作品発表の場で、絵を描く理由を聞かれることがある
効率化を「良」とする社会の中、非効率な絵を描く行為に関して、なぜ絵なのと聞きたい理由もわかる気がする
たとえ美大をでても絵を描かない理由はいくらでも見つかる
お金がかかる、市場が狭い、絵を描く場所・時間の確保が難しい等
美大のファインアート専攻の自分が 卒業後、デザイン等制作に携わる仕事で生活の糧を得ている状況に感謝している日々
作品制作をやめずにいるのは、貴重な時間を作って個展に足を運んでくれる方、発表の場を与えてくれる方の存在は大きいです
年齢を重ねると時間の有限を意識します
自分の存在がいつまであるのか、作品は思っているほど多くは制作できないのではないか
当たり前ですが未来は見えないのです
未来が見えないのなら自分のコントロールできる範囲なら未来を創ってしまえばよい
作品として未来に残せるものを創っていける「絵画」を
自己表現の最適なメディアとして選択したのが、自分が絵を描く理由
絵を描く理由は人それぞれ違いますし、目的も様々ですが、
絵を描くという人類普遍の営みはなくなることはないだろう