福祉用具専門相談員とは、福祉用具を通して高齢者のサポートをする専門職です。福祉用具の貸出や販売をしている事業所には、必ずこの資格を持つものを配置する必要があります。福祉用具専門相談員の主な仕事は、福祉用具の選定の相談を受けること、そして相談内容から利用計画を作成することです。福祉用具の取扱説明や、使用調整もしなければなりません。くわえて定期的に福祉用具の点検をするために利用者宅への訪問をします。業務を行うために、福祉用具専門相談員は、以下のような知識を学習しなければなりません。
福祉用具の選定には、高齢者の動作についての知識、高齢者介護技術の知識、医療的知識の3つの知識が必要です。特に、高齢者の身体機能がどのように変遷していくかを知っておかなければ、最適な福祉用具選定はできないでしょう。仮に福祉用具を選定しても、使い方の説明ができなければ、高齢者を困らせてしまうだけです。そこで、福祉用具専門相談員は、利用方法やその説明方法を学びます。また、どのような道具も正しく使われなければ効果は見込めません。高齢者に応じた使い方をレクチャーできるように、福祉用具の知識だけでなく福祉用具の使う技術も学習します。
このほかに福祉用具の供給の仕組みを知っておかなければなりません。福祉用具専門相談員は、福祉用具のレンタル事業や販売の現場で働くことになるからです。なお、福祉用具のレンタルには計画書の作成が欠かせません。そのため、福祉用具専門相談員は、具体的事例にそった計画書作成の知識も知っておかなければなりません。福祉用具専門相談員の仕事に興味のある方は、『福祉用具専門相談員になろう！＜介護事業パートナーズ＞』をはじめとする参考サイトをくまなくチェックしてみると良いでしょう。