あつい夏しずかにねむる胸のおくとまどう秋雨肌をふるわす

蔓ゆれて絡み合う手にみのる秋むらさきの巡礼あさがおの種

いっせいに這いだす花に天地の恵みがいぶき芙蓉ゆれる

朝焼けのくもまにえがくひとすじのゆめをかきたて札幌をとぶ

安住のめぐみをもとめこおろぎのめぐる初秋に一雨の幸