1982年3月19日、飛行機事故によって25歳の若さで亡くなったランディ・ローズ
画像:GUITAR LEGENDS
短い活動期間の中でもオジー・オズボーンの初期2枚のアルバムは、ヘビーメタルのロールモデルとして後のギタリストに大きな影響を及ぼしました
もともと母親の経営していた音楽学校で教育を受けたランディは、幼い頃からさまざまなジャンルの音楽に触れており、イギリスに渡ってからはクラシックに傾倒していったと言われています
画像:GUITAR LEGENDS
今回は遺作となったオジーのセカンド・アルバムのタイトル曲「Diary of a Madman」を中心にクラシックの視点から掘り下げていこうと思います
アルバムの最後を飾るに相応しい、幻想的でドラマティックな展開のこの曲、まず耳を引くのは11thや9thの響きが特徴なイントロのギターアルペジオ
印象的なコード進行はキューバ出身の音楽家レオ・ブローウェルの"Estudios Sencillos(シンプル・エチュード)no.6"をモチーフにしています
ギター・ソロのフレーズも同じく
"Estudios Sencillos no.10"を参考にした様に思えます
また、曲の展開や雰囲気はイサーク・アルベニスの"アストリアス"を意識していると思われます
その他、アルバムのトップに収録されている「Over the Mountain」のギター・ソロはマッテオ・カルカッシの"Etude no.7 op.60"辺りを元にしているかも知れません
いずれにしても、本人に確認する事は出来ませんが、知識の引き出しには存在していたのではないかと推測しています
そして、あくまでも個人的な想像ですが、ランディが生きていたら、82年のツアー後にはレオ・ブローウェルに師事を仰いでいたのではないかと思うのです・・・
※余談ですが、カルカッシやブローウェルのエチュードはギタリストの幅を広げますので本当にオススメです
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