
2012年12月31日 (晴) 同行者: Yさん (見出し写真: 尾根末端のイノシシ像、やっと見れた)
今年最後のこの日、近隣のヤブ山で一発ヤブ納めをしようかと思っていたが、相棒Y姉さんから前日にお誘いが入る。一般山歩き人のYさんを、自分も行ったことのないヤブ山で彷徨歩きをいっしょにさせるのもまずいと思い、またも鳴虫山に行ってみる。せっかくなのでYさん未踏の中曽根尾根から登り、Yさん未踏のイノシシ尾根を下る計画。私の今回のテーマは、イノシシ像に今度こそ会うことと中性脂肪減らし(足の鍛錬)になる。イノシシ像に向かうのは、今度で4度目。最初は下り尾根途中でどしゃ降りに会い銭澤にエスケープ、2度めは途中まで向かうも金谷ホテルに降りてしまい失敗。3度目はこれも近くまで行くも東に折れるのが早すぎ変な沢に降りてしまった。今度が4回め。イノシシの石像を見る前に本物の猪を宇都宮では見てしまっている。因縁の対決?である。
コース: 日光消防署P 7:48 鳴虫山山頂 10:00-10:15 瑠璃堂近く登り返し地点 12:45 イノシシ像 12:55 スタート地点 13:35
(なお、今回は大晦日の山行。冬枯れのコース写真を見ていると、今年初夏や秋に登った同山の風景が恋しくなって、少し我ながら振り返ってしまった。下記3レポのほうが、色鮮やかで綺麗。)
http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/94098432f31c6346145299064edc660a
http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/8a84a42839661730afc79a825c12ea71
http://blog.goo.ne.jp/blgmnt49/e/374b3efc71d12e15ea01332320afc9a8
(中曽根尾根取りつき直前の車の往来のない車道、雪で真っ白)
中曽根尾根取りつき点へ、いつもの場所でプチ渡渉。古い何のためにあるかわからない立派な柵をいつもはまたいで尾根に取りつくが、今日はYさんがいるので、いつもの場所のかなり左横、柵の途切れた場所から尾根に取りつく。尾根取りつき後、尾根に乗っかるまで道型のない急斜面をいつもはがむしゃらに直登していくが、今日はYさんがいる為、極力歩きやすい場所を見つけながらのジグザグ登りになる。この斜面はあっさり10分もかからず、明瞭な踏跡のある平坦尾根に乗った。(写真下)
尾根取りつき30分くらいの地点。西側が開け日光連山が一望できる、なかなか良い天気。手前の尾根は今日復路で歩く尾根、真ん中ピークは869mピークか。その尾根右に手前に降りていく枝尾根は前回、自分が誤って沢に降りてしまった尾根だろう。
前回11月にここに来た時は紅葉で素晴らしい色彩をみせたこの尾根も今はこの通り。ただ日だまりハイクで気持ちよく歩ける、葉がないため開放感はアップ、幹の間から近隣の山々が見渡せる。
尾根取りつき1時間25分地点、進行右からの尾根との合流点直下の急登。よじ登るYさん、かなり急だ。下方に日光市街地が見える。遠くに薄っすら高原山。Yさんとのコンビで登るときは9:1の割合でYさんが前を歩くのだが、今日は終始自分が先導。Yさんは初めてのこの尾根をこの季節にしては、かなりいい感じと気に入ったようだ。
この辺りで最近付けられたばかりのようなピンクのマークを数点見る。下りでこの尾根を利用して間違いやすいポイントではあった。11月に来た時はなかった。バリエーションルートを歩くのは勝手だが、木々にやたらに自分の都合で長い間残リボンを付けて回るのはどうなのだろうか。静かなバリルートは自然のまま楽しむものだと思うがいかがなものだろうか。付けるにしても最小の数で収めたい物であるが・・・
尾根取りつき後、2時間かからず山頂到着。途中から風が強まり、留まるとかなり寒い感じになる。山頂でしばし、撮影、パンなどを少々食して休憩。日光連山がきれいだ。山頂からは合峰(松立山)を経由して銭澤方面、イノシシ尾根に向かう。
合峰直下から見た、登りに使用した中曽根尾根。
イノシシ尾根を下るが、今年これでそこを通るのは、4度めになるが、木々の葉がないので、違うところを歩いているような錯覚に陥ることが何度かあった。選択迷い尾根分岐が2,3回その都度冷静に対応、正解を進めた。化荘の宿(写真下)も夏、秋と雰囲気が違う。いつ来ても雰囲気のよい所だ。
小さなアップダウンを繰り返し、869Pに到着。今日はYさんがいるので869pからの急降下(写真下)は慎重に場所を選び、下る。とは行っても、Y姉さん、塩見に麓テント泊の実質日帰りピストンをやるほどの自分よりよっぽどの猛者であるが。
金谷ホテルへの尾根を進路左にやり過ごし、前回間違えて降りた右折する尾根も通り越して鉄塔に到着。3方が開けていて素晴らしい眺望、ここに来るのは2度めだが、眺望の素晴らしさは声が出る。日光、今市方面が一望できる(写真下)
今年6/24はココまで来ていながら、ここから降りるルートにしくじり金谷ホテルの駐車場におりてしまうミスをしている。ここから慎重に、地形図と磁石で確認して歩き始めると、すぐ東方向に下りる踏跡を発見、前回ここを進んでいない。なんだー、鉄塔からの踏み出し最初から間違ってたんじゃないか。これじゃ金谷ホテルに降りてしまうハズだ。(城山馬蹄形の不動山の時と同じパターンだ。)
(鉄塔からの鶏岳方面、周囲の地形を含め、自分的には貴重な資料データ。)
東北東に下りるこの尾根最初は明瞭な尾根型のセンターを行く感じだが、次第に尾根が広くって行き、進行方向、左、中央、右方向のあちこちにテープが散見されるようになって来る。方向感を掴みつつ一番尾根のセンターぽい所を進む。(写真下)
次第に進路すぐ左上方に目立つ尾根が降りていくのに気づく。あの尾根が進むべき尾根だったような気がしてくるが、地点が地点なので(もうすぐ市街地)そのまま進んでしまう。すぐ下に民家を確認できる地点まで来て少し西に斜面をトラバース、すると前回訪ねた瑠璃堂の墓地の少し上部に出た。やはり先程から気になっていた左隣の尾根が正解尾根だった。このまま降りると、またイノシシ像を見られなくなる。その正解尾根に向かい登り返し、尾根に乗り7,8分、かなり急な登りをこなし平坦地に登り着いた所に例のものがあった。「やっとたどり着いたよ、会えるまでずいぶん時間がかかったね。」 石造りの宗教遺物がいくつかある、神社のような場所、一番手前に寄り添うように頭を寄せる小ぶりな苔むしたイノシシ像。その先に仁王様のような石像(写真下)、とその相方(顔がなくなっている)そして石祠と石仏。忘れられたような尾根の末端上部に佇む静かな空間、私とイノシシのこれまでの経緯を知っているYさんもイノシシの頭を撫でたりして結構この場への訪問をよろこんでいるよう。今日はまさか、来れるとは思ったが、これを最後に見るのと見ないのでは、歩き後の充足感に大きな違いが有る。ここでかなり時間をかけ、石像などを見学、日光連山にかかっていた雪雲からふっかけが来たらしく、雪がちらついてきた。
(やっとたどり着いたイノシシ像)
(静かで雰囲気のよい場所)
イノシシのいる神社から数分の下りで瑠璃堂へ、Yさんが説板版を声を出して読んでいて聞こえた内容が気になり、説明板をよく読んでみた。なんだ、目のご利益があるのか、前回来た時は気づかなかった。ネットでお世話になっているのKさんと、自分と同じ軽い症状のTさん、Hさんと自分の為に症状改善のお願いをしてこの日の山歩きを終了した。 ■■
行かれたのは昨日ですか。なかなかストレートにはたどり着けない尾根のようですね。下から行くとあっさりですけど。
でも、念願のイノシシ像に巡り会えて良かったじゃないですか。今年はヘビ年ですから、あと6年後に訪ねたら、イノシシもまた、さらに苔むしているかもしれませんね。
昨年の後半は、その筋の方にとっては、ななころびさんのデビューは、結構、衝撃的なものでもあったのではないでしょうか。城山馬蹄なんか、一種の旋風ですよ。
本年のご活躍を期待しております。
ななころびさんが書かれると雰囲気もソフトな感じがします。
もともと興味があるところですが、ますます訪れたくなりました。今年の候補地にいれておきますネ。
イノシシ像やっと会えました。6年後ですか、その頃も変わらずがんばって歩いていたいです。
私のデビュー、結構衝撃的なんて・・・とんでもない、全然実感もありません。地元の利で、よく日光の山には行けたと思いますけど。今年も無理せずマイペースで山歩きしたいと思います。
イノシシ像のいるところ結構いい雰囲気の場所でした。下からはすぐ行けますが、やはり尾根を下って行ってみてください。とてもいい尾根ですよ。(途中迷いやすいポイント、2箇所ほどありですが。)
春はつつじもきれいなのではと思っています。自分も季節を変えてまた行ってもいいと思っています。