bakoayanの日常

fujicaとGRⅢ手に日常を一コマ写真で綴る

ジェームズ・タレルの部屋に住まう

2007-03-08 | 
毎日 時間に追われた生活をしてると、全てを失う夢を見るようになる。
金沢21世紀美術館にて奈良美智サンとgraf A to Z のお家が建てられている。
もとも奈良サンの出身地 青森 弘前市にひっそりとたたずむ巨大建築物
吉井酒造煉瓦倉庫で開催されたもの。
大正時代から立つ酒造所は過去の産物としてあったものを、
奈良サンの現代アートがどのように絡みあったのか・・。見たかったなあ   青森は遠いよ・・。

金沢21世紀美術館 週末だけナイトミュージアムをしてる。

雨だったのもあり 人もまばらで 暗闇に浮かぶ宇宙船のよう
無料ゾーンと有料ゾーンと分かれ 現代アート作品を無料でじっくりと時間を気にせずに鑑賞できる。
すべてが白の壁に囲まれ 今自分の場所を錯覚させる

ジェームズ・タレルの部屋が素晴らしく ココロを静かに刺激した
自動扉の向こうの世界は 高い天井に四角に切り取られた空の額縁が暗闇に浮かび上がる

夜は雨が漆黒の空から落ちてくる。時々グレーの雲が流れてくるのを目で追う。
落ちた雫が音を立てて、部屋全体に響きわたる。時々聞こえる人の動く音も車の音も
だんだん気にならなくなってくる。これが雪だったらどうだっただろう・・。
深々と降り積もる雪はますます私の耳を傾けさせてくれるだろうか・・。

次の日もそそくさとジェームズ・タレルの部屋に直行
雨も上がり、白い雲と時々見える蒼い空 太陽の光が部屋全体を明るくした。
金沢に住む人々を羨ましく思った。また次回は何時の季節に訪れよう・・

きっと次に訪れた時は 新たなものを見せてくれると期待させる旅だった。
メインの奈良サンよりタレルに魅了されてしまったな。


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