絶対に忘れないんだよ

顔も名前も、何を言われて何をされたか

絶対に忘れることはないよ
許すことも、できるならいいけど

どうでもいいと思える時がいつか来ても

忘れるってことは、絶対にない

いつの日か
宇和島の青い海に免じて、どうでもよくなるかもね


がんばってきたね、私




能面の館への招待状

2016-06-01 | 結婚ものがたり

実家に行くのはそう頻繁ではなかった
いつも気が重く
たった1泊するだけなのに
1年くらいいる感覚

男尊女卑がどれだけのもんか知らないが

男性の身の回りの世話をするのは、まぁ
あることだけど

食事の支度を整えた後で
男性が、とっとと食べ始めて、飲み始めて
女性は、一緒にテーブルには座らず
脇で男性が食事するのを見て、お酒をついだり
あれこれ、男性のために用事をする

女性の食事は後回し

夫を立てるということなんだろうが
女中か?
作った料理に黙って食べて
しかも自分だけさっさと食べ始めてしまう
女は

女中か???お給仕?

それを昔から当然のようにやってきたのだから
その家では、その町では、その家系では
普通のことで
それを、呆れて眺めていた私は異常か


もともと、会社の飲み会なんかで
女性が男性にお酒をつぐとか

そういうのが理解できない私だったので

受け入れるのは非常に難しく抵抗だけ


そして

女性蔑視とも思えることがあった
ある日のこと

昼食か朝食かの時
能面父が食事をしている時に
能面母がちょうどキッチンにいなくて

女性は私とおばあちゃんだけだった

能面父の様子を見ながら、テーブルの脇に突っ立っていた

能面父が
テッシュのような紙くずをテーブルから落とした
そのあと
能面父が、ゴミの方を見ることなく言った

「☆さん、ごみ、落ちた」

!!!!!!!

はい?ごみ落ちた?あんたが落としたんだよね


だからなに?
「ええ、落ちましたね」って笑えばよかった


もう一度言うと、あんたが落としたのよ、そのごみ!!

私に、そのゴミを拾わせたんだ
いつも
能面母はそうして、落としたゴミを拾ってきたのか

それが尽くすということか?
そうして
こんなにやってますって顔ができるんだな


能面父が私にそれを言うのは、間違っています
私は
嫁だけど、女中ではありません


あの夫婦は
それなりに良い夫婦で幸せなんだろうな

でもそれは
あんたたちだけの話

能面母が、やっていることと
同じことを、他人の私が何も思わずにやるとでも??

ますます

能面の館に行くことに嫌気が差してきた












贈り物に込められた気持ち

2016-05-31 | 結婚ものがたり

恐怖の電話や実家に行く憂鬱
そんなこんなと戦いながら
それでも、一生懸命だった

そんなある日

母の日だか、父の日だか、何かの日に
実家に行くのに合わせて

能面両親とおばあちゃんに
豪華ではないが小さな贈り物を買った

けっこう真面目な性分で
あれこれ悩みながらやっと選んだ

おばあちゃんには、小物入れ
能面母には、スカーフ
能面父には、靴下

それを持って憂鬱な実家に行き
それを差し出した

そしたら

やっぱり、能面顔のまま
「あら、なあに」と開けてみた能面母

能面父も、開けて、そのままテーブルに置いたまま
一言もなくその場を去った


極めつけは
能面母が言ったひとこと

大判ではないがスカーフであるそれを
たたんだままだったが持ち上げて

「こういうものはねぇ、涙を拭いたりねぇ」って
縁起の悪いものをくれやがってと言いたそうな顔だった

私は忘れない

絶対に忘れない

愛想でもいいから、もっとましなこと言えないのか
結局、私がやること、言うことは、認めないし、無意味に否定
それしか、なかったんだ

人からものをもらってお礼を言うどころか
ケチつけるしかできない

可哀想だな

私は、人として扱われてない

大人しくしてると思って、その人のことを上辺でしか
見れない、人の気持ちを考えることもない

立場を利用してパワハラだな


無条件で、嫁が気に入らないことはよくある

だったら、ほっとけばいいんだ

母親というのは執念深い
こんな親になるのは絶対にやめよう、反面教師の
能面母に
いろいろ学べて、感謝


贈り物というのは
その人が、相手のことを考えて選ぶ
選んでくれる気持ちを、重要視するべきなんだ

どんなものであろうと、物に込められた気持ち、心
それを
理解できないなんて、悲しい人だ

相手が気に入らないから、踏みにじるしかできない

人の気持ちを大事にできないってことは
自分のことも大事にできてないんだ

それに気づかないから人を傷つけ続ける

初めて会った時から、私に敵対心あり
気に入らなくて仕方ない態度

私は、大人しくしていたが
喧嘩を売ってきたのは、あっちなんだよなぁ

思い通りにやってきていると勘違いしてるかも
気に入らない相手に、嫌味や嫌がらせなこと言って
楽しいわけないし

もし、楽しく過ごしてるなら
むしろ、恐ろしい

寂しいんだろうな、きっと


今ならそう思えるけどね


実家に行くのが憂鬱なのは、ずっと変わらないですが。。


その時の1度きりで
能面両親への贈り物は二度としなかった




つづく

「アトトリ」ってなあに?

2016-05-30 | 結婚ものがたり




「あんたは、うちのアトトリ産むんじゃけえ」
この言葉は
新婚生活が始まって3年間、ストレスのほとんどになる

「アトトリ」って言葉
今もあるんすかね?と思うけど、

家のあとを継ぐ、後継者
なので、「男児」を産むと「でかした」みたいな?

嫁って、字も好きじゃないね

「私はこの家のアトトリを産むために嫁に来ました!」
って思ってる人っているのだろうか

とにかく3年間、子供は作る気がなかったが
その間

「あんた、子供は?」という言葉を
何千回、言われただろうか


能面母からの電話は憂鬱で
「あんた子供は?」ばかり言われるし

ある日
昼間に出かけていた時に電話したらしく
夕方に電話してきて

「お昼に電話したけど、いなかったけど、どこに行ってたのか」
と聞かれて

もう、素直に普通の会話もできないほど
能面母の「子供は?」に怯えていた私は

んなことどーだっていいだろが!!って心で思いながら

「買い物です」とムカつきながら答えていた

ある時に
能面母の電話に、イライラしていて
いつものように
私に文句のようなことを言うから

思わず、反発したことを言ったわけだ

そうしたら
夜にまた電話してきやがって

「昼間のあんたの態度のことで、家族らで話した」と
なんか
ごたごた能書きたれて、結局は
反発するなんてとんでもない、嫁の分際で!」って
私を悪者にしたいだけ、口答えするなと、言いたいだけだったらしい

てか、もうそれこそ、勘違いしすぎの話でしょ

味方のいない私は悔しくて悔しくて泣いていました
ひとりぼっち
こんな場所に来て
いつも悪く言われて
我慢してまでここにいる意味はないだろう

配偶者に話しても無意味と思っていたので

「あのね、あなたのことが嫌いでなくても
あなたの親のせいで、離婚ってことは十分あり得ますから!」と

それだけ伝えたのだった


こちらからの電話が少ないことも気にいらないらしい
能面母は
あるとき電話してきて、出ると

「ご無沙汰ご無沙汰ご無沙汰ご無沙汰してます~」って

ちょう嫌味で始まった

もう、言ってる途中から
「は、また嫌味言ってるよこいつ」って呆れて聞いていた

そんなに気に入らないならかけてこなきゃいいだろが!!
暇なんか??


しかし「あんた子供は?」が言いたくて仕方ないんだろ
そしてとうとう、言ってはならないことを言ったのだ

「あんた、病院、行ったら??」


でた、でた、子供ができない原因を嫁のせいにするパターン

子供を作らないことが理解できないだろうし
できない嫁なら離婚させれるから、こういうこと言うのだろうか?

おそろしいねえ


あんたらのアトトリ産むために結婚したんじゃねえんだよ
そんなにアトトリほしいなら
あんたが産めば?って

思った私ですが、どう思われようと、全然いいしね

それほど、「アトトリ」って言葉に敏感で
ナーバスになっていたってこと、知らず知らずに人を追い詰めるって
このことよね

しかも、自分の知り合いで、いい医者がいるから
いっぺん、診てもらいんしゃい

ってさ

「そうですね」くらいしか答えず、あとは無視

それくらいの頃から
電話の線を抜いていた時期がありました

それほど、ノイローゼに近かった
電話の呼び出し音が、こわくて、聞きたくなかった


家の電話しかなかった時代、他の電話もかかるだろうし
ずっと、抜いてるわけにはいかなったけど、
そんな時間も、なんとか頑張って暮らしていたね


憂鬱な能面母の電話と

「1ヶ月に1回は、実家に帰って来なくてはならん!」

「実家に帰ったら、こんにちはじゃなくて、ただいまと言わなくてはならん!」


っていう変な決まりごとされて
まぁ、この決まりは無視したけどね


だって、私があいさつしても、無視してるくせにさ
都合いいときだけ
うちの娘だから、ただいまって言えって?

なんだって~? って感じ


私は忘れない
根に持つに決まってんじゃん
贈り物をした時の

あなたたちの、最高の、態度


これで、普通に、なんとも思わない人いるなら
会いたいわ!

ってことも、ありました
それでも頑張っていたのですね


つづく









訪問着を着せられて軽トラに乗って挨拶まわり

2016-05-21 | 結婚ものがたり
なぜ、実家に5日間滞在したのでしょうか

挨拶周りもそうですけど
結婚式のあとに、実家で過ごすのが「しきたり」
だったんではないでしょうか、と今思うのです。


正直、素直な、本当の気持ち
能面両親との、島での時間は30分でもいやでした。

ひとりで自由に好きに生きてきた私には
そういうよく知らない人との生活とか
あり得ないわけです。

順応性ゼロなのです

朝は能面母に合わせて早く起きて
能面父と配偶者の世話で
女性は後回しのあり得ない家での時間

夫が毎日、電車で何分かけて本州に通勤していたか
知ることもないですが。。
日中は、午前中、掃除洗濯、そして買い出し

昼食後には2時間くらいは昼寝タイムがあり
その時が何よりの楽しみ

苦痛でしかなかった5日間


あいさつ回りの1日目はまだよかったです。

訪問着で、軽トラの助手席に乗り
家のまわりの所謂○○家一族の家に挨拶しに行ったのです。


それはそれは、けっこう感じよく愛想よく
親戚の方々、対応してくれました。

「○○くんのお嫁さんねえ」とニコニコ顔で
みんなひとまず感じよかったけど、自分の笑顔は引きつり通しでした。

本家とか分家とか
わっけわかんな~いと思いながら親族の家回りは終了しました。

着物だし
軽トラだし
気も使いまくりだし
すっごい疲れていましたが

能面母が言いました

「お世話になっているお店にも行く」

店とは普段通う場所で、島の中のことだし
昔からよく知っている店の人でした。

「うちの嫁です、よろしくお願いしますね」
「○○です、よろしくお願いします」

どんどん着崩れる訪問着を気にしながら
言われるままに動いてました。


嫁って言葉が大嫌いになったのはこの頃でしょう。


こうして
「嫁」として披露することがこの地域の普通のことでしょうけど

てか、ここで暮らすわけでもないのになぁ
って思ったりもしました。


この5日の間に、買い出しの途中で
挨拶の時に不在だった親戚の女性と会った時に

「○○くんのお嫁さんなの?年はいくつ?」と聞かれて

私ではなくて、能面母があわてて

「○○くんと同級なんよ」と答えてました。

本当は1歳年上なんですよ、たった1歳でも、それがいやだったのか
なぜか同い年と答えた能面母でした。

そんなことしたら
こちらの対応も変わってくるに決まってますよね。

大人しくしているからと、何も思わない娘とでも
思っていたんだと思います。
とにかく
何か勘違いというか、すごく偉そうなんです。

猫かぶりすぎて、なめられましたかね。



毎日、料理をする時も、面倒くさい時間です。

こちらの家族は砂糖をたくさん入れるのが好きで
卵焼き、煮物、お寿司、オムライスと
砂糖をかなり使ってました。

ある日、甘い卵焼きを作るときに、やったことがないけど
卵焼き器で、作ってみろと言われて作ることになりました。

能面母の作り方をそっくり真似して
卵を割りいれ、砂糖をザバザバ入れて、砂糖のみでかき混ぜて
焼くのですが
砂糖が入ってるので新しくないフライパンに
めちゃこびりついてしまいました。

能面母はたぶん、油の量が多くて、焦げなかったのでしょう。
油を控えめにしてしまった私は、こびりついて上手く焼けなくて
思わず
「いやー、できなー」と呟いてしまったら。。

「できないじゃないでしょ!」といきなり怒鳴られました。


なに?今なんつった?てか何様?
私はあんたの元で調理の修行してんじゃね~んだよっ
って心で思い
胸糞悪い思いをして、焦げ付き卵焼きを焼きました。

卵焼きごときで、あほくさ

なんで、怒鳴られなきゃなんないんだよ!!!


毎日、どんどん嫌になり苦痛も増して最悪
毎晩、もう、自分の家に帰りたいと、泣いてました。



この5日間が半年くらいに感じるくらい、あとにも先にも
1日が過ぎるのがこんな長いと思うことは他になかったでしょう。

5日間が過ぎ

やっと、本当に、新婚生活が始まるのです。


「あととり」攻撃が待っているのも、知らなくて。。
それでも、好きな人として、配偶者をまだ頼りにしていた
若かりし私でした。



つづく。。。。。。。