日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

なな”が新聞に載りましたよ(笑    会津駒ケ岳/大津枝峠/キリンテ 

2015-07-15 01:17:28 | 山行

2015年7月4日   雨、曇   (大津岐峠に向かう稜線から。振り返ってみる会津駒方面、山容がはっきり見えてきた。) 
さて、なな”が新聞に載るとは、何をやらかしたんでしょ。と言っても、まだそれを自分の目では見てないのですが・・・。福島民報に写真付きで、山開きの駒の小屋前での神事(実は酒飲み会)の様子が掲載されたようで、一緒に当日歩いた会津の友達がお知らせしてくれました。いつか、それを見るのも楽しみです。
久しぶりの会津駒の登山なので、はりきりすぎて、集合時間の1時間以上前に到着。国道脇、テニスコートの前の広い駐車場に停めて、すぐ近くで準備中のおじさんにイベントの様子を聞きに行くと、その方は蒲生岳山頂でコンパスグラスを覗かせてくれた、おじさんでした。この方は、この山のこのイベントのご常連のようです。
受付に早く着きすぎて、2番目に並んでバッジをいただいて、雨にあたるのも辛いので、不本意ながらフライングスタートさせてもらいます。林道入口から登ると、プラス30分かかるみたいだけど、まあいいでしょう。林道入口からのスタートです。おかげで、前2回に来た時は全く見なかった、林道脇の沢なんかを見られました。



コース: 国道脇、林道入口 5:52 --- 登山口 6:14 --- 駒の小屋前 8:29 ーーー 駒ヶ岳山頂 8:48 ---  駒の小屋周辺 9:22-11:10 --- 大津岐峠 13:18 ---  キリンテ 15:15 --- (駒ヶ岳登山口駐車地 16:30) 
約25分で階段のある登山口に着きました。林道をずっと歩くと思っていたら、意外にも途中かなり長いショートカットルートがあり、森の中を登って行きます。雨に追われて、結構飛ばします。
登山口からは急な登りの連続です。(P ↓) 前回この山に来たのは、リーマンショックの頃。相棒のY姉さんと来ました。その時の記憶で登り始めは急登の連続とは知っていましたが、覚悟していたもののやっぱり急でした。ただ、その頃より、今の方が確実に脚力は強くなっています。登山口から少し登ると、雨が降ってきます。最初はすぐやむ小雨だと思っていました。


登山口から55分くらいで水場に着きますが、その頃には雨が土砂降りになってきました。先行の皆さん雨宿りしたり、雨具を着たりしています。なな”的には、ここまでちょっとオーバーペース気味だったけれど、この水場あたりから、ややなだらかになるので、一息つけます。



水場から少し登って、雨は依然土砂降りなので、なな”もたまらず木陰でレインウェアを着込みます。
(雨の中、鬱蒼とした樹林の中の尾根を進みます。)


天気は曇で夕方までもつようになっていたのですが、ちょっと意外な展開です。でも半分覚悟していたので、仕方がないです。樹林帯をのぼりつめて開けた尾根上からは、駒ヶ岳の山頂方面が少しだけ望めました。



登るにつれ、コースの両脇には湿原風の原っぱが広がってきます。だんだんとお花も出始めてきます。オーレンでしょうか。


これは、つぼみなのか、こういう花なのか。?



だいたい、なな”が面倒くさがってレインウェアをなかなか着ないで、やっと着た頃には雨はすぐ止むのですが、この日はそういう展開に珍しくなりません。断続的に雨あしが強まります。


雪が溶けたばかりのような原にはイワカガミやショウジョウバカマとか、お花がたくさん咲いています。



登山口の階段から2時間15分で駒の小屋の前に到着します。近くにいた人に教えてもらわなければ、小屋の姿が確認できないほどの濃霧です。小屋は後でよることにして、とりあえず山頂を目指します。
(小屋から先は残雪の稜線。樹林帯の脇の残雪の上を歩きます。20M先がよく見えません。ちょっと危うい感じもします。)


駒ヶ岳山頂直下は残雪も切れます。ただ余りにも最近まで雪が残っていたためか、お花などはこの付近にはあまり咲いていませんでした。


なんとなく記憶にある山頂に到着。ここに来るのは3度目だったかな。陽気なおじさんに証拠写真を撮ってもらって、先にある中門岳方面に一応足を向けてみます。
北に斜面を2分ほど降りて、一面の残雪・・・。
(駒ヶ岳山頂自体は、全く面白みのない場所。)



一面の残雪、その上濃いガスで先が見えない。先に中門岳方面に何人か向かったとのことですが、ちょっと危うい感じがしたのと、これだけ見事に何も見えない稜線を中門岳まであるいて、何の意味があるのかと、自問してその場から引き返すことにしました。
(中門岳に向かう稜線はこの通り)



すぐに駒の小屋に戻って、小屋のグッズでも見てみようかと立ち寄ります。小屋のテラスや自炊スペースは登山者がおのおの休憩したり食事をしたり。こういう山はグループ歩きもいいものですね。



小屋のテラスで、ブラブラしていると会津の友達の猛烈女子さんとばったり会います。なんでもあと、30分もすると小屋の近くにある神社のあたりで、にごり酒の振る舞いと神事があるというので、馴染みの御夫婦も交えて、小屋の休憩所で歓談します。
時間が来て、式典が始まるようなので、神社周辺に行くと、既に30人ほど集まっていて、ブロッケンさんと新潟のuさんと七ケ岳以来の再開です。お酒は基本好きな人は、お代わり自由なようで、でき上がっているようなかたもいました。
(良い香りと、甘すぎぬ甘さがほどよく効いている美味しいお酒でした。)


雨は小止み状態ですが、依然ガスっています。なな”はそのままピストンで温泉だな、と思っているとブロッケンさんにキリンテに降りる稜線歩きに誘われます。雨の降る小屋前からは、新潟のuさん、猛烈さんと、4人グループで大津岐峠へ向かいます。結果的には、このブロッケンさんのお誘いは大正解だったのです。稜線は次から次へとお花が出てくる、お花ロードでした。
(ハクサンチドリかな)


ウラジロヨウラクらしき花も多くみられます。



この稜線、富士見林道などという味わいの感じられない名を付けられているので、と単調な樹林の尾根を想像していたのですが、全く違っていました。
(稜線のセンターは時にやや痩せて味わい深い姿を見せます。)



アカモノでしょうか。小屋前から富士見林道に入って、少し経つと幸いなことに雨は完全に止みました。



この稜線、時に残雪が出てきます。こうやってみると、ちょっと怖そうですね。実際に歩くとそうでもありませんでしたが・・・。


コース脇に、時々シラネアオイの大きな花が見え出してきます。たいていは木道などと反対方向を向いて、花を広げていますので撮影しづらい花です。違うお花が出てくる度に、皆で見学会になるので、なかなか歩が前に進みません。これは嬉しい誤算です。



(味のある稜線をゆっくり進みます。)


クリーム色のコバイケイソウもいくつもさいていますが、まだ盛りではないようです。咲く前の状態も綺麗な植物ですね。



駒の小屋から一旦少し下ってからは、ほとんど大きな登り降りない稜線です。尾根の雰囲気もまずまずです。今度、別の晴れた日にも歩いてみたい気がしました。




雨がやんでしばらくすると、遠くのガスが少しずつ切れて行きます。



なんて大らかで雄大な稜線なんだろうか、と思いながら進んで行きます。あのピークは超えると峠かな、などと考えながら進みます。


木道を歩いていると前を行く3人が、下を向いて何かを熱心に観察しています。そこに行ってみると、ハクサンコザクラだと教えてもらいました。名前はよく聞きますが、自分は見たことがあったかどうか、よくわかりません。今日朝一番にもらったバッジの絵柄も、このお花のようでした。



(面白い形をした池塘がありました。 )


イワカガミは、朝、駒の小屋へ登る行程にもたくさんあって、終始コース脇を彩っていました。


ショウジョウバカマなのでしょうか、色がいろいろありますね。この1輪が一番綺麗な造形だったので、掲載です。


後ろを振り返ると、駒の小屋あたりまでの山容が見え出していたのが、遂にガスが晴れてきて会津駒のピークや大戸沢岳(右)や中門岳(たぶん左)までの稜線が見えてきて、感激。
歩いてきた稜線が見渡せるのは、やはり気持ちのいいものです。



小屋からコースタイムより40分も多くかけて、大津岐峠に到着です。鉄塔の立っているピークの向こうに見えるのは大杉岳なのかな。その左奥に、上部が雲に隠れた燧の姿もみえています。


峠では歓談も交えて、ちょっとゆっくり休憩。山仲間って、たいした内容の話をしていなくても、十分楽しめます。この時は、たしか別の山開きの話題なんかを話していたような気がします。
峠からは、尾根の脇の斜面を大きく下って、その後は、緩やかになるも嫌になるほどのジグザグを繰り返します。翌日ここを歩いたみー猫さんは小走りでおりたような記述がありましたが、確かにそんな径です。歩きやすいことは歩きやすいです。昨年もここを歩いたという猛烈女子さんのガイドで、下っていけます。ここはギンリョウソウ・ロードでした。


歩きやすいジグザグですが、ここを登るとどうなのでしょう。会津朝日のジグザグ程度なのかな、もっと長くてしつこい気もします。ただ周囲の森は手付かずのままの森。下に行くに連れ、巨木も目立ち始めます。秋のころここを歩くと、どんな風景なんでしょう。


最後は沢の脇に出て、沢を渡って終了に近づきます。(p ↓) キリンテの登山口で4人で記念写真を撮ります。2年前までは誰ひとり知らない仲間なのに、不思議ですね。以前からの仲間のような気もします。キリンテ・バス停の前の食堂はBROCKENさんの馴染み店。話には聞いていたが、店の夫婦のかたとすごく親しそうで、千葉のかたなのにこの人凄いね。BROCKENさんは食堂の主人に車に乗せてもらって、自分の車を会津駒の国道脇の駐車地まで取りに行ってくれます。帰りは、またそこまで、我々を乗せていってくれるようで、助かりました。なにせバスは1時間半は待つようですから。
この店のそばは、そば、つゆ、薬味共に美味しくて、量も豊富。ここを通る時はリピートでしょうね。同時経営のキャンプ場や藁葺きの別荘利用で2日連続のハシゴ登山も楽しいかもと、早くも次の遊びのネタを考えたり。なな”は明日は親父の法要で山はなし。他の三人は燧の登山に連続参戦のようで、羨ましい、なんて皆さん精力的なのでしょうか。今日は、駒の小屋から峠までの稜線の素晴らしさを味あわせてくれた、このメンバーと歩けて感謝です。  ■■





(BROCKENさんに乗せてもらって、到着した駐車地。朝満杯だったろうに、ほとんど車はなくなっていた。その後燧の湯に直行です。)



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2 コメント

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土曜日は晴れ?曇り? (みー猫)
2015-07-09 07:36:33
おはようございます。
そうすると、土曜日が山開きだったんでしょうか?日曜日に訪問した際に登山口に車が結構止まっていた理由が理解できました。ところで土曜日は晴れだったんではなかったのですか?てっきりたそがれさんのコメントでピーカンだと思ってましたが。本記事を楽しみにしていますね。
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みー猫さん (ななころび)
2015-07-09 21:21:07
こんばんわ。
土曜日は駒ヶ岳の山開きで、参戦です。土曜日は雨ふりを嫌って6時前に林道入口から歩き出したのですが、水場の手前で、土砂降りになり山頂付近まで、降雨でしたよ。(笑
おまけに駒ヶ岳山頂周辺は30m先も見えないような、残雪の上のガス。だけど、大津岐峠までの稜線が素晴らしくって、救われました。
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