べびたんの館

☆べびたんの暮らしぶりをご紹介します☆

☆さくたんの秘密(その2)☆

2011年11月03日 | ご旅行

みぃみぃとぶぅぶぅの間に眠ることになったさくたん。

べびたんやったら、もう喜びに震います。

二人に、「よしよし」「可愛い、可愛い」されて眠るのです。

 

べびたんは、一人だった頃、ぶぅぶぅとみぃみぃの間に眠りました。

川の字ぃになって・・・・・・・。

小さな人形用のベッドに一人で寝かされたり、みんな横並びです。

それが、今日、さくたんは二人の間で川の字ぃで眠りのです。

「さく!おいで!」

みぃみぃがそう呼びました。三人で川の字ぃで眠る、言うのです。

さくたんのお顔が一瞬、パッと輝いたのをべびたんは見逃しませんでした。

が・・・次の瞬間です。

さくたんは、ツンツンし始めました。

さくたんは、別に嬉しくない、どっちでも良い、そういう態度なんです。

なんか、怪しいのです。嬉しないんかな?ほな、べびが、代わるでぇ。

 

みぃみぃが、さくたんを抱っこしました。

そして、じっと目を見つめて、問いかけました。

「あんた、この頃、いっつもツンツンしてるなぁ・・・。(みぃみぃ)」

「そんなことないもん。(さく)」

 

そう、さくたんはこの頃、どういう訳か、いっつもツンツンしています。

なんや、冷めた感じなんです。

 

べびたんは、一人で小さなベッドに寝かしつけられるのは嫌です。

せやから、寝かしつけられそうになると、ギャーギャーと泣いてしまいます。

そんな時、いっつもさくらが、すっと登場して、こう言うのです。

「さくらが、そこに寝るわ。さくら、平気だから。」

むしろ、一人寝の方が好きみたいな振る舞いです。

 

さくたんは、ずっと箱入りでした。

人の寝相で邪魔をされない方が好きなんかも知れません。

好きなんは、人ではなく、お花・・・・?

せやけど、なんや、それだけではないようです。

なんで言うたら、べびぃ族は、人に甘えるように創造されたからです。

人に愛想を振舞い、甘えることで人を幸せにするんです。

人のぬくもりを感じながら眠るように生まれました。

人に甘えるのが、天職、言うてもよろしい。

せやけど、さくたんは違う~みたいなことを言うてるのです。

この頃は、べびたんが、ベタベタの甘えん坊やとしたら・・・

さくたんは、いっつもドライでツンツンしてるんです・・・・。

本能に反した動きです。反抗期でしょうか?

 

この夜、みぃみぃは、さくたんと二人でじっくり話し合いました。

諭すように話しかけるみぃみぃ・・・・

さくたんの心に入り込みます。

・・・・さくたんの目ぇに涙が一杯になりました。

そして、ついに、涙声でこう言うたんです。

「だって・・・・・だって・・・・だって、さくらは・・・・

さくらは、いくらがんばったって、べびさんには、なれないんだもの!!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

そう、さくたんは、悩んでいたんです。

さくたんの大きな瞳から、大粒の涙が溢れました。

みぃみぃは、驚きました。

「なんや、あんた、そんなこと思ってたん!?さくらはさくらでええねんで。

さくたんも、甘えたかったら、甘えたら、ええねんでぇ!。」

 

さくたんが、長い長い箱入りの暮らしを終え、箱から出てきたとき・・・、

小さい女の子ぉを探したはずです。

せやけど、そこに居たのは、ぶぅぶぅ、みぃみぃ・・・そしてべびたんでした。

どうしたらいいの?

さくたんは、戸惑ったはずです。

最初は来たばかりのるなちゃんと二人、励まし合ったと思います。

二人とも、最初べびたんを見習おうとしていました。

せやけど、べびたんには、年季があります。

そんなすぐに、べびたんにはなれません。

その内、るなちゃんは、大きさも違う上に、

これまた、箱入りの小さなひなちゃんが来ました。

二人は、すぐに仲良しになり、るな&ひな、になりました。

 

二人は、べびたんとは違う道を歩み始めました。

その後、来た、大きな子ぉ、くるたん、ちぃちゃんは、すでに

女の子を育て上げた後の子ぉでした。

大きな子ぉの中で、さくたんだけが、小さな女の子ぉを育て上げた経験がない。

誰かを独り占めしたことも、独り占めされたこともないんです。

さくたんだけが、取り残されたような・・・そんな気持ちやったん?

 

べびたんは、ウカツでした。

べびたんは、40数年のベテラン、お人形の匠です。

そんな、さくたんの気持ちを知らず、お人形の極意をたくさん使ってしまいました。

甘えたい時に、欲しいままに甘えました。

人に愛想を振る舞うて、可愛がられました。

ごめんな、さくたん。べび、気ぃつかんで・・・。

 

せやけどな。べびは、こういう生き方しかできひんねん・・・・。

せやから、さくたんは、さくたんの道を探すんやでぇ。

 

みぃみぃに、気持ちを打明けたさくたん。

すっかり、泣き疲れ、そのまま、みぃみぃに抱っこされて眠りました。

その寝顔は、べびぃ族特有の、甘えん坊のお顔でした。

 

そして・・・翌日から、さくたんは、ツンツンではなくなりました。

素直な良い子に・・・「ツンデレ」になったようです。

                                        ☆べびぃ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。