『タクシー運転手 約束は海を越えて』(韓国映画)
ソン・ガンホの屈託のない笑顔のポスターにだまされ
てっきりコメディ映画だと思ったけど大間違い(笑)
1980年5月(40年前)に実際に起きた「光州事件」を背景に
事実に基づいて作られた作品だ。
とてもシリアスなテーマをリアルに再現しつつ
韓国映画特有のコミカルなエッセンスもしっかり盛り込んでいる。
あの天安門事件(中国)から31年。
いま、世界の各地で実際に大きなデモ活動が起きている。
香港の民主化運動、アメリカの人種差別に対する抗議デモ・・・。
国はこれらの運動を力で封じ込め、真実を捻じ曲げようとする。
この作品では、政府は国民に対して正直でなくてはいけないこと。
事実を正確に報道するのがメディアの役目であるということを訴えかけている気がする。
観終わって、あらためて他人事ではないことを実感させられた。
主人公のタクシー運転手とドイツ人ジャーナリストとの友情を織り交ぜながら
エンターテイメント性もしっかり取り入れた秀作と言える。
それにしてもソン・ガンホっていい俳優だよね。
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