日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

約20年ぶりの懐かし尾根を充実往復歩き  霧降高原、赤薙山,女峰山

2013-07-19 23:18:34 | 山行

入山日 2013年7月15日 (月) (曇) Yさん、Aちゃんと   (一里ケ曽根東から見た女峰山方面。)
15日は霧降高原から赤薙山を経由し、女峰山を歩いてきました。復路は東照宮方面に下りるルートも少し考えましたが、ニッコウキスゲの季節でもあり霧降高原までピストンに決定。いづれにしてもボリュームは結構あるルートになります。今回はやや久しぶりに相棒Yさんと、お友達のAちゃんとパーティ登山です。なな”は約20年ほど前、初心者の頃、シェラフをもってこの尾根を歩いたことがありますが、日帰り往復ピストンは初めてです。骨折病み上がりのYさんや、まだ登山若手のAちゃん共々、女峰に登頂できたでしょうか。 山中の天気はいま二くらいのぐずぐず天気でしたが、歩き終えた充実度は一般ルートのみでは最高レベルの〇でした。

(歩きだしは元スキー場だった斜面、ニッコウキスゲの群落が目を楽しませてくれる。)



5:58 霧降高原Pをスタート。靴を履いているころ、空から水滴が少しパラパラ。、歩きはじめるとすぐ、本降りになる。(今日も雨具着用かよ、天気予報は雨マーク無しなのに・・・)レインウェアを取り出し雨の中、三人でそそくさとウェアを身にまとって、再スタート。昨年つくられたらしい、元スキー場の1455段?の階段を利用して、少し時間をかせぐ。周囲で見かけるのは、ほぼ同時スタートの赤薙山までのご夫婦1組のみ。階段をのぼり高度を上げると開花したニッコウキスゲの密度が濃くなっていく。久しぶりに生で見るキスゲ、きれいだ。




レインウェアをきてからの登りは、蒸し暑い。ぐんぐん高度を上げ、振り返ると登ってきた斜面と、その先歩き始めた駐車場が見える。(P ↓) ”雨具を着るとすぐ雨がやむ法則”通り、この日もほんの20分くらいで雨がやんだか、階段途中で暑さに堪らず、三人ともレインウェアを脱ぐ。この着脱ロス、めんどくさー・・・なな”はこういうの結構嫌いです。


TIME:  霧降高原P 5:58   赤薙山 7:58   一里ケ曽根 9:59   女峰山 11:17-11:59   一里ケ曽根 13:16   赤薙山 15:10   スタート地へ 16:25  

6:46 長い階段が終わると、一気に前方が開けた稜線上に飛び出た。正面に赤薙山らしいものが見える。今日の長丁場、先行できる調子のいい人が、交互に先導してペースを作る方式を取るよう、打ち合わせていた。階段の時はがんばって、なな”が先導。二人もがんばってすぐ後をついてきてくれた。眺望が開けたここからは、ゲストのAちゃんにしばし先導を・・・。GWに西穂高に行って骨折したY姉さんも運動不足にしては予想以上に元気だ。



稜線の進路左手、南方面の景色も爽快。いつもと同様、Yさんがうっすら富士山を発見。 くっきり見える近場の山並み、これは鳴虫山から夕日岳の稜線だな・・。



後ろを振り返るとこれまた、かなりの絶景。 手前から丸山、月山、高原山、墨絵のようだった。赤薙山直下では樹林帯に入り、斜度も多少きつくなってくる。この辺から、またなな”が先導を・・・



7:58 2時間かけて赤薙山山頂に到着。(写真は帰路で撮ったもの) 途中絶景の数々に何度も足を止め見とれてきた割にはまずまずのペース。




赤薙山山頂付近も、雨はやんでいた。女峰山方面、上部はガスも覆われたままだ。 (P ↓) 山頂で水分、エネ補給を少々とり、先を急ぎましょ・・・ 女峰までは結構長い道のりなので。



赤薙山の先からは長い稜線を進む、鬱蒼とした深山の趣の稜線歩きとなる。時に樹林帯を、時に岩稜帯のやせ尾根を進む。 
(赤薙山先からの奥社跡2203P方面、このピークを超えていく。)


赤薙からは、途中岩稜帯のやせ尾根を経由して奥社跡まで結構登り、高度を上げる。日光らしい樹林帯の急登をしばらく強いられる。奥社跡からは一度、下って登りかえす。登りきったあたりが2209Pピークで、昨年夏休みに歩いた、六方沢からの尾根の最上部にあたる。今日歩いている一般ルートとの合流点がわかった時は、懐かしかった。その経緯をしっているYさんたちは呆れていましたが・・・



2209P周辺からの稜線はほぼ数十分、水平な稜線歩きとなり、体を休めさせてくれる。赤薙山を過ぎたあたりから、しゃくなげが出だし、あちらこちらで白や薄いピンクのお花を開花させている。昨日も歩いたせいか、この日のなな”の足は絶好調。クライミング・ハイ(いくらのぼっても大丈夫と感じる状態)に近い。
途中前を行く二人組に追いつく、やさしい感じのおじいさんと娘さん。70を超えているそうで、そのお年でこの尾根で女峰に行くのがすごい。いい感じでY姉さんののりに付き合ってくれてしばし歓談。先を行かせてもらった。進むスピードもほぼ自分たちの年代と変わらずだった。
(稜線が広くなった地点の樹林帯を進む。)


9:59 一里ケ曽根到着。(P ↓、写真は帰路で撮影したもの) 周囲は結構真っ白。スタートから4時間経過、Yさん,Aさんもしっかりついてきてくれる。ここから女峰は一度下り2,3の小ピークを超え1時間30分の行程。



一里ケ曽根の先の平坦な地点、コース脇にはコバイケイソウの群落が。芽の部分が欠落しているのは、鹿のせいか?



コース脇に、ところどころキギンリョウソウ。Aちゃんは初出会いだそうだ。 このあたりからコース脇に小さな高山植物の開花したものが目立ちだす。それとシャクナゲも。YさんとAちゃん、は花を見つけるたび、結構なはしゃぎぶり。花に疎いなな”は知らないものも多く、Aちゃんに教えてもたったりした。


この尾根、シャクナゲだらけ。花のシーズンは終わりかけているのか、最盛期はかなりの数の花が咲くのだろう。


10:36 女峰まであと40分ほどの稜線を行く二人。正面はガスって真っ白、この辺から強風がふきだした。ここまで、山中で出会ったのは、赤薙までのご夫婦1組とおじいさんと娘さんの1組、先をいった桐生の青年一人のみ。静かな尾根歩きを満喫中。この二人だけは静かでなかったが(笑)・・・



10:45 女峰への稜線歩きもいよいよ終盤。樹林帯を完全に抜け、アルペン的な稜線歩きとなるが、ここにきてもガスは晴れず。風だけ猛烈に吹きつけてきて、帽子が吹き飛ばされそう。



稜線に咲くシャクナゲ。この日の花のMVPはシャクナゲでしょう。



強風とガスの中、高山植物に囲まれて急斜面を登ってくる二人。ここは、青年の時、思いザックをしょって登った記憶があった。あの時のような晴れの稜線を歩きたかったなー。(でも、ここまで自分的には結構満足。)



憧れの女峰までもうちょっと・・・。Aちゃんは帽子が持ってかれそうになるので、この時はかぶっていない。


11:17 山頂の一角の三角点に到着。この周囲にはだれもいない、少し先にある上部の山名板のあるあたりからは大勢の人の声がしている。大部分は志津林道方面からの登山者なのだろう。
過去の自分としてはかなりのロング尾根のこの稜線を仲間と歩きとおせてかなりの充実感。今日は気合が入っていたせいか、また相棒と歩くと不思議といつもより調子がいいジンクスなのか、ほとんど疲れ無しで山頂を踏めた。なな”としては休憩は通常の一人歩きの時よりすこし多めだったが、歩のスピードを落としたつもりはほとんどない。ピタとすぐ近くをついてこれるAちゃん、骨折病み上がりで山行不足のYさん、恐るべし。


本当の最高地点に立つと、そこには志津林道方面からの登山者と思われる方々が10名以上いた。今日の女峰は大人気、自分はここに何度来ているのだろうか、たぶん今回で4度目。今回は10年ぶり以上だろう。周囲はガスで真っ白、眺望はほとんど無いが、時たま赤薙方面の歩いてきた稜線のほうのガスが薄くなり、辿った稜線が少し見えたりした。山頂で大休止、食事をとる。ほんの数分遅れて先ほどのおじいさんの親娘が到着。70超えの驚くべき先輩だった。
(山頂で憩う我がパーティ仲間と、前後して歩いた親娘さん)


(赤薙への稜線がたまに覗くもこの程度。)


山頂で40分ほどゆっくりし、来た稜線をピストン下山開始。さて、これからも長いぞ・・・。下りは幾分気持ちに余裕があり、花などを見ながら、リラックス歩き。
2300m以上の地点は高山植物が咲き競う、Aちゃんにいろいろ花の名を教えてもらったけれど、だいぶ忘れている。後で教えてもらおう。


こんなのは岩の稜線にたくさん咲いていた。


イワカガミはピンクのものが咲いていた。赤薙周辺の名物、白のイワカガミは今回花は見れず。


岩稜帯やハイマツのやせ尾根を下り、振り返ると、山頂部をガスに隠した女峰の姿が見えた。左のこぶは前女峰か。


日光っぽい樹林の尾根を下る。


14:43 進路前方に2209Pらしきものの周辺や奥社跡のピーク、赤薙山らしきピーク(右)が見えてくる。山頂から下り始めて約2時間40分経過地点。


赤薙山直前の尾根は岩稜を辿る尾根歩き。




後方を振り返ると、女峰山からの稜線の向こうに、うっすら男体山の姿が見え出す。(P ↓) 手前の小ピークは今回も目立つ。職業(趣向)がら登れるのか考えてしまうが、直下までは辿れても、最後はものすごい急登を強いられる気がした。あの小ピークの先に雲竜渓谷があるようだ。


赤薙山を軽くスルーして樹林帯の中を急降下、15分も下ると笹の生い茂る緩やかな尾根道になる。



15:25 樹林帯を抜け前方の視界が一気に開けると、こんな景色が目の前に広がる。下界は今日もいい天気だったらしく、遠く宇都宮のほうまで見渡せる。
(これから、降りていく尾根道が目の前に確認できた。)



霧降高原上部の稜線は本当に気持ちがよい。ここから振り返った今辿った山々を見られるのが、なんとも爽快。


今さらながら、後方から日が差してきて、高度を下げてきたこともあり、蒸し暑い。爽快な眺望の中、霧降高原Pを目指して、下るくだる。


(赤薙から南方面に伸びる長大な尾根、なんでこんなにクローズアップしているんでしょ。 じっくり見てしまった。)


ひとまず赤薙山ともお別れ、今年別ルートでまた来るカナ ?


1455段の長大な階段は朝とはうって変わりかんかん照りの日差しの中、16時に近いのに観光客が大勢歩いている。連休最終日の夕方なのに、すごい人でだねえ。



16:25 駐車場に無事到着。
今日はゲストのAちゃんを連れて、霧降から赤薙、女峰のピークを辿れたので一安心、気に入ってもらえたらいいけど。なな”の部屋の窓から一番豪快に正面に見える、一番お気に入りの山、女峰山にこの尾根を辿って久しぶりに歩けて自分的にも、大満足だ。運動(山)不足のYさんも歩行に不安があったらしく、安堵の声。特に赤薙から女峰間の稜線、記憶に無い場所も多かった。こんな渋い稜線だったっけ、実に味わい深かった。できることなら、爽快な雲の少ない空の下、またいつか同じようなコースを歩いてみたいと思った。
小食のなな”だが、この時間かなり空腹を感じてきた。さあ、温泉にでもさらっと立ち寄って、爆弾ハンバーグにでも行きましょ ・・・   ■■


(皆さん、おっ疲れさまー)




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4 コメント

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Unknown (たそがれオヤジ)
2013-07-21 19:28:12
こんにちは。
そのコース、よく歩かれましたね。10時間ですか。皆さん、さすがです。タフですねぇ。
失礼ながら、両手に花、山も花いっぱい。うらやましい限りですよ。自分には縁がない歩きだなあ。
すがすがしさを感じますよ。
昨日、雲竜渓谷に入りましたが、上から見下ろすのと違って、奥まで行かないと、赤薙山も見えないようですね。
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たそがれオヤジさん (ななころび)
2013-07-21 22:20:38
こんばんは。
霧降から女峰までの稜線を、ちょっと長めの食事休憩や、多々のおしゃべりを混ぜながらも、トータルでほぼ昭文社マップのコース通り歩くのだから、あの二人もかなり鍛えられていますね。今回は天気はバツだけど、尾根も渋く大満足でした。
たそがれさんの滝歩き、すごいですね。赤薙のふところにあんな林道があるのも、初めて意識しました。赤薙あたりから雲竜渓谷のほうを見ると1983Pあたりはよく見えますが、その先は鬱蒼とした樹林の海で、あそこ歩けるの、といった感じに見えました。
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女峰山 (みー猫)
2013-07-22 00:55:10
こんばんわ。
お疲れ様でした。足並みの揃ったパーティなのですね。長時間の歩きお疲れ様でした。天気は思ったようにはいかないですね。このところ。ところで、健康診断の記事に付いてる写真は、笠ヶ岳からでしょうか。いつか行ってみたいと思ってます。
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みー猫さん (ななころび)
2013-07-22 12:46:50
こんにちわ。
女性にしては早いですよね、時々、びっくりするような速足の女性もいますけど・・・。
ここのところ、天気、いい日にあたりません。青空バックの写真を早く撮りたいです。でも、霧降、女峰歩きが炎天下であってもそれはそれで、ちょっと困りものですね。
健康診断の記事、笠新道からのものです。みー猫さん、もう今年のアルプス遠征始めて羨ましいです。今、その2”あたりの記事を一生懸命みています(笑。
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