
Pt.1 ===== > 沢入山まで3時間弱で到着した、その続きです。
沢入山頂にはネット情報では有名な丸い山名板を確認しました。山頂は樹林にやや囲まれている感じですが、周辺は文句のつけどころのない好展望。これで晴れていたらどんなに気持ちのよい稜線なのでしょうか。
今日は夕方、家の用事がありあまり山にいられないのですが、この稜線の良さと、体調がかなり良くまだまだ楽勝で歩けそうなこと、また、午前10時ちょっと過ぎくらいで帰路にはいるのもバカバカしく、思い切ってオロ山まで向かうことに、その場で決定しました。
(見出し写真) 沢入山の少し西側から見た、これから辿る稜線。真ん中のピークがオロ山。右に皇海山がそびえたつ。左には庚申山。少し前に塔ノ峰から庚申山まで歩いたので、オロ山から庚申山までの稜線の一部(半分くらい)は歩いたことがある。
進路右(北)には黒檜からシゲト、三俣山の稜線が松木川をはさんでそびえる。(P ↓) 今歩いている稜線と並行して走っている印象。松木沢に落ちる斜面を覗くと、急峻な岩峰群の連なりがすごいことになっている。とても下っていくという考えは起こらない。足尾のRR”さんはいつもこんな所で勝負しているのかな? 前からまだお会いしていないRR”さんが歩いてこないかな、なんて考えて歩いたりした。
オロ山までは、沢入山をいったん大きく下る。2段階の下り、時に岩場の下りとなる。これを帰り登り返すのは、嫌だね、とか考えながら下る。その下りの後は、基本登り中心、時に小ピークをいくつか超えたりしながら進む。(P ↓)
沢入山から西の先は、踏後がそれまでと比べると、やや不明瞭になる箇所が増えるが、基本行く先が常に確認できる展望のよさもあってルーファンの不安はほとんど無い。時に笹ヤブが生い茂る部分を掻き分けて進むことをしいられる程度。
稜線の右(北)サイドは、木々や草の少ない荒地や岩稜。対照的に左(南)側は緑豊かな、斜面が続く。みどりの笹斜面の部分には幾重もの鹿道ができている。(P ↓)
10:36 いくつかの小ピークを越えると、オロ山がかなり近づいてきた。ここからは、ちょっとした樹林帯に入っていき、2段階登るイメージだろうか。山頂部分は樹林帯となっていて鬱蒼としているように見えるのは塔ノ峰/庚申間を歩いた時、見て知っていた風景通り。(P ↓)
樹林帯に入っていく。 樹林帯までの登りは下地に胸たけの笹が生い茂り、稜線が広まるので、稜線のセンターを意識して登っていく。
10:51 進路右前方に鋸のぎざぎざが見えてきた。
樹林帯の登りは結構急、振り返ると急傾斜がより意識できる。(P ↓)
樹林の中の急登を25分ほどがんばると、傾斜もかなり緩まり、シャクナゲの生い茂る細い稜線を進むようになる。
11:08 オロ山到着。沢入山からほぼ1時間かかった。山頂は背の低いシャクナゲに囲まれた狭いピーク。三角点と古い明大ウオーキング”の山名板があった。81年秋合宿8Pと書いてある。8人で登ったのだろうか、1981年秋、まだバブルの前じゃない。その時のこの山はどんなだったのだろう。約32年前、そのとき大学1年の学生がいたら、なな”と同世代? しばし、思いにふける。
山頂からは、一気にでかくなった皇海山と鋸が西に見える。(P ↓)山頂から西、その先の道はいったん下りが入る為、樹林で稜線はよく確認できない。さらに西に進み庚申山までつなぎたい気持ちは残るが、今日は時間的に無理。いつか作戦を練ってまた来よう、その時は庚申山までのつなぎ歩きを・・・。
山頂からの白錫尾根、その手前に三俣山と縦に走る県境の尾根。いつかつなぎたいその稜線を今回、かなり詳細にこの目で確認できた気がした。(P ↓) 漠然として、入っていくのが少し怖いようなイメージのその尾根がようやく歩ける気がしてきた、見られてよかった。
だれもいない山頂、今日ここまで山中では誰にも会わず。なな”にしては珍しく最近3回連続パーティ歩き。それもほぼメジャー系コース。こういう単独静かあるきもたまにはいい。
山頂で一通り写真を撮り、軽くエネ補給をして、帰路に着く。今日は来た道を、中倉山まではひたすら戻るだけ。中倉山の下りは一般化ルートで下るつもり。午後の約束に対し時間もおしているし、がんばって歩こう。
オロからの樹林帯の中の2段階の下り、2段階めの笹つきの下りで南に少しそれすぎて気づき、あごまでの高さの笹原斜面をトラバースで7,8分ロス。
(オロ山直下から見る沢入山。)
北、松木川を挟み向こう側にでっかく大平山その左右に白根と男体山。
オロから沢入山には1時間かかった。途中日差しが出てきてあわてて日焼け止めクリームを塗る。下り局面でも暑く結構水分を必要とする。
(沢入山直下からの中倉山)
沢入山直下から振り返ると沢入山前衛峰の荒れた北斜面が見えた。この辺はかなりアルペン的。
中倉山周辺の稜線は昼ねをしたいような草原が続く。
往路で数分探して、確認できなかった中倉山の三角点。帰りに簡単に見つけられた。
中倉山の下りは目印に誘われて、一般化ルートへ・・・
一般化ルートを下りで辿るのは簡単と思っていたが、下りでもちょっとトラブル。
この一般化ルート、尾根をはずれて斜面ジグザグにはいる場所がわかりずらい記憶があった。前回はその辺でうろうろしてやっと進路を見つけられた。今回はちょっとわからず、先に進み過ぎたみたい。頭の中???のまま、尾根型をそのまま直進してみた。時おり目印は出てきたが踏跡は途中から不鮮明。明らかに来すぎたようだ。最後は岩ごろごろの地点に着き、(P ↓)その先どうも進むのが怪しそうなので、ここで進路左(東方向)の斜面に尾根をはずれた。
はずれた斜面はかなりの急斜面。木の幹や枝をつかみながら、尾根型のない斜面を降下した。
ちょっと不安になる急降下を10分ほどしただろうか、下方に目印を見つけ、一般化ルートに合流した。この一般化ルート、ちょっとなな”としてはいやらしいな。
(この目印の木から往路は尾根道に入り込んだ。一般化を登るのなら絵の左上部に進むべきだったが、なな”は絵の右に進んだ。)
14:21 無事一般化ルート取り付き点の林道に降り立つ。(P ↓) 日差しが強まり、青空なんかが見えてきている。井戸沢についたら、顔でも洗って、水を大量に飲みましょ・・・
今日は、当初は行けないと思っていたオロ山まで行けて満足。中倉山への新尾根を歩けたのと、県境尾根をじっくり観察できたのが収穫。大平山もでかくてすごかった。前回来た時、確認もしなかった中倉山の三角点と、オロ山の三角点ゲット。沢入山、オロ山の初登頂、と収穫はかなりある。暑さの中、距離もかなり歩けたし、いい練習にもなったけれど、大展望の稜線を気持ちよく歩けて後味はかなり爽快な山行だった。 ■■
15:02 胴親水公園に着いた。さっき歩いてきた山々の上部はガスがかかってしまっていた。午後3時過ぎだから、しかたがないかも。
公園Pにある石仏、今回はじめて真面目に見た。
いよいよ自分のお膝元に来ましたね。あの尾根は春か秋に昼寝を採り入れて巡ると良いとこですよ。
自分も当初、当日は沢入山北面を登る予定でしたが天気予報が思ったより良かったので念願だった内の外山尾根に行っちゃいました。
ななさん32年前に大学1年だと自分と同年代ですね
足尾に来てれば何時かはばったりがあるかもしれませんね。
それにしても、ななさん歩くのが早い!!
今回はRRさんの領域にお邪魔しました。オロ山まで非常によい稜線で楽しかったです。胴親水公園を基点とするあの領域は本当に味があっていい山域ですね。
沢入山北面を登るって、あの危うげなガレ場と下方は急峻な岩場の斜面だったような気が・・・、あのような尾根、歩けるのですか? 驚きです。
RRさん、自分と同世代ですか、たそがれさんのRRさんの記述などから、もう少し若手と推測していました。私は、ロック好きですが、80年代のメタルファンの生き残りです。
歩きが早いとは、なんともお恥ずかしい。私の知り合いのほとんどのかたの歩速は、私より速いので・・・。
どこかのヤブ尾根でお会いできるのを楽しみにしております。
実は、このコメント、RRさんへのものです。他人様のブログを利用してのこんな行為は反則ものですが、ななさんも、内容的にはご容赦いただけるかと。RRさんも神出鬼没の方ですから、ホットなうちに。ごめんなさい。
「内の外山尾根」はて?と調べました。赤薙山の南西にある1983m標高点ピークじゃないですか。赤薙山の爆裂火口を見られるとありますね。地形図からしてとんでもないところですね。ヤマレコにもありましたが、尾根歩きとはいえ、かなり超ド級と思われます。ヒネリギ沢の右岸尾根と解釈してよろしいのでしょうか。RRさんには「念願」だったわけですね。ここまでいったら、RRさんはやはり超人て゛すよ。
ななさん、失礼いたしました。
たそがれさん、お気遣い無く。このコーナーご自由にご使用ください。
外山尾根”と書かれていたので、前白根前衛峰のあの山かなあと思っていました。赤薙山脇の1983mはあそこもとんがっていてとても急峻に見えました。(内の)外山尾根”私も気になってきました。
ななさんメタルファンですか?自分もいまだに90年代仕様の車に乗り、リアクションとか聞きながら走っています。山でヤバい時にはロックンロールとワメきながら突破します。沢入山北面はやはり一般的ではないです。しかし4号堰堤迄は大して難しくないです。
内の外山尾根は山頂直下迄は踏跡明瞭でブリキマークも有りました。もしかしたら昔登山道でもあったのかも?山頂前後には垂直の木登りが有りますが10m程度です。縦走路に上がる手前にはヒネリギ沢の源頭が合流してますので何の問題もないです。ウメコバ沢周辺や太平山南西尾根の方がヤバいです。しかし雲竜渓谷側に落ちたらまず見つかる事は無いでしょう眺めは意外と良かったです。
RRさんには、早速のご返答、ありがとうございます。どうも、私の入り込めるエリアではないようですので、この場で失念させていただきますが、興味はありますので、関心の対象からは外さないようにはしておきましょう。微妙なところですが。
いつぞや、、ぶなさんが滝尾神社の駐車場でRRさんのクラシックカーをお見かけしたとの情報がありましたが、今考えてみれば、この「内の外山尾根」の下見だったのでしょうかね。
ななさんがそのうち、リストに加えそうですね。まして地元のななさん、早めのお歩きをお待ちしております。その節は雲竜渓谷側に落ちないようにご注意ください。ロープは必携のようですよ。
ななさんの寛容なお心、改めて感謝いたします。
迷いながら登っても早いッスね.緑の展望、足尾?と思う程です.沢入山までならじきにメジャーになってしまうのでしょうか?
私は、松木からオロ(ヲロ?)山に登ってみたいです.勿論ウメコバのずっと上流からです(笑)
RRさん(ななさんも) その年代なんすか? もう少し若いと思ってましたが、やる事やってる人は若いんですね.
今日は、足腰鍛えとばかりにお昼頃から雨巻山でしたが、熱中症寸前でした(笑)
なんとなく察していましたが、RRさん、そっち系でしたか。自分は残念なことにジャパメタとはほとんど縁が無いのですが、最近でも84年ころのプリーストのテキサスジャムのビデオを見て胸を熱くしている始末です。メイデン、プリースト、ハロウィン、80,90年台に見たショウは私の宝です。
内の外山尾根、すごそうですね。ちょっと自分レベルでは無理、というかしり込みしてしまいます。でも、歩く人がいるのがわかりよかったと思います。心の片隅にいつも留めておくようにします。機会があればトライ?・・・
やばいヤブ突入時にロックンロールとの叫びですか、超面白そう。私も見習ってロブ・ハルフォード並みのハイトーンシャウトで熊を撃退したいです。
たそがれさんが「内の外山尾根」について、絶妙な質問をしてくれたおかげで、自分はその存在を知りました。ありがとうございます。ついこの前、赤薙山あたりから見たばっかりの山稜ですので、思いもひとしおです。
自分は臆病な性格なので、内の外山尾根はとてもすぐには手をださないと思います。
でも存在を知っているのと、知らないまま終わるのでは、知っていたほうがいい。いつか行ってみたい気持ちは持ち続けたいと思います。
中倉山へ登る一般化ルートはちょっと曲者ですが(笑)、中倉、沢入山間は一般ルート同様のわかり易さですよね。それに眺望が気持ちがいい。でも今回8時間歩いて誰にも会わず、メジャーとは程遠い状態だと思いますが、それでいいと思います。
松木からオロ山ですか、ウメコバのずっと上流?、意味がわかりません。さすが沢つめのベテランさんですね。ちょっと勉強してみます、面白そう。
そうです、私はその年代なんです。私はRRさんがもっと下かと想像していました。私は精神年齢は子供、目標は万年青年なので、他のかたには、若く思われてしまうのでしょう。