9月8日に行われたました「第3回浅草倍音フェス!~師弟響演~」満員御礼のうちに終了致しました~!
お運び下さった皆様に改めてお詫び申し上げます。本当にありがとうございました。
残念ながらご来場頂けなかった方にも、この会の雰囲気を味わって頂きたく以下にレポを記します。
【番組】
第一部浪曲 東家孝太郎 演題「忠治の娘」曲師:水乃金魚
東家浦太郎 演題「野狐三次・親子対面」曲師:水乃金魚
~お仲入り~
第二部 発声談義 武田梵声 聴き手:カムヒビKING
ホーメイ 唄 口琴 カムヒビKING(青山雅明 東家孝太郎)
私は今回侠客ネタで「忠治の娘」を務めさせて頂きました。
このような会では楽しい外連味溢れるものにしようかとも思いましたが、倍音発声がふんだんに活きるネタとしてこちらをチョイス。
このおネタは師匠譲りではありますが、元は啖呵読みとして名を馳せた一心亭辰雄先生の持ちネタだったそうです。任侠の道に生きる男の哀愁を描いた作品で開口一番ご機嫌をお伺い致しました。
続いて私の師匠、二代目東家浦太郎の出番。師匠は十八番であります「野狐三次」より親子対面の場面を掛けられました。浦太郎の野狐三次か、野狐三次の浦太郎か、と云われる長編のラストを飾るに相応しい、長~い節の連続は浦太郎節此処に有り!と言わんばかり!節のみではなく外連味もたっぷりの外題に皆様、感動の渦に包まれた事でしょう!師匠ほんとにサイコーでした!!!
お仲入りを挟みまして、青山雅明氏のボイスの師匠であり、フースラー発声学の大家武田梵声先生の発声談義。
倍音発声のことをフースラー発声学ではガム発声と呼ばれておりまして、太古からの芸能におけるその役割、また神経学的にも心身に多大な影響を及ぼすことを示唆しつつ、古来より受け継がれてきた様々な咒言をお客様も参加型での大倍音発声大会!!!まさか、まさかの木馬亭が倍音発声で響き渡るその有様を見て私は興奮を抑えきれませんでした!妖怪を呼ぶ「ガ~モゥ~!」やアイヌの地震を鎮める咒言まで!!!まさに倍音が祈り=意乗りであるということを皆で体感出来た梵声先生の講義は大変に貴重なものとなりました。
講義内容について青山氏がブログで詳しくレポートしていますのでご興味ある方は是非ご一読を!↓
https://ameblo.jp/aoyama-masaaki/entry-12403927832.html
続くカムヒビKINGのライブのセットリスト↓
1:しらの太陽
2:ナンマイダイ
3:口琴宇宙創世記
4:桜の散る頃
5:命の薄羽衣
二人とも師匠との響演ということでいつもよりハーモニーの共鳴度マシマシで響き合いました!
ホーメイを初めて聴いた方も多かったようですが、倍音タップリ浴びれてシアワセ~!とか、脳みそが沸騰した!とか、自律神経が整いました!とか楽しいご感想を頂き感無量~!
その他にもこの会は木馬亭でやるからこそ、浪曲とホーメイを一緒にやるからこその意義がありますね、というご感想も頂きました。
企画者冥利につきる、とはこの事です。
また東家、青山両師弟の共演を木馬亭で実現出来たこと、これに勝る喜びはございません。
私の想いを受け取って頂けたお一人お一人に誠に厚く御礼を申し上げる次第です。。
第四回目は来年7月13日と決まりました。
また面白い企画にしてまいります。
どうぞ今後とも浅草倍音フェス!を御贔屓にお願い申し上げます。
誠にありがとうございました。
【Photo by 佐藤あかね】